歯科医院の帰りにBOOK・OFFに立ち寄った。向田邦子著「夜中の薔薇」を見つけた。1981年の8月に飛行機事故で作者は亡くなっていて、その年の10月に最後のエッセイ集(単行本)として刊刊され、オイラはその当時は天邪鬼だったので(今でもそうなのだが)便乗商売をしやがったなぁ・・・と思って買わなかった・・・ような気がする
手に取って表紙をみたら、なんだこれ!いかに本が売れないからといえども。こんな表紙デザインは酷いだろう!やっぱり買うのはやめとこうと棚に戻したが新装版という文字に釣られてので、表紙には目をつぶって買った。
220円だった、本当なら110円だろうけど表紙で100円高いのか・・・と恨みながら読み始めた。
しかし手が覚えた文庫本の感触が、なんだか違うなぁと言っている。調べたらオイオイ!カバーが2枚になっていて本来の重厚な表紙がちゃんと存在していた。
10年前からアイドルの力を借りてしか本が売れない時代がやってきていたんだ。しかしなぁ・・・この表紙の写真欲しさに文庫本を買う人がいたのだろうか?カバーだけ盗まれても本屋じゃ分からない?そしてタレントを追っかける人は向田邦子の本は読まないだろう?と思うのですが、どうなんだろうなぁ・・・。