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知的遺産のピラミッド作り

ルーツの旅 (2)滝蔵1

2024-09-28 06:00:00 | 
ルーツの旅 (2)滝蔵1

2015年3月常磐道が部分開通した。私は居ても立っても居られず、大学年度替わりの狭間の早朝、車で出発した。
常磐道は2011年東北沖地震と津波で大きな被害を受けた。それから四年、ようやく再開した常磐道。

相馬が近づくと対面交通、片側1車線。緊張が走る。「xxマイクロシーベルト」と光る電光掲示板が現われる。
値がどんどん上がって行く。路側帯は一切停車できないように柵がある。
道路から覗ける地には山積みされた汚染土壌の黒いビニール袋
春先で桜が咲き始め爽やかに見えるが車内へは日も差し汗ばむ。
しかし、窓を空ける気にはならない。
一刻も早くこの地を抜けようとアクセルを踏む足とハンドルを握る手に力が入る。


やがて汚染された南相馬を抜け相馬が近づく。電光掲示板の数値が下がり始め下車予定の相馬インターとなる。

ほぼ4時間のノンストップドライブだった。

相馬は、祖父、滝蔵のふるさと。まだ薄寒い里山の風景が目に飛び込んできた。

(つづく)




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