メガリス

私の文章の模倣転用は(もしそんな価値があるなら)御自由に。
私の写真についての“撮影者としての権利”は放棄します。

龍馬「日本を今一度せんたくいたし申し候」は横井小楠のマネ

2015年10月29日 01時21分25秒 | 幕末維新

 平成27年10月26日(月)にテレビ朝日系で放送された『ぶっちゃけ寺×Qさま』(ゼネラルプロデューサー樋口圭介)で坂本龍馬を取り上げていた。

 有名な「日本を今一度せんたく(洗濯)いたし申し候」という一節が書かれた龍馬の手紙の実物が登場した。
  よく知られていることだが、この言い回しは龍馬自身が思いついた物ではない。元々は肥後の学者横井小楠(よこい しょうなん)の言葉である。横井は「天下一統人心洗濯希うところなり( 
  てんかいっとう じんしん せんたく ねがうところなり)
」というのが口癖だった。横井に会ったことがある龍馬がこれを拝借し姉乙女への手紙に用いたわけだ。
 龍馬の「日本を今一度・・・」は「右申す所の姦吏を一事に軍(いくさ)いたし打ち殺し」という言葉に続けて書かれている。つまり“幕府のクサレ役人どもを戦争をして打ち殺し、日本をもう一度洗濯したい”と龍馬は言っているのだ。

  番組内では、横井小楠の口癖を頂いたものであることも、“クサレ役人どもを戦争をして打ち殺す”と書いていたことも、触れられなかった。 

  “他人が思いつかないようなことを発想し行動する独創的開明的な人物であった”とか“戦争が嫌いな平和主義者であった”とかいうような、史実の龍馬と全く異なる“架空の幕末スーパーアイドル坂本龍馬”の拡大再生産に加担して、『ぶっちゃけ寺×Qさま』ゼネラルプロデューサー樋口圭介氏に何の得が有るのだろうか? 虚像の“架空の幕末スーパーアイドル坂本龍馬”を金儲けのネタにしている「悪質龍馬業者」連中の片棒を担ぐようなことはお止めになるべきだろう。      


 
 
 
 
  

「日本を洗濯」御本家 横井小楠先生 ↓      

 

      

 

 





最新の画像もっと見る