作者が1919年生まれと見開きカバーに掲載があり、ビックりした。この本は大昔に刊行された作品だろうかと疑問に思い解説を読むと
なんと1990年年の時(70歳)で文学の世界に目覚め、18年間取材と推敲を重ねて2008年(89歳)のときの第一作の「見残しの塔」を上梓している。
驚いた。世の中には、とんでもない、おそろしい人が居る。二作目は2010年91歳ときに「契りの塔 羽黒山五重塔仄聞」新宿書房から出版している。
文章は簡潔で見事としか言いようが無い。すごい人がいるのだ。95歳で三作目を執筆中とは恐れ入りました。ぜひ一読をしてください。
作者のモットーは
規矩(キク)ある生き方=自身の人生においても、自らのコンパスとモノサシを使って、持って生まれたものを測り、なすべきことをしながら生きたのだと思います。