楽学天真のWrap Up


一語一句・一期一会
知的遺産のピラミッド作り

マスプロ90分X2の講義

2006-11-07 01:32:04 | 教育
今週から毎月曜日午後、90分ものマスプロ講義2回。
 若い時は一日3回でも平気であったが、年をとると重労働である。声も枯れてしまう。でもそれを支えるのは真剣に聞いている学生の姿。1年生は新鮮。まだこどものあどけなさが残る。専門に入った2年生は一層真剣。なかなか頼もしい限りである。
 後ろの方の席は寝ているものがいるが、前の方に座っている学生はなかなか積極的に質問などもしてくる。そういえば、私も学生の頃、真剣に聞こうという時は前の席へ、必死にノートを取り、はさみと糊を持ち込み、プリントは話に応じて切り取り、その横にメモをしまくったものだ。質問項目が出来ることがうれしく、それに真剣に答えてくれる教授の姿に感謝したものだ。講義が終わり、充実したノートは宝物となり、大学院へ進んでからもしばらくは知りたいときに使う材料となった。でもいい加減な時は後ろの席へ。あたかも今の教授会に出席する時の私のように。
 いずれにしろ、前へ前へと押し出してくる若者の姿は凛々しく、すばらしい!後ろで寝ている学生もきっと真剣なものを見つけた時にそうなるであろう。残念だが、今は寝るに任せよ、しかない。高校生じゃあるまいし、怒って、むち打って、起こしてもしゃーない。
 でも、「君たち、君のその惰眠のために親はいくら払っているか知ってる?90分寝ると5千円程度消えていくのだよ」「5千円稼ぐって大変だよ。アルバイトでいいとこで働いたって、1日、目一杯せいぜい1万円だろ?」っていいたい。キャンパスに「授業料値上げ反対!」て看板があったが、むなしい。そんな運動盛り上がるはずなし、と思う。
 私も、最近は<寝るのは、講義する側にも問題あり>、というので授業の準備はまじめにしており、授業を始めたら目一杯真剣に伝えようと思っている。講義はする側もされる側も一期一会。でも、<起きろ!>なんて、疲れるから言わないけどね。せっかく真剣に準備したのに残念ではある。<こんなに面白いのにね、もったいない>とは思う。
 てな、わけで人数の多い授業では、どこにでもある大学の風景でした。こんどの授業では何人、寝ているか、数えてみよう。
そして、彼らを怒らずに、くすぐりでもして起こす秘策も携えてーー。
 <うん!これは面白いかも!> 
 <え、何?>
 <ひ・み・つ>
来週、報告します!
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