日本人の起源―古人骨からルーツを探る (講談社選書メチエ)中橋 孝博講談社このアイテムの詳細を見る |
昔、学生の頃、日本人の起源論にはまったことがあった。
外来弥生人に対する原日本人としての縄文人。
そして、それらとアイヌと琉球人、熊襲などの関係。
それから随分と時間が経ち、ヒトゲノムもすべて解かれ、昨今はどうなっているのか気になっていた。
新人は、すべてアフリカの一人の女性「イブ」へたどりつくというニュースが世界を駆け巡ったがしっかりとフォローしてはいなかった。
というので関連本をいま読んでいる。
まず、その1。
この本を読んでの感想。
この人類学の世界も、
「ああ、いえば、こういう」
という世界なのだな。
と深く思う。
日本人起源論の昔の大筋は、かわっていない。
むしろ、DNAはそれを大筋で証明したのだ、と理解した。
あとは、細事だ。
どのていど混じったかとか。どのルートで広がったかとか。
弥生人は分かった。
では縄文人は、それはどこからきた?
もっと前。ねつ造事件もあった大混乱の旧石器時代。
しかし、そこは、イブの子孫たちがアフリカから脱出してから、そんなに時間はたっていない(我々の時間感覚でいえば10万、20万年なんて一瞬だからだ)
そこがどうなるのか、やはり楽しみだね。
復活えよ、旧石器時代研究だな。