バリバリの関西人が東京で受けた3つの衝撃(鉄道編)
投信1 5/23(火) 17:20配信
バリバリの関西人が東京で受けた3つの衝撃(鉄道編)
写真:投信1 [トウシンワン]
日本の首都・東京。地方出身者にとって、違いが多くて驚くことばかりの街だ。では、東京に出てきた関西人が驚いたこととは?
「短い11両編成」って何…?
「次の電車は短い11両編成で参ります」というアナウンスにとんでもない違和感を覚えた。たとえていうなら“大きな小粒納豆”というような感じだろうか。なぜなら関西人にとって11両編成はまったく短くないからだ。
たとえば関西で一番長いであろうJR西日本の新快速は12両編成。大阪市営地下鉄御堂筋線が10両編成。阪急電鉄神戸線なら日中運行している列車は8両編成だ。関西の中心部を走る電車より長い電車も東京では短いと言われてしまうのだ。
JR東日本の横須賀線や東海道線では日中から15両編成の電車が走っている。ちなみに東急東横線は10両編成(特急・急行など)、小田急(快速急行)も10両編成。しかもこんなに長い編成なのに日中でも座れないことがある。やはり東京は人が多いと感じずにはいられない。
バリバリの関西人が東京で受けた3つの衝撃(鉄道編)
出所:国土交通省ホームページ
駅でのケンカが多くてこわい
人の多さに起因するのか、東京に来てやたら見かけるようになったのが駅でのケンカ。もちろん関西でも深夜には駅のホームや電車内でのケンカを見かけることがあったが、東京に来て一番目につくのは平日朝の小競り合いだ。
中年男性と若い男性、サラリーマン同士など組み合わせはさまざまだが、混雑する駅のホームでOL風の若い女性が肩がぶつかったシニア男性に向かって「このくそジジイ!」と叫んだのを見たときには硬直するしかなかった。
この話を東京の人にすると「電車が混んでるから気持ちが殺伐としてるんじゃない?」と乾いた笑いを浮かべる。
事実、首都圏と関西圏では鉄道の混雑度が違う。国土交通省のデータによると、首都圏における混雑度はJR総武線両国~錦糸町、東京メトロ東西線木場~門前中町の199%を筆頭に、JR横須賀線武蔵小杉~西大井の193%、小田急小田原線世田谷代田~下北沢の191%と続く。
混雑度200%は「体がふれあい相当圧迫感があるが、週刊誌程度なら何とか読める」というレベルだとされているが、実際には「電車がゆれるたびに体が斜めになって身動きができず、手も動かせない」というレベルである250%を体感している人のほうが多いのではないだろうか。
一方、関西では大阪市営地下鉄御堂筋線梅田~淀屋橋の150%を筆頭に、阪急電鉄神戸線神崎川~十三の146%、同宝塚線三国~十三の145%と続く。なるほど、東京のラッシュ地獄に比べればゆとりがあったのだなあと思う。混雑度は緩和される傾向にあるようだが、それでも気持ちの余裕が生まれるにはまだまだかかりそうだ。
参考:
混雑率データ(国土交通省)
三大都市圏における主要区間の平均混雑率・輸送力・輸送人員の推移(国土交通省)