![]() | 戦後日本は戦争をしてきた (角川oneテーマ21 A 75)姜 尚中,小森 陽一角川書店このアイテムの詳細を見る |
現代史、現在進行形の政治をめぐる対談。
両者の人生を交えつつ、なされている。
私は世代が同じなので、時代認識を共有できる。
私は、彼らのようにメッセージを発する立場にはいないが、この間の政治の混乱の時代背景に対する1つのアンティテーゼ的見方がよくわかる。
自らを”ゴーマニズム”と称した論陣が大きくなっていた日本社会の中で、この著者らのような反権力的陣営が縮小している日本に居心地の悪さを感ずる人たちも多いはず。このような本が店頭にたくさん並び、論壇のバランスをとるのはいいことだね。
アメリカ社会だって、一方の極端が暴走すると必ず反対のバネが機能する。
それが民主主義だろう。
日本はどうも一方的論陣が氾濫し、少数をバッシングするという極端なところがあって居心地が悪いね。
まだ、民主主義60年だからね。やっと2世代目だからね。今の若者の祖父母は戦前派だからね。無理もない。
その時、異論は牢獄の時代だからね。
アメリカだって、ブッシュ的ネオコンはもう末期だ、と思っている(期待している?)人が多いのだろう。
そして逆のバネが働き、それがまたゆきづまる。
ーーー、そして歴史という時間が重ねられている。
そんな人間社会の現代の一コマだって、長い長い人類の歴史、長い長い生命の歴史、長い長い地球の歴史から見たら、
「お~い!一回きりの人生。頑張れよ!」かな?