楽学天真のWrap Up


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知的遺産のピラミッド作り

君主論と大学教授論:第12章~第14章

2006-04-25 13:43:48 | 人間
今日も昼時読書。今週って暇なのかな?

第12章、第13章、第14章は軍隊のこと。
まず第12章。
お雇いの軍隊・傭兵はだめだと。かっこつけるだけ役にたたない。

 これを研究にあてはめる。研究における武器とは方法。方法には観察・観測・実験、そして理論。この中に、他にはない強い独創の存在が武器、すなわち軍。それをお雇い、すなわち人のふんどしであるということは勝てないというのがこの章の大学教授論への翻訳。これって芸術から商売まで、あらゆるところに共通することだね。
マキャベリってえらい!

第13章
 ここも第12章と同じ。 援軍は危ない。援軍が負けたら負け.。勝手も見せかけ。その後には援軍がすべてを支配する。すなわち決して勝つ事はない。自軍こそ総て。自軍とは臣民、市民、みずから養ったものから構成。

これも研究に当てはめると第12章と同じだね。研究も競争社会であり、ある意味「知をめぐる戦争」である。その際の共同研究における精神構造が似ているね。表では共同するが、ライバル意識が強く潜在している。国際共同研究などはなおさら。そこでは単に研究のライバルを越えて、「国」をも背負っている。日本人研究者は、性善説という仏教文化のせいなのか、いつもガードが甘く、外国の援軍を頼んで、持っていかれるね、研究でも。でも性善説って抜けきれないね。やっぱり温かくて。ジレンマ!

今進行中の国際共同研究や、予定している2件の国際シンポジウムなどにとってこの章は役に立ったぞ。

第14章.
この章は明解。精神をいつも戦争へ集中せよ。そして歴史の名君に学べ。

大学教授にとっての戦争とは研究と教育。戦場とは学会発表と教壇。いつもいつもそのことを考えよということだね。
そして歴史をつきぬけた科学者と教育者にまなべ。正論だ。
突然の

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