明けの明星

ラテン語で「光もたらす者」、釈迦も空海もこれを観て悟りを開いたとか。
ちょっと、だいそれたタイトルになっちまったかな。

みやこわすれ

2008年04月19日 09時32分49秒 | 家族
                                のち


天気は思ってたより早く回復して
今ではお日様がでてきたよ

こんな陽射しは久しぶりだな





母が17年前に死んでから
しばらくは心配してたけど

親父は
昔の職場のお仲間さんたちと
月1~2回のゴルフを楽しみ

普段は畑で野菜作りに精を出し
ご近所や知り合いに食べてもらうのが
生きがいだったのかな

それと、自治会長なんかもやって
地域の人たちとも深く関わってた

長寿会の旅行も
楽しみに毎回参加していたな


だから、同居はしてても
全く我々に世話になることなんてなかったし

庭木の剪定やら草取りも
すべてお任せで
今年の2月まではバリバリの
家長って存在だった


そんな、親父に甘えちゃって
親孝行なんて
ほとんどしてこなかったのが
オイラ的には悔やまれるけど

でも、
ほんとこの2ヶ月だけは
全身全霊で看病させてもらえたし・・・

ほんと感謝してるんだ


こんな死に方なんてオイラにできるのかな?

理想的すぎるよ

12月には長男の住んでる京都へ
3泊で旅行もできた

1月にはゴルフにも行ったし
好きなことを
最後までやることができた

そして、
体を切り刻まれることもなく

寝たきりになっても
痛みもほとんどなかった

家の庭を眺めて
じいさん自慢の6人の孫一人一人と
何時間も話ができた

もちろん、孫たちも
涙をポロポロ流しながらだったけどね

そして、自分の娘と
娘以上に優しくしてくれる嫁に囲まれて


サクラ吹雪の中
これ以上迷惑はかけられないとばかりに
眠るように逝っちゃった

息子が言うのもなんだけど、
男としてもかっこよすぎるし
立派な最後だったと思うよ

母の時はがんという病気を憎んだけど
じいさんみたいに死ねるのなら
オイラもがんになっちゃってもいいかもね~


でも、これは人徳だって皆んなが云うんだ
オイラじゃ苦しんで苦しみぬいて
一人で寂しく死んじゃう可能性大だよね


              



コメント
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