今日のお葬式に行くのに句会の人を送るためには、
悼句を作って短冊に書き故人と共に出棺に供えます。
その短冊を書くのに、筆ペンでは書きにくいので筆を出すのに、硯箱を出す。
この硯箱は9年前に亡くなった私がOL時代の上司だった方の持ち物だった。
自分で企業を興し大規模な事業をなさっていたが神戸震災で大打撃を受け、
だんだん縮小されて、ついに息子さんの代で廃業になった。
妹がそこで事務員をしていたので、先代の持ち物である硯箱が私の手元に来た。
その箱に敷いてある紙が墨で汚れていたので、裏返しにしたら‘63の年末チラシだった。
すでに55年が経過している。丁度私が結婚した年だと分かる。
その当時の物価が垣間見られた。
筆には¥100と¥200の2本が入っていた。
硯箱はもっと古い物だろうと推察できる。珍しいものと出会った感じで興奮気味~。
12時から句友の葬儀に出席。
京都から来た句友は90歳で60歳だという娘さん同伴の出席だった。
奥さんに先立たれて娘さんと同居している心身ともに冴えている老人です。
出棺を見送ってから同窓会と称して喫茶店で再会を語り合って別れる。
3人を送り迎えして一日が終わる。