楽学天真のWrap Up


一語一句・一期一会
知的遺産のピラミッド作り

かみなりセミナー

2006-11-16 13:11:11 | 教育
昨日は、いろいろなことがあった。
 1つは教授会。大変画期的なのは、図書に私書箱を設けて、そこで個人の論文はもちろん、講演要旨に至るまで、外からアクセスでき、公開できるようにするという。これまで、それらは全て個人が管理して来たが、それを図書がやるという。著作権問題もclearできたという。
 2つめはセミナー。1つは学生の外国での面接対策の練習。本人の真剣さが伝わってくる。大きな声で、はきはきと。全人生の1点をそこへ集中、されば道は開かれん。もし駄目でも悔いなし。得るものはとてつもなく大きいはずである。自然体、それが一番。
 セミナーの後半。アメリカ学会準備。思わず声を荒げてしまった。私は心の中で、どこまで言おうか、どうしようか考えた。しかし、その子のためにも、あえて言うことにした。一生懸命頑張っているのはよくわかる。コメントの最大のポイントは「時をよんでくれ」ということである。押し寄せている時の流れは激流である。そこを泳ぎきるには強いこころが必要である。
 人生とは、研究とはスポーツと同じではないかと時々思う。
この間、さまざまな国際スポーツ、とくに感動的な女子スポーツがあった。国際フィギア、安藤、村主。人々の期待、重圧。刻々と迫る本番。安藤は前回オリンピックの賭けに失敗し、再起を賭けた。村主、韓国の浅田といわれる若い韓国の選手を前に、技もエレガンスも劣るやに見える。しかし、経験からくる自然体で最後には前へ出た。

日本女子バレー。対セルビアモンテネグロ戦。2セットとられた後の大逆転。一糸乱れぬ調和によってもぎ取った勝利。そこでも繊細な空気の流れを読み、時を読み、自然体の緊張で前へすすむ感動のドラマがあった。
研究も同じである。時の流れを読んで、自分の思いを押し出せたとき、「大きな一歩前」がある。「逆流に打ち勝て、自然体で、流れを順風に変えよ!」その鍵は「時の流れ」を読むことである。「時の流れに身を任せ」という歌のようなことも、ときには必要。でもそれが心地よいのは穏やかな流れのときである。
「時の流れ」を読むことができれば、どんなところでも生きていける。
 苦しいけれど、歯を食いしばってみよう。必ず「これだ!」という時が訪れる。
ここでも、自然体になるまで、磨いて磨いて。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 論文不正への対策 | トップ | ちらかりの海 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

教育」カテゴリの最新記事