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模擬試験(1)

そろそろいろいろな塾で模擬試験が行われると思います。
実際に子どもたちの成績を見ていると、一番多いのはアップダウンが激しいものが多いのです。悪い、良い、悪い、良いと交互になる場合もあれば、右肩上がりになったり、右肩下がりになったりしますが、そう安定した数字を出せる子どもは少ないでしょう。

アップダウンが激しい場合、その子の成績をどこで見るのかという話になりますが、ある試験では良い点数がとれるかもしれない、ある試験では悪い点数になるかもしれないということだけがはっきりしているだけであって、真ん中でとったからといってそれが確実な話ではないのです。

しかも1種類の試験ですべての学校の入試判定をすること自体に多少無理があるので、やはりある程度参考という気持ちをもってみてください。

ただ、答案だけはしっかり復習することです。

なぜミスをするか、なぜ問題を読み飛ばしたのか、そういうことは答案を見るとすぐわかります。計算をどこに書いたのかたずねるだけで、実はいい加減に計算をしていることがわかる場合もあるものです。

ミスはつきものです。ただ成績の良い子もミスをします。それでも成績がよいのは試験中にそのミスを見つける技術を持っているから、修正する力があるからに過ぎません。

それはやはり模擬試験を通じて体得できることなので、試験のたびに復習し、その上で次に注意する点を決めてまた、試験を受ける、そうやって得点力を上げていってください。

合格可能性や偏差値に一喜一憂しないで、具体的に何を変えるかを考えてください。
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ワールドビジネスサテライト

昨晩、先週取材された分が放送されました。
本編と私たちがやっているエルフィーキッズの話とはあまり関係がない話ではありましたが、ごらんいただいた方から
「先生、太ったねえ」
といわれました。ぐすん。

加熱している中学受験ではありますが、やはりできることを確実に積み重ねていくことが大事です。
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5年生2学期の算数

以前にもお話しましたが、5年の2学期の算数は大変です。実はこの段階で学習することが中学受験の基礎となることが多く、また一行問題ではこの時期に学習した内容が比較的良く出題されるのです。

しかし学習のペースは速く、しかも反復練習を必要とする分野でもあるので、なかなか覚えが悪く、成績が下降する時期でもあります。

もし成績が下がるようでしたら、やはり勉強方法を見直す必要があるでしょう。反復練習の量を増やす必要があるのですが、時間には制限があるし、5年生はまだ十分に動機付けができていないので、決して熱心に反復練習をしたがらないでしょう。

したがって1回にたくさんやるのではなく、小分けにしながら練習を進めるのです。1回3問から5問程度。となれば反復練習には10分ぐらいしかかからないでしょう。そして目先を変えて、また次の機会に10分。というように小出しに勉強していくことです。

ただこの時期にしっかり反復練習を積み重ねておかないと、この後比や割合の発展問題、速さ、図形などで明らかにてこずることになります。

今、あまり成績が上がっていない場合は勉強方法をしっかり見直してください。ここを上手に通過させることが、合格の近道であることは間違いないでしょう。塾の先生にもしっかり相談されるとよいと思います。
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どうすれば合格できるか(3)

さて、勉強時間ですが、塾のある日は何時頃家に帰ってきますか?10時前後でしょうね。そこから軽く食べてお風呂にはいったらもう10時半。ですからここで勉強はまず無理なのです。

もちろん勉強させているご家庭があるでしょう。ただ、前から申し上げているとおり、小学生はまだ成長が続いているので、しっかりとした休息が必要です。「早寝、早起き、あさごはん」は受験生でも例外なく実行した方がよいのです。さあ、勇気を持って寝せてください。その代わり朝は6時起床。

入学試験は朝8時半~9時の間にスタートします。したがって起きてから脳がフル活動にはいるまで3時間ということを考えると遅くとも6時には起床して勉強をする習慣を身につけておきましょう。

朝は短い時間で効率よく勉強ができますから、前の日の復習や漢字練習、計算などをさせますが、私はここでもやり方を工夫してほしいと思うのです。
計算問題を10題やらせてもだめです。後半はミスが多いでしょう。そんなのは時間がもったいない。3題、絶対間違えない工夫をしながら解く練習をしてください。たくさんやったってミスだらけなら意味がないのです。

さて、塾のない日はとにかく学校から帰ってから夕食までの時間をいかにしっかり勉強するかが鍵です。塾に行けばこの時間はしっかり勉強している時間ですが、家にいるとついダラダラしてしまう時間。ここでしっかり勉強するために、うちでは塾に呼んでしまったりしています。

夕食までに2時間から3時間、きっちり勉強できたら、後は2時間勉強すればもう10時になります。でも4時間~5時間の勉強時間が確保できるからいいですね。

さて、以上を考えると1週間に家で勉強できる時間はせいぜい20~25時間くらいです。これで塾の復習や宿題をやって、過去問やって、入れられる勉強に限度があるのがおわかりになるでしょう。

だからしぼるしかないのです。絞るなら、入試傾向に沿ってしっかり組み立てていきましょう。ただ、私がこれを保護者がいっしょに考えていく方が良いというのは、いろいろ学校別対策はあるけれど、パターン化されているものも少なくないからです。傾向はもちろん考えてくれているのだけれど、その子の弱点まで補強するプログラムにはなかなかなっていません。ですから、それは個々の対応をしなければならないのです。小さい塾ならできますが、大きい塾ではそこまで対応してくれない場合がありますから、その分保護者の方がしっかり入試傾向とお子さんの長所短所をつかんでおく必要があるのです。

9月、10月は理科、社会の知識に力をいれてください。

これから模擬試験もあるでしょうし、知識は覚えていないとどうしようもないでしょう。これぞと思う1冊にしぼって、しっかり知識を整理してみてください。夏休みに勉強した内容も枝葉がしっかりついてくると正確な知識として生かせるようになるでしょう。

これから5ヶ月間が一番力がつくときですから、効率よく時間を使い、良い戦略を立てて学習を進めてください。ただ、明らかに競争率は上がっていますので、努力の質を変えていかないと、負担ばかり増えてしまうので、注意が必要です。
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どうすれば合格できるか(2)

今日は西葛西で母親講座をお話した後、大倉山に移動して学校別特訓をやりました。今月の母親講座のテーマは秋の学習法ですが、昨晩のお話の続きを1時間半お話しました。

その要点をかいつまんでお話しましょう。

まずしっかりと第一志望を決めることです。最終的に何校合格しようとも通学するのは1校だけ。だから第一志望に合格することが一番です。第一志望に合格してしまえば、あとは他の受験生に譲ってかまわないのです。

秋の模擬試験の結果で第一志望がころころ変わってしまう方がたまにいますが、これは間違い。第一志望を決めてその入試傾向にあわせてじっくり戦略を練ることが合格の近道なのです。第一志望を変えてしまうと、それまでのそういう勉強の効果がなくなってしまいます。

そしてこの段階でもうひとつ大事なことは親子ともこの第一志望を強く受け入れることです。「絶対に合格しよう」という強い気持ちを持つことが必要です。「もしかすると入らないかもしれない」という心配は受験勉強の敵と言ってもいいでしょう。「こんなにがんばったってだめかもしれないし」と思えば、力は入りません。やるべきことをきちんとやって「絶対に合格してやるんだ」という気持ちを子どもがしっかり持てるように導いてあげてください。

さて、その次は入試傾向の分析です。入試問題はどの学校にも特徴があります。過去5年、10年と調べていけばやはり何が出そうなのか見えてくるでしょう。その結果として、やるべき勉強がだんだん絞れてきます。

子どもたちは今まで4年生くらいからずーっと受験勉強をしてきましたが、その結果として学習した内容はかなり広い範囲になります。どのくらいかといえば中学校の課程の3分の2くらいまで及んでいるのです。それを残りの期間ですべて復習し終わることはなかなか大変です。ですから、何が出るのか、そこから勉強をしぼる必要があるのです。例えば国語について言えば、多くの学校が物語文と説明文の読解と漢字にしぼって間違いないでしょう。詩や文学史、あるいは国文法はあまり出題されないし、過去にあまり出ていなければまず出ないといってもいいのです。

同様に難しい電気や化学の計算問題も学校によってはまったくでない学校があります。そのことを調べもせず、単に模擬試験の結果から難しい電気をこれでもかと勉強して何にもならなかったということはあるのです。

中学入試は当日の結果がすべてです。当日、合格点が取れればいい話。それまでの間がどんな偏差値であろうと、どんな点数であろうと合格には直接関係がありません。

逆に考えれば、出るものをやる、これは子どもたちに分析させるわけにはいきませんから保護者の方が塾の先生としっかり相談して進めてください。塾によっては「そんなことをやっても意味がない」という場合があるでしょう。これはその先生が情報を持っていないだけの話。決まったカリキュラムを進めるしか方法を知らないだけなのです。志望校が違えば、対策はおのずと違ってきます。

さて、その傾向の分析が済んだら次は、子どもの現状を正確に把握することです。ただしそれはよく出題されるものに対してどうか?ということに集中すべきです。出ないものはできなくたってかまわないのです。

それと試験のくせもよく知っておきましょう。最近中堅から上位の男子受験校には難しい問題を前半にちりばめるという入試傾向が見られます。これは特に成績の良い子どもがかかるわなといってもいいかもしれません。自信があるから、前半の問題は全部できなければいけないとつい思い込んでしまう。そして難しい問題に時間をかけてしまい、後ろの簡単な問題を落としてしまって失敗するのです。

実はこれらの学校は、当然全体を見極める力を期待しているのです。やさしい問題、自分ができる問題を見つけられるということは試験に対して強い子です。ということは先の大学受験にだって期待できるでしょう。そういう傾向は先に知っておけば、「わからなかったらすぐ飛ばせ」というアドバイスで簡単に通り抜けられるのです。これもまた、しっかり考えておかなければならないでしょう。

そうやって絞っていくとやらなければいけない課題が出てくるでしょう。例によって優先順位をつけて、計画化していきます。

そしてもはや時間が間に合わないと思われる学習内容や参考書はすべて机からけしてしまってください。これまで塾で貰ったプリントで、復習をしようと思っていたのになかなかできず、結局夏休みにもできなかった問題は、もはやおいておいても仕方がないのです。この先も多分やる暇などないでしょうから、とっとと整理してしまうことです。

何をやるべきか、それをどう進めるか、それが決まったら確実に実行していきます。

と、ここまで書いてだいぶ長くなりましたね。本日お話したことのほんの一部にしか過ぎませんが、次回に続けることにしましょう。
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どうすれば合格できるか(1)

最近マスコミの人と会う機会が増えました。中学受験が過熱化する中で、取材されることが増えたのですが、「大変ですね」とか「厳しいそうで」とかいう話の中でまたそういう記事で一段とあおられてしまうのだなあという印象を受けます。

多分2007年の入試は、今年の入試に比べても人数が増えるだろうし、競争率も上がるでしょう。ただ中学入試はシンプルといえばシンプルで「入試の点数が合格点に達する」ことができればよいのです。だからある意味誰にもチャンスが均等に与えられているわけで、問題はどうやって合格点をとるかということなのです。

力をつけるためには勉強しなければなりません。これは当たり前の話。ただ勉強するにも「いやいや」やるのと「積極的に」取り組むのでは同じ時間やっていてもだいぶ結果が違うでしょう。

子どもたちは基本的に「問題を解きたい」「わからないことをわかるようにしたい」という自然な欲望を持っています。私の算数の授業でよく「ヨーイドン問題」というのをやりますが、これはできる順番を争う競技です。ホワイトボードに問題を書いて、ひとつ条件を隠します。これがスタート。全員がノートに問題を書き終わったところでスタートの条件を書き加え、子どもたちがいっせいに解き始めます。できた子は手をあげてマルをつける、間違えたらもう一回、その順位を競うのですが、みんな熱中してやります。気持ちが前向きになっていると、あっという間に勉強が進むし、力もつくわけですが、そういう気持ちを上手に引き出さないと、なかなか前向きに受験勉強に取り組むことができないのです。

受験勉強を続けるためには当然、遊びをガマンしなければならない場面もありますし、つらいことも多いでしょう。しかし、それを何とか楽しいと思えるように変えていくことで勉強は進むのです。

努力する、がんばる、そういう精神論が良く言われますが、もっとシンプルに子どもたちの成長したいという欲望を上手に引き出していくことが大事になってくるわけです。

そのためには、常に前向きなことば、肯定的なことばをつかって子どもたちのやる気を引き出していかなければなりません。

うちの子どもたちの話をしましょう。

二人とも中学受験をし、それぞれ志望の学校に合格しました。私は仕事柄、うちの子どもも中学を受けさせるだろうと思っていましたから、早くから準備を始めました。つまりは年長からうちの塾にいれていたのです。

とはいっても週1回、90分ぐらいのものです。早くから字を覚え、算数の基礎的な力をつけるためでした。なぜ、そんなに早く始めたのかといえば、スタートがいっしょなのはここだけだからです。進学塾のカリキュラムは当然学校よりも早くなります。ですから例えば3年生で入ったとしても、すでに学校よりも難しいことをしていることになるわけで、ではどこがいっしょかといえば小学校1年、すなわち年長さんの卒園のころになるわけです。

1週間に1回塾に行き、宿題をもらい、復習をする、そういう習慣を早くからつけました。だからすごく勉強したわけではないが、当然学校の勉強はすぐできるようになります。それが子どもたちに自信を与えました。だからいろいろなことに対しても積極的に臨むようになりました。運動も、音楽も。私が最近、キッズの勉強を大事にしているのはその経験からです。小さいとき、家ですこしずつでも勉強の面倒を見て、自信をつけていけばそれなりにできるようになり、積極的にもなります。もちろん、遊ぶことも大事です。ただ遊んでばかりではいけない、勉強もするんだということが当たり前でなければいけないのです。

キッズの子どもたちを見ていると、なかなか遊びと勉強の切り替えができない子が多いのです。しかし、シーダーに言われて多少なりともはじめると、今度は勉強することがおもしろくなっていったりするのです。要は環境を与えること、その環境の中で子どもたちの積極性が引き出せれば良いわけです。

といって今から1年生にもどるわけにはいきません。6年生になった今、まだ十分に自信もやる気もない子どもたちに対してどうすればいいのでしょうか?

次回は今からできる方法についてご説明したいと思います。ただ、まだお子さんが小さい方はぜひとも環境の与え方を考えてください。1週間のほんの短い時間、しっかりと勉強する習慣をまずつけることが大事なスタートなのです。
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ていねいさ

秋の学習の中で、もっとも重要視しなければならないのが「ていねいさ」です。男の子は特に直すところが多いかもしれません。
(1)字のていねいさ
ていねいに字を書かないと読んでもらえないかもしれない、あるいは間違って読まれてしまう、そういう可能性はなくしておかなければなりません。どこからどう見ても0にしっかり見える字、9や6にならないようにしないといけません。
(2)問題を読むていねいさ
勝手に文章を読み飛ばしていたり、条件を勘違いしていたり、これは大人でもよくありますkが、やはり原点は問題文。問題文を何度も見て、確認することがミスを防ぐ方法になります。
(3)式や計算を書くていねいさ
昨日、回転体の表面積の問題を出していましたが、途中で3.14の計算を始めてしまい、合計で間違えた子がいました。最後まで式を書ききって、3.14の計算は1回でまとめる、ていねいに式や計算を書けば間違えを減らすことができます。
(4)答えを書くていねいさ
「できた」と思ったときに間違えるのが一番多いもの。求めるものは何なのか、確認すればよいのに、その確認を飛ばしてしまうのです。

成績の良い子たちは間違えないのか?といえばそうではありません。彼らも人間ですからミスをします。そのミスを試験時間内に発見して、修正できるから点数が良いだけなのです。秋の学習では単に問題を解くだけではなく、これらの点をしっかり修正できるように緊張感を持って練習してください。
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この問題おもしろいんだ

学校別特訓はそれぞれの志望校の過去問の学習が中心になります。
問題を解いてもらい、私が採点して、さらに質問に答えるという個別指導型の授業なのですが、ある子の算数の採点をしていたら、
「この問題おもしろいんだ」
とポツリともらしたのです。
その問題はなかなか難しい問題なので、その子の力ではなかなか解ききれないだろうと思っていたのですが、半分は正解していました。
「え、違うの。」
「うん、違う。」
「変だなあ、もう1回やってみる」
そう言ってまた、自分の席に帰っていきました。彼の志望校は、現在の彼の成績から考えるとなかなか難しいと思える学校なのです。でも今日の彼を見ていて、私は可能性を強く感じました。

実際に過去問を解いていると「解けないと合格しない」という妙なプレッシャー
を感じます。だから難しい問題にあたると、ネガティブな気持ちになりやすいのです。しかし「この問題、おもしろいんだ」といって何とか解こうとする気持ちは、実際にその子の力を何倍にも引き出します。

模擬試験で見れば、まだまだ可能性が低いでしょう。しかし、この5ヶ月で一気に数字をひっくり返す子どもたちを私はたくさん見てきました。

積極的な気持ちをいかに引き出すか、これは家庭での勉強でも重要なポイントです。難しい問題でも、解ければ必ず自信になるし、力はついていくのですから、数値に惑わされることなくしっかりと狙っていってください。

ちなみにもう1回持ってきたとき、彼は残り半分の問題を見事に解ききっていました。
「すごいね、大したもんだ」
もちろん、彼は非常に満足して次の問題に向かっていました。
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2007年度中学入試展望

今年前半に発表された来年の中学入試のトピックの中でいくつか気になる点をお話したいと思います。

(1)法政第一→法政大学
共学化。校舎移転。
早稲田実業の国分寺移転、小学校併設の流れを受けて、最近各大学付属が一貫指導の体系を整えつつあります。小学校、中学校、高校、大学の流れをしっかりとつくり、あわせて校舎の設備の充実を図り、教育内容の差別化を図っていく動きは今後加速していくでしょう。富士見丘(横浜)は「横浜富士見が丘」に改称し、校地を移転することになっています。施設の充実、教育内容の充実などそれぞれの学校の新しい戦略が発表されているようです。

(2)中高一貫校化
武蔵工業大学付属、共立が高校募集を停止し、完全中高一貫校になりました。これはこれまでの動きが加速している流れですが、今後も首都圏を中心に完全中高一貫校が増加し、高校から私立を受ける枠はさらに絞られてくるでしょう。首都圏に関して言えばやはり上位校に関して中学受験が中心になったようです。

(3)公立一貫校の書類審査の廃止
これまで公立一貫校は書類審査に合格しなければ受験ができませんでしたが、書類審査が廃止されることになり、門戸が開かれてくるでしょう。これによって私立、公立一貫校をあわせて受験する受験生が増加する可能性がでてきました。公立一貫の入試問題は、私立の問題と明らかに出題内容が異なりますので準備は大変ですが、それでも公立一貫校を受験する生徒はさらに増加するでしょう。

(4)4教科試験
これまで2教科、2科・4科選択だった学校が4教科のみにしぼってきています。東京女学館、洗足などすでに発表された学校がありますが、今後もこの傾向は続くでしょう。2科・4科選択制の場合、まず2科で成績順にならべて一定の割合を合格させ、その後4教科の生徒で不合格だった生徒を上位から合格させていく方式がとられていましたが、結局合格者は4教科選択の生徒がほとんどとなっている学校が多く、4教科にしても問題がなくなっているためです。したがって受験準備は今後も4教科を中心に行っていく必要があるでしょう。

(5)中学受験生の増加
来年も中学受験生は増加するでしょう。最近はマスコミの中学受験記事がかなり増えてきて、過熱感がかなりあります。その意味では子どもたちのストレスもさらに増大していく可能性があり、時間の上手な使い方や効率の良い学習法がますます必要になってくるでしょう。受験するのはまだ12歳の小学生ですから、体力的な面、精神的な面で高校受験生や大学受験生にかなり劣ります。したがって親や塾がうまくリードしてあげる必要があるでしょう。
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低学年での学習

エルフィーキッズの内容を選定するにあたり、私は最初から中学受験を前提に組み立てました。それは、近年4年生ぐらいから入塾してくる子どもたちの基礎学力に非常に幅があったからです。早い子どもでは、小数の計算ぐらいまで割としっかり練習できていて、授業の飲み込みも非常に早い。実際に算数の説明を聞いていて、計算力が早いと指導員が言っている計算の説明がすーっと入ってくるが、そうでないとやはりひっかかってしまいがちなのです。

だから低学年で基礎学力をきちんとつけておくこと、四則計算や漢字、文をきちんと書くことなど、反復練習をすることが重要だと思っていました。しかし、ご家庭でそれができる場合とできない場合があるわけで、キッズに関してはそれを塾でできるようにカリキュラムを組んだわけです。

子どもたちの様子を見ている限り、やはり少しずつでも早くから準備をすれば半年経過するだけでだいぶ違います。最初はじっと座っているのも大変だった子どもがだまって計算に向かっている姿を見ると、こういう時間をしっかり確保することが大事なんだと感じます。

これはご家庭でも毎日30分から1時間確保するだけでだいぶ力が違ってきますから、中学受験する、しないにかかわらず基礎学力をしっかり身につけていくようにしてください。

昨日の文部科学省の調査発表によると
0.7×0.4=0.28の小学5年生の正解率は55%しかないそうです。

低学年から少しずつ準備していけば、大きな負担感もなくできるようになるレベルの話だと思うのですが。
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