面白き 事も無き世を 面白く
住みなすものは 心なりけり

だんしがしんだ

2011年11月23日 | 落語
立川談志さん死去=毒舌と自分流、古典にこだわり(時事通信) - goo ニュース


流行ったわけではないが、「ダンスが済んだ」の回文のもじりでよく口にしたもの(え?自分だけ??)
とうとうこの回文もシャレにならなくなってしまった。
しかし、今年の3月まで「蜘蛛駕籠」を高座にかけていたとは驚いた。
とはいえ、どれほどしゃべれたのだろう。

最近(といっても去年のことか)高座に上った様子をテレビでみたが、さすがに声が出ずに聞きづらかった。
つっかえてスッと言葉が出なくなった晩年の松鶴といい、噺家にとって声が出ない、言葉が出ないというのは、忸怩たる思いがあったに違いない。

談志をナマで見たのは、学生時代に京都で見た「談志・八方二人会」の1回しかない。
しかしそのときの「芝浜」は素晴らしかった。
酒を飲んで眠っている亭主を起こすときのおかみさんの演出は、後になって「うぅぅぅむ…」と唸ったもの。
本人はどうだったのかは知る由も無いが、「芝浜」という噺の味わい深さを改めて認識させられた高座だった。

これで落語界を背負って立つ星がまた一つ落ちてしまった。
次は米朝か!?…と、また改めて思ってしまう。

もう閻魔さんとのやりとりは終わっているだろうか。
地獄へ落ちるところを論破して天国への階段を登っているかもしれない。


合掌


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