面白き 事も無き世を 面白く
住みなすものは 心なりけり

ヤブ医者の種類

2006年07月11日 | 落語
医者を揶揄する話を紹介したのでついでに。
お医者さまのご来場者の方には、あくまでも落語の世界の話でございますので、お気を悪くなさいませんよう。

先に「手遅れ医者」がいるという話を紹介したが、「たけのこ医者」というのがある。
たけのこが大きくなって薮となることにひっかけて、これからヤブ医者になろうかという医者の卵のことを指す。

「すずめ医者」。
これからヤブへ飛んでいこうという医者。
たけのこよりも更にその予備軍といったところか。

どちらも医者の卵を揶揄した言葉。

無題「手遅れ医者」

2006年07月10日 | 落語
その医者には口癖があった。
重症の患者が来れば必ず
「手遅れじゃなぁ」
と嘆息しつつ、患者を突き放す。
ある日、屋根から落ちた怪我人が運び込まれてきた。
その医者曰く
「…手遅れじゃなぁ」
「手遅れて先生!今しがた屋根から転げ落ちてきたところでっせ!それをすぐに運んできたのにそれでも手遅れて、いつやったらよろしいねん!?」
「…落ちる前やったら、何とかなったんやが。」

医者がメインの落語のマクラによく使われるネタ。
小噺として独立して演じられることはない。
昔は、今のように大学の医学部へ行って国家試験を受けて医者になる、というような手続きがあったわけでなく、誰でも「医者でござい」と看板を掲げれば医者になれたので、ひどい医者が多かった、という話の中でとりあげられるネタである。

無題「風邪」

2006年07月09日 | 落語
風邪をひいて病院に行くと、医者も咳をしてしんどそう。
「先生、風邪ひいてますんか?」
「そうなんや、咳は出るし熱もあってしんどいんや。」
「先生、大丈夫でっか。」
「ああ、ワシはエエ医者知ってるから大丈夫や。」

松坂と上原と井川と

2006年07月08日 | 野球
今日、日本ハムが球団連勝新記録をかけた西武戦に、松坂が登板した。
打たれれば不名誉な記録に名を残してしまうこの試合、さすがというべきか延長10回2失点完投のナイスピッチング。
特に延長10回は志願しての登板とか。
しかしその10回に稲葉に勝ち越しの一発を浴びてしまうものの、ここまでの気迫の投球が野手陣を奮い立たせ、日ハムの守護神・マイケルの力みを呼んだのではないだろうか。
それにしても松坂は、節目の登板では毎回さすがのピッチングを見せる。
正にエースの称号がふさわしい。

これに対して讀賣の上原。
WBCで何年ぶりかにみた「これぞ上原!」という快刀乱麻のピッチングはどこへやら。
ココ最近は特に、どうにも心もとないピッチングが続いている。
打線の援護が少ないことが多いという点を差し引いても、3勝5敗と負け越しているのはいただけない。
だいたい、本来の上原の実力が出ていない。
重複するが、WBCで見せたあの投球こそ、上原の真骨頂なのである。
打者に考えるヒマを与えず自分のリズムに相手を引き込んでしまうテンポ良い投球スタイルと、驚くほど速いわけではないがキレよく伸びる直球と鋭く曲がるスライダーという素晴らしい持ち球が彼の特長。
今年の上原は、その持ち味を活かしきれていない。
類稀な素質を持っているのにもったいない…。

そして井川。
今日はラジオで中継を聞いていたが、てっきり完封と思いのほか、9回裏に決して一発屋ではない青木にライトスタンドへ放り込まれ、続くリグスに四球を与えてあえなく降板。
後には藤川が控えていて、また今日も抑えたとはいえ、これはエースとしてはいかがなものか。
とはいえ、今日の投球も良く腕が振れていて球が生きていたし、ここ数試合は好投が続いており、今年は去年よりも期待が持てる。
後はメンタルなものだけではないだろうか、彼は。
メディアからは究極に近いマイペースぶりばかりが伝わるが、本人なりに相当気にしているところもあるようだ。
しかし、そこはマイペースの面を良い意味で強めて、
「おらがエースだっぺ!文句あるが!?」
と堂々たるピッチングを見せてほしいもの。

松坂、井川という球界を代表する投手が投げた日にふと。

子供の噺

2006年07月07日 | 落語
まだ幼い男の子が向こうから走ってきた。
と、何かにつまずいてバタン!とこけてしまった。
「あいたー…」
と言いながらも立ち上がり、再び走り出したが、またもやバタっ!と躓いた。
起き上がりながら男の子は
「あいたぁ~、これやったらさっき起きひんかったらよかった。」

尿検査

2006年07月06日 | 落語
ある男が、健康診断のために病院を訪れた。
「明日の朝、尿検査をするから尿を持ってきなさい。」
医者に言われたこの男、翌朝再び病院を訪れる。
「先生、持って来ました。」
「持って来たはエエけど…一升瓶に一杯て、そないぎょうさん持って来んでも…いやいや、検査はできるからかまへんけども」
預かって検査したところ異常なし。
医者から結果を聞いた男は喜んで自宅に電話した。
「おい!喜べ!ワシもお前もおじいちゃんもおばあちゃんも、皆異常無しや!」

最も短い噺

2006年07月03日 | 落語
右向いて左向いたら噺が終わってる、てな話が小噺にはある。

有名なのは
「鳩が何か落としたで」
「ふーん」
とか、
「となりの空き地に囲いができたね」
「へぇ」
てなところ。

昔、鶴光がやってたヤツに
「おかあちゃん、パンツ破れた」
「またか」
というのと、
「おかあちゃん、パンツに何か付いてる」
「またけ」
というのもある。

しかし、これらはまだ二人の会話になっているが、一人でしゃべって終わり、というヤツがある。

「(ピンポ~ン♪)たっきゅうびんでーす!」

…お分かりかな??