明けの明星

ラテン語で「光もたらす者」、釈迦も空海もこれを観て悟りを開いたとか。
ちょっと、だいそれたタイトルになっちまったかな。

主なきとて、・・・・

2008年04月20日 10時38分56秒 | 家族
                                     時々


昨日から風が強くふいている

せっかく咲いた牡丹が可哀想だな

この花はじいさんの部屋から
一番良く見える場所にあるし

亡くなる直前にも、もうすぐ咲くね
なんて、楽しみにしてたんだ





死んでから告別式が終わるまでの一週間は
なんだかわからないまま過ぎたし

先週は気が抜けてぼけ~としてた

今週あたりから
大黒柱が抜けちゃったような

ほんとうに、もういなくなっちゃったんだ
なんて思う日が多くなってくるのかもね



        
 


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みやこわすれ

2008年04月19日 09時32分49秒 | 家族
                                のち


天気は思ってたより早く回復して
今ではお日様がでてきたよ

こんな陽射しは久しぶりだな





母が17年前に死んでから
しばらくは心配してたけど

親父は
昔の職場のお仲間さんたちと
月1~2回のゴルフを楽しみ

普段は畑で野菜作りに精を出し
ご近所や知り合いに食べてもらうのが
生きがいだったのかな

それと、自治会長なんかもやって
地域の人たちとも深く関わってた

長寿会の旅行も
楽しみに毎回参加していたな


だから、同居はしてても
全く我々に世話になることなんてなかったし

庭木の剪定やら草取りも
すべてお任せで
今年の2月まではバリバリの
家長って存在だった


そんな、親父に甘えちゃって
親孝行なんて
ほとんどしてこなかったのが
オイラ的には悔やまれるけど

でも、
ほんとこの2ヶ月だけは
全身全霊で看病させてもらえたし・・・

ほんと感謝してるんだ


こんな死に方なんてオイラにできるのかな?

理想的すぎるよ

12月には長男の住んでる京都へ
3泊で旅行もできた

1月にはゴルフにも行ったし
好きなことを
最後までやることができた

そして、
体を切り刻まれることもなく

寝たきりになっても
痛みもほとんどなかった

家の庭を眺めて
じいさん自慢の6人の孫一人一人と
何時間も話ができた

もちろん、孫たちも
涙をポロポロ流しながらだったけどね

そして、自分の娘と
娘以上に優しくしてくれる嫁に囲まれて


サクラ吹雪の中
これ以上迷惑はかけられないとばかりに
眠るように逝っちゃった

息子が言うのもなんだけど、
男としてもかっこよすぎるし
立派な最後だったと思うよ

母の時はがんという病気を憎んだけど
じいさんみたいに死ねるのなら
オイラもがんになっちゃってもいいかもね~


でも、これは人徳だって皆んなが云うんだ
オイラじゃ苦しんで苦しみぬいて
一人で寂しく死んじゃう可能性大だよね


              



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ハナミズキ

2008年04月18日 12時34分01秒 | 家族
                               


      


今日は朝から嵐のような雨と風

葬儀屋さんから七七忌法要の
案内状と挨拶文をどうするのかと
連絡があったけど・・・

なんでも、1万円くらいかかるらしい

見本を見せてもらったら
字体や行間の間隔なんか
イマイチって感じだ

それじゃあ、自分でやるからって
断って、往復はがきを買ってきて
今作り終えたばかりなんだ


話は変わるけど、
今日の日経のニュースで
ドラックストアが
終末医療に乗り出すなんて記事があった
なんでも
主治医の指示で薬を出したりするんだってさ


でもね~、
大雑把に痛み止め、吐き気止め、便秘の薬、睡眠剤
それに点滴の交換程度のことでしょう

そんなの、家族だってできるよ


本当に必要なのは
患者の日々刻々と変化する
症状や心の変化に
丁寧に向き合ってあげることが
一番なんだけどね

シャンプーやひげを剃ってあげたり
癒しの音楽を聞かせてあげたり
できるだけ普通の生活をさせてあげることが
大事なんだけどね


でも、玉地先生も云ってたけど
最近の病院は
家族のサポート態勢があろうがなかろうが
自宅に帰しちゃうんだって

病院は直る患者にはやさしいけど
もう自分達では治すことができない患者には
冷たいんだよね

そういえば
じいさんが検査で4日入院してた時も
便が5日も出ていないと看護婦に言ったんだけど
ただ、キョトンとしてたっけ

まるで
「それがどうしたの~」
「すぐ死んじゃう人に便なんてどうでもいいでしょ」
みたいに思えちゃって、いやな感じだったよ


黄疸が進むと体が痒くなっちゃって
静脈に入れてる点滴の針を引っ張って
抜いちゃう人もいるんだってさ

だから、体の痒みなんかにも
しっかり対応しないといけないんだ

そんなことまで
病院やドラッグストアの会社の人が
できるんだろうか?


病院をたらい回しにされて死んだ人がいると
話題になってるけど、
そんなの10人とか20人程度のことじやん
もちろん、それはそれで困ったもんなんだけど・・・

でも、
これからほとんどの人はガンで死ぬんじゃないのかな

だって、他の病気は医療技術の進歩で
直っちゃうんだからね

もちろん、
先駆者の玉地先生なんかの影響で
この前のNHKの若い先生なんかもいるんだろうけど

もっと、どこの地域にも
玉地先生や礒辺さんのような看護士さんが
いて欲しいよね

なんとかしてよ
福田さん、小澤さん

ちょっと過激な発言をしちゃったかな

              
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運命的な出会い

2008年04月17日 10時23分30秒 | 家族
                                 のち

  つつじ
  


じいさんとの思い出を書くとき
この人抜きには考えられない

2月中までは
食欲がだんだんなくなってきちゃったけど
普通の生活ができていた

でも、3月に入ると
みるみるうちに
歩くこともできなくなってきたんだ

それまでは
毎日、近くのクリニックに点滴をしに
連れて行ってたんだけれど・・・




母親も胃がんだったけど、
自宅で死にたいと最後まで訴えてた

でも、最後は救急車で病院に運ばれ
そして、
体中を管につながれちゃって
「もう、いいよ」「痛いし、だるいよ」
結局、それから苦しいだけの約2ヶ月だったかな

もちろん、個室で24時間
家族が交替で看病したんだけどね

このままじゃあ、すぐに母親の時と
同じになっちゃうと
一人、不安とあせりの日々だったかな



そんな時、NHKのテレビで
在宅医療の番組があつた

そうだ、これだと
インターネットで調べたら
この地域も対象と書いてある

ゆめクリニック
玉地任子先生のHPを見つけた

3月15日の夜の7時
無理やり、先生のところに
妹と二人でおしかけちゃったんだ

初めのうちは
相談だけと云われていた先生を
拝み倒して
診てもらえるとの返事をいただいて
帰ってきたのは
もう夜中の10時を過ぎていた


そして、翌日から
在宅診療がはじまった

それまで、一人で
薬の管理やら病状の判断やらをして
ちょっと、てんぱっちゃてたオイラの
肩がスーと楽になった記憶がある

だって、玉地先生は
夜だろうが明け方だろうが、
日曜日も休日も関係なく

いつでも、携帯に電話すれば
飛んできてくれるし、

来てもらえば、患者だけでなく
サポートする家族の心のケアまで
2~3時間も居てくれた


さらに、玉地先生が最も信頼していた
礒辺さんも訪問看護に
毎日来てくれたんだ

この人もプロ中のプロだったな


これで、じいさんを家で看取る
環境が全て整った


そして、残された家族とじいさんとの
キラキラと輝いた
やさしい時間を持つことができたんだ

わずか2ヶ月だったけれども
20年でも30年でも
経験することができなかったであろう
悲しいけど、どこか楽しい充実した時間が
ゆっくりと流れていった


        アザレア
        



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活動再開かな・・・

2008年04月16日 18時12分13秒 | 家族
                                     のち


今日は朝から市役所にじいさんの保険証を返しに行ったついでに、
オイラの印鑑証明やら住民票、戸籍謄本なんかを取ってきた

でも、じいさんの本籍は隣町のままだったので
じいさんの除籍謄本は隣の市役所に行かないと
もらえない

午後からは
隣町の市役所まで行って来たんだけどさ・・・

生まれてから死ぬまで
もれないようにとってみると
全部で4通にもなった

あとあとのことを考えて
8部申請しちゃったら
一部@750円×4×8=24千円だってさ


人が死ぬと色々と面倒くさいんだね

準確定申告もやらなくちゃあいけないし、
ましてや相続ともなれば大変だよね


夕方には葬儀屋さんが請求書を持ってくるし、
本来なら値切るところなんだけど
今回だけは事が事だから、ぐっと我慢かな


まごまごしてると四十九日もすぐだから
お寺との日程調整やら
来ていただく人への案内状の作成なんかも
あるしな・・・・

これって、
お勤めしてる人には
すんごく大変だと思うんですけど・・・

あ~、じいさんとのキラキラとした大切な思い出は
また明日以降に書くことにしよう






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いのち、生きなおす 

2008年04月15日 08時02分30秒 | 家族
                                    


久しぶりのいい天気

この一週間、雨が降らなかったのは
お通夜の日の11日の午後と12日の告別式の日だけだった

とくに、
じいさんが亡くなった7日の夕方からは
嵐のような天気だったかな



じいさんは
ママさんに背中を擦られ
娘に手を握られながら
二人がウトウトしてた僅かな時間に
一緒に眠るように逝っちゃった

オイラはそのちょっと前に
ちょっとだけ寝ようと二階のベッドで
横になってたんだけど・・・・



それから、
玉地先生が来てくれるまでの小1時間は
あんまり覚えてないな


  


先生に促されて
お湯を沸かし、蒸しタオルを沢山用意して
じいさんの全身を石鹸で綺麗に洗ったんだ

そして頭もシャンプーして
ヒゲも丁寧に剃ってあげた


それから、
じいさんお気に入りのスーツに
着替えさせてネクタイを結んであげたよ


長男は日曜日の最終で京都に帰ったし
次男坊も4月からは新社会人になってたから、
三男坊が最後の旅支度を
涙をポロポロ流しながら一緒に手伝ってくれたんだ




じいさんがちょっとお腹が痛いから
病院に行ってくるって云った時から
まだ、2ヶ月も経っていなかったんだ


葬儀はお寺の関係や友引やらで
4日後になっちゃたんだけど
ゆっくりとじいさんとの別れの
時間が流れたんで良かったかな・・・



           



  ~ブログにお越しいただいた皆様へ~

暗いニュースになっちゃって御免なさい

じいさんとの最後の時を
記録しておきたいから
もう少しだけ、書かせてくださいね



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さよなら

2008年04月08日 08時10分13秒 | 庭の草花
                                    


大雨、時々春雷・・・・
サクラの花びらが
雨水の流れに浮かんでいる

まるで、悲しみの雨だ



都合で一週間位ブログをお休みします
また、復活したら観にきてね










         















         











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想いでまくら

2008年04月07日 07時13分34秒 | 庭の草花
                                のち


どうやら、今日から天気は下り坂みたい

今までは陽も差してたけど、昼まえからは
雨になるらしい

まだ、咲いてる西側のサクラも
この雨でみんな散ってしまいそうだ


やまぶきが咲き出した












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ぼくの胸でおやすみ

2008年04月06日 06時09分03秒 | 庭の草花
                                


今日もいい天気だから
どこもお花見で賑やかだろうね

サクラの木の下一面には
シャガが咲き出したよ

この花もお気に入りのうちの一つだ

日影でひっそりと咲いてる風情は
なかなか、いいんじゃない



















      




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ラストワルツ

2008年04月05日 15時12分20秒 | 庭の草花
                                




今日も一日いい天気だ

サクラの花も半分以上散ってしまって
葉桜になっちまったよ
今年の最後にカイドウとのコラボを


でも、我が家の庭は
まだ、これから第二章が始まるんだよ


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