面白き 事も無き世を 面白く
住みなすものは 心なりけり

訃報

2009年11月01日 | 落語
三遊亭円楽さんが死去…76歳肺がんで(読売新聞) - goo ニュース


病で倒れ、高座での噺の出来に納得できなくなったと引退していた円楽師の訃報は、実はあまり驚かなかった。
ああ、ついに来たか…という感覚だったのだが、死因が肺がんだったのは少し驚いた。
晩年は癌との闘いだったことは、知らなかったのである。

生前の円楽師の高座は、あまり見ることがなかった。
ぶっちゃけた話が、個人的に好きではなかったからである。
これは、その芸がどうこうというよりも、自分個人として、生理的に受け付けないタイプの人種だったからであって、円楽師個人の技量や人柄とは何の関係もない。
ただ単に個人的な好みとして、あのしゃべり口調が耳障りだっただけのこと。
なので彼のことといえば、やはり「笑点」での月番しか印象がない。

しかし、落語界として考えた場合には、またひとり巨星が堕ちてしまったことは残念。
ここ数年は高座から遠ざかり、西の米朝師とはスタンスが違うものの、弟子を通して落語界に対する影響は大きかったものと思う。

来春、弟子の楽太郎が円楽を継ぐが(このことも今回初めて知ったのだが…)、生きていれば改名する予定だったのだろうか。
それとも、自分の死期を悟って楽太郎に譲ることにしていたのだろうか。

師のご冥福を祈るばかり…

合掌



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