昨日、け・せら・せら主催の「ACC入門セミナー 道具を使ってコミュニケーションをしてみませんか?」に参加しました。
ACCとは・・・
Augmentative&Alternative Communication
補助・代替コミュニケーションや拡大・ 代替コミュニケーションと訳されています。
これは話し言葉の理解と表出に困難を抱える人に、音声言語にこだわらず、残された能力と補助的な手段によって、コミュニケーションを成立させようとする考え方です。
AACの手段には、サイン言語、身振り動作、シンボル、写真・絵カード、実物、文字盤、VOCAなどがあります。
このACC入門セミナーには5つのセッションがあり、
私はすべて聞きましたが、ビデオなどを使ってとてもわかりやすかったです。
子供の意思を理解するのは、なかなか難しく
最近やっとプリンの意思が少しづつわかるようになってきました。
(ちょっと自我がでてきて困ってしまう場合もありますが・・・。)
もっともっとわかってあげられたら最高です。
■プログラム
①「AACとは?」
AACというのは、補助・代替コミュニケーションという意味です。具体的には身振りサイン、写真カード、絵カード、パソコン、VOCA(ヴォカ 前もって録音した声で自分の要求等を伝える装置)などを、言葉に代えて、ある いは言葉を補って使い、コミュニケーションを支援する方法です。AACをなぜ 使うのか、AACにはどんな種類があるのか、そして、AACを使った支援事例 についてお話します。
②「母親によるチャレンジ報告」
小学校の特殊学級に在籍する自閉症児と、養護学校に在籍する肢体不自由児が、実際にコミュニケーション手段としてAACを使っ ている様子を、映像を見てもらいながらお話します。
③
1.シンボル検索ソフト「ボードメーカー」のご紹介。ボードメーカーはおよそ4000種類のシンボルを検索してコミュニケーションシートや予定表などが簡単に作成できるソフトウェアです。活用事例を挙げながら、ご説明させて頂きます。また時間の残量を視覚的に伝えるタイムタイマーや、様々な携帯用会話補助装置もご紹介致します。
2.自由にレイアウトを変更できるキーボード「インテリキー」をご紹介致します
④「学生による研究報告(金沢大学教育学部研究科・障害児教育専攻)」
1.知的障害を持つ児童のAAC実践にともなうコミュニケーション行動の変化と言語発達
2.発話不明瞭な自閉症児と大人の会話家庭におけるやりとり場面からの分析
⑤「わたしとあなたの間にあるもの」
私からみれば、彼らは音声言語を持たない、うまく手先を使えない、歩けないという困難性があります。では、彼らから私はどのように映っているのでしょうか?音声言語しか使わない、僕のことばを知らない、僕なりの時間の流れを判ってくれない。丁寧に丁寧につき合うとどちらが「障害者」なのか判らなくなってきます。VOCAはコミュニケーションのほんの一部分でしかありません。そこを勘違いするととても危険ということを知りました。
⑥お楽しみ抽選会
◎アクセスインターナショナルによる機器展示
◎AACで話そう“け・せら・せら”の活動報告の展示