楽学天真のWrap Up


一語一句・一期一会
知的遺産のピラミッド作り

君主論と大学教授論:第11章

2006-04-25 07:18:32 | 歴史
研究のかたわら、のめり込む君主論。これって結構おもしろい(ほとんど自己満足のためのblogです。ごめんなさい)

第11章は、宗教王国は強い!ほとんど理想、しかし怖い!と書いてある。
当時の時代背景の大局がわかる。イタリアに五大勢力あり。教皇、ベネチア、ナポリ、ミラノ、フレンツエ。そこへフランス侵入。そこでかの教会の名君、アレクサンデル6世登場。一気に侵略者を追いやり、国をまとめイタリアで最大勢力となる。それまではローマのキリスト教会を皆、ばかにしていたのに、と。確かに宗教は上から下まで、一枚岩で強い。中にいるとこんな安心なところはないだろうね、きっと。しかし、だから外から見ると怖いね。

さて、大学教授が宗教の教祖的存在が有効な場合がある。それは学問が抜群であり、人間的にも優れ、かつ大規模な共同研究を実施する場合である。「だめだ!こりゃ。俺にはできない!」(つぶやき)。学問的力量より、人を生かす能力の方が重要な場合が多いね。宗教は人間を理解し、調和を計ることを最大の目的としているから、強いね、これは。
しかし、そうでない場合は、大抵、人事とお金で縛る恐怖政治。いうことを聞けば、異常に優しく(アメ)、聞かねば恐怖政治(ムチ)。このような教授は暴君であり、そのような研究体制は長続きはしないね。

ムチをどう使うかに細心の注意を払うことを解くのがマキャベリだね。おもしろくなってきた「君主論」。
アレキサンドル6世ってすごい名君であったのだね。そして、このマキャベリの進言によって名君となった、メディチの小ロレンツオも。


第12章

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 君主論と大学教授論:第4章... | トップ | 君主論と大学教授論:第12... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

歴史」カテゴリの最新記事