経歴書
2011-11-15 | 日記
夫の詩集の中に
「経歴書」というものがある。
「私の経歴書に書けるものは
二十歳以降はない
四十七歳になろうという男ならば
当たり前に持っていよう
仕事を通した経歴も
家庭を支えた経歴も
私にはない
ただ刑務所にいたという
それだけがある
でも
私は胸を張って
刑務所にいたと
経歴を書きたい
・・・(中略)・・・
だから
私は社会に帰って
刑務所にいたと
経歴書に書くだろう
今年で二十七度目の正月になる
この長い月日に胸を張って」
「壁のうた」CDブックより(高文研)
義父の遺品を整理しながら、義父の経歴書を前に「夫の詩」を思わずにはいられなかった。
几帳面だったらしいことが窺い知れる文字、記録内容、そして義父の経歴・・・・。
昭和15年の初めての就職から、異動、転勤、再就職、俸給までも・・・。
多くの行数を割いて書き重ねられていた・・・。
「経歴書」というものがある。
「私の経歴書に書けるものは
二十歳以降はない
四十七歳になろうという男ならば
当たり前に持っていよう
仕事を通した経歴も
家庭を支えた経歴も
私にはない
ただ刑務所にいたという
それだけがある
でも
私は胸を張って
刑務所にいたと
経歴を書きたい
・・・(中略)・・・
だから
私は社会に帰って
刑務所にいたと
経歴書に書くだろう
今年で二十七度目の正月になる
この長い月日に胸を張って」
「壁のうた」CDブックより(高文研)
義父の遺品を整理しながら、義父の経歴書を前に「夫の詩」を思わずにはいられなかった。
几帳面だったらしいことが窺い知れる文字、記録内容、そして義父の経歴・・・・。
昭和15年の初めての就職から、異動、転勤、再就職、俸給までも・・・。
多くの行数を割いて書き重ねられていた・・・。