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国語はコツコツと積み上げる


国語の読解の勉強というのは、組み分け対策としてやってもやらなくてもあまり点数に変わりがない、というので割と手を抜かれることが多いのではないでしょうか。

確かに数日ちょっとがんばったからといって読解力が飛躍的に伸びる、ということはまずないでしょう。またあと2ヶ月、という時期にぐーんと伸びる、というイメージもありません。

日本語は母国語ですから、毎日使っている。特に今のところ意志の疎通に問題はないでしょう。しかし、ちょっと難しい文章だったり、ちょっと複雑な物語だったりすると、実はもうわからない、ということは当然あり得るわけです。だから、少しずつ子どもが持つ読解の経験値を積み重ねていかないといけない。

経験値ですからそんなに短期間で作り上げられるものではないのですが、逆にやればやるだけ確実に力がついていくものではあるのです。

したがって新6年生は少なくとも週2回はじっくりと長文読解の練習をするべきだと思います。

で、授業でもやってるじゃないか、と考えられる向きもあるかもしれないが、実は授業は本当に本人がじっくり読めているかわからない。かつ授業中の文章というのは、一応授業で終わることを前提としているので、そんなに長くないことも多いのです。

しかし、最近の入試問題で採録される文章は本当に長くなりました。今年の入試でもA4上下2段で6ページ、というような文章はざらにあるわけで、そんな問題は読んで問題を解いているだけで授業時間が終わってしまう、みたいなところがあります。

したがって、やはりじっくり家で時間をかけて練習するのがいい。

また過去問を最初に始められるのも国語のメリットです。理科や社会だとまだ覚えてないとか、算数だとそんなに難しい問題はできないから、ということはあるけれど、国語はそんなことはあまりない。どうせ練習するのはどこかの入試問題だとするならば、自分が受けたいと思う学校の問題をどんどんやっていった方が良いのです。

国語はとこかでペースを上げる科目ではありません。黙々と、淡々と、ずっと同じペースで練習を続けていくべきものであり、それをやると確実に読解力が身につくというものなのです。


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第175回 ついていけてないと感じたときは
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クリに関する問題
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「映像教材、これでわかる比と速さ」(田中貴)
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やめればいいというものではない

新6年生になると、さすがにもう習い事とかスポーツはやってられない、ということでやめる子どもたちが多いでしょう。

あと1年仕方がない、と思う部分はあるものの、それでいいか、というところは多少あるのです。

実際に子どもたちは成長期ですから、ここで適度な運動をしたり、あるいは友だちやチームメイトとコミュニケーションをとる、ということも大事な経験ではあるわけで、別に大会で優勝せずともそれなりの成長に寄与することは習い事やスポーツにはたくさんある。

しかし、合格最優先というので、何でもやめてしまう、というのはちょっともったいない感じがするのです。

確かに団体競技は難しい面があるかもしれないが、例えば個人競技なら何とかなるなら、それを工夫してもいいかもしれない。

あるいは大会には出られないけれども、練習だけは参加する、という方法もあるかもしれない。

確かに勉強に時間が取られるのは間違いないが、何でもかんでもやめてしまって、それで本人が納得がいっているか、というとそうでもないのです。

ならば、むしろそういう時間もあって、なるべく効率よく勉強していく方が良いかもしれない。

すぐにやめる、という結論を出すのではなく、何か別の方法はないか、子どもたちといっしょに考えてあげてください。

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容積の問題
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中学受験 算数オンライン塾

2月17日の問題
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張り切る子

新学年になって、いよいよ、僕の番だ、と思っている子はいます。

例えば昨年はお兄ちゃんの受験だったとか、一昨年がお姉ちゃんの受験だったとか。

近くに受験生がいてその1年間を見てきた子どもたちにとっては、いよいよ自分の出番だ、というので結構張り切っている時期なのです。

では、それがなぜしぼんでしまうのか?

それが成績にあります。結構がんばってるのに、組み分けテストの成績が上がらない。クラスが上がらない。

そんなに簡単に上がるわけがない部分があるのです。でも、こういう競争は本当は入試にはあまり関係がない。

だって開成も、麻布も、慶應も、早稲田も、みんなが同じ舞台で競争する入試はあり得ないでしょう。

だから、やはり成績の見方を変えないといけない。

クラスがあがることの目標よりはもっと具体的な小さな目標を作るといいのです。

例えば算数は前半のミスを3つまでに抑えようとか。

そういう細かい目標を作ってクリアした、しない、ということを考えないと、なかなか達成感が生まれない。

それほどに1クラス上げるというのは大変なことなのです。(下がるのは簡単なんですけど。)

せっかく気持ちが盛り上がったのだから、あとは上手に目標を設定して、達成感をまず感じるようにしていってください。

そうするとやる気が段々自信に変わっていくでしょう。

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式を書く
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2015年 慶應入試を振り返って(4)
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もらってくるプリントはすべて使うわけではない

クラス分けが行われている塾では、すべてのクラス分の授業教材をくれます。

つまりやさしいところから難しいところまでぜーんぶ入っています。難しいクラスには難しい問題だけ、やさしいクラスにはやさしい問題だけ、ということにはならない。

なぜ?

だって、もしかして教材がないから上にいけない、と言われると困るでしょ? 塾は・・・。

ということで、全部くれるんです。

で、それを一気にすべてやろうと思ってしまうと、うまくいきません。

そりゃあ、そうでしょう。

だからどこをやるか、ということがひとつ、大事なワザになってくるわけです。

で、それはもちろん先生が指示してくれているはずなのですが、それをつい、いろいろやらせてしまってパニックになっている場合が多いのです。

特にこのスタートの時期はそうやって苦しんでいるご家庭があります。

もらってくるプリントはすべて使うわけではありません。必要なものをしっかり選んで勉強してください。

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小言をやめて、ほめてみたら・・・
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中学受験 算数オンライン塾

2月15日の問題
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組み分けのデータ

組み分けの結果から、今年の合格者の分布を見てみると・・・、

という説明は毎年行われていますが、実際、上位のクラスから上位校に合格をするに決まっているわけです。

そして、例えばAという学校について、クラスとしてはBというところがひとつの目安になるので、入試前にこのB以上のクラスに入っていないと厳しいでしょう、という話はその通りだと思います。

で、問題はどうやってBまで行くか、ということなわけですが、例えばそこまで相当に距離がある位置にいる場合は、今と同じやり方をしてもまずそこまで行かないでしょう。

しかし、ここを考えない方が多いのです。

今まで1年半とか2年近く同じ塾でやってきて、みんなと同じように勉強をしたつもりであっても、競争に勝てない、というか、目標のクラスに上がっていかないとすれば、同じことを繰り返してもあまり効果がない、ということが明確になっている、ということなのです。

で、多くの場合、「まだやる気になっていない」とか「まじめにやっていない」とか、そういうことを理由にして、やり方を変えない。なぜ変えないか、というとその塾のそのやり方で合格者がたくさん出ているからかもしれません。しかし、そうなるともっと的確に「目標に届かない」ということがわかっている、ということなのです。

新6年になった今、本当にこのままでいいのか、といえば、多分そうでない子どもたちが多いと思います。せっかく組み分けのデータが教えてくれているのだから、やり方を変えないといけないのです。

例えば、その塾のペースについていけない、ということが明確になっているのに、同じ方法で「何とかしなくちゃ」と思っているのは間違いです。

ペースを遅くし、組み分けからいったん外れれば少しは自信を取り戻せる、ということであるならば、そうした方が良いし、それは早めに決断しなければなりません。

データはあくまで正しいのです。だからそのデータを出す方法論はひとつではない、ということに気がついて実際に手を打つことだと思います。

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できない問題を復習できなければ、その問題をやった時間は無駄
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中学受験 算数オンライン塾

2月13日の問題
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第一志望はどこ?

新6年生の子どもたちは、これから結構大変な1年を送ることになります。

いろいろやりたいことをガマンして、勉強しなければいけない。その分、その結果として獲ようとしていることは何か、はやはり明確にしておいた方が良いと思うのです。

実際にどこに入りたいのか?

昨年の秋に、いろいろ文化祭を回ったり、説明会を聞いたりして、ターゲットは絞り込まれてきていると思いますが、まずはそれをはっきり決めてしまいましょう。

家族として、どこに行きたいから、これからがんばるんだ、ということを明確にする。

明確にしてみると、何をやるべきかが見えてきます。

しかし、目標が曖昧だと、やることも曖昧になりやすい。

狙う学校の入試問題のレベルや傾向によって、仕上げるべきものは変わってくるのです。

どこを受けても大丈夫なように、という準備はわからないわけではないが、大変なことをしなければならないし、その分、非効率になるところも多いもの。

だから勉強を効率的にするために、「目標」を定めましょう。

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1週間のペースをつかもう
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2015年の慶應入試を振り返って(2)
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算数のノートは大きく使おう

塾によっては、算数用のノートを特別に作っているところもありますが、やはり共通しているところはなるべくスペースをゆったり使うことです。

見開き2ページを1問に使う、というのもあながち悪いことではない。

例えば問題の図を写して解いてみたり、自分でグラフを描いてみたり、あるいは線分図を書いてみたり、ということは当然算数の問題を解く上では必要なことであり、それを「計算用紙」に逃げてはいけないのです。

自分の考えた過程をしっかり書き残す、ということが最も重要なことです。

間違えたところがどこだったのか?

あるいは復習をした後、

どこがわかれば一番解決が早かったのか?

そういうことを後から書き加えて理解が早いのは以前に考えた過程がしっかり記録として残っていることであり、それが後で見てなるほどとわかるようでなければならないのです。

ところがクラスで見ていると、随分と小さい字で、ちょこっと書いている子が案外少なくない。

こういう子は絶対に算数ができるようにならない、と思って良いでしょう。(たまに天才的に頭の中だけで考える子がいますが、それでもやがては書くことが必要になるので、無理をすることはありません。)

算数のノートは大胆に使い、そして自分で後からしっかりそのノートを読めるようにしておきましょう。


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第174回 中学に行ったら、男の子の母は
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中学受験 算数オンライン塾

2月11日の問題
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失敗の理由

入試で残念だった、には原因があるでしょう。

その入試に合格するための力が足りていなかった、とすれば、その勉強に問題があったということになる。

足りてないにもかかわらず受けたという場合には当然、こういう結果も予想し得たわけですが、そういう受け方で良かったのか、ということもひとつ考えなければいけないことかもしれないでしょう。

また勉強に問題があった、としたら具体的にどういうことがいけなかったのか、ダメだったのか、は考えておく必要があると思うのです。

失敗したての頃、というのはそういうことを見直すということ自体がつらいことだから、やらない。

しかし、本当はやった方が良いのです。なぜなら、忘れてしまうから。そんな大事なことを忘れてしまうわけがない、と思われるかもしれないが、そんなことはない。

以前、中学受験で失敗した子どもに作文を書いてもらっていたことがあります。題名はなぜうまくいかなかったのか?敗戦の記ともいえるかもしれないが、まあ、書いてもらってそれでお母さんに預かってもらっていた。

で、その子が大学受験をするときに、お母さんに出してもらって本人に読んでもらったところが、「同じ失敗をしそうだ」という感想になったそうです。欠点というのはそう簡単に治るものでもないらしい。

だから、辛いかもしれないが、できれば今月中にそういうメモは残しておいてもいいかもしれないと思います。失敗は間違いなく、次の成功のための財産であるけれど、それを活かそうとしなければ活きないものでもあるので、多少工夫は必要でしょう。

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平面図形の問題
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2015年の慶應入試を振り返って(1)
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危なげのない子


入試を終えて、危なげなく合格してくる子どもたちがいます。

確かに模擬試験の成績も悪くはないのだが、ただ成績がいいから危なげがないわけではない。

成績が良くても心配だ、という子はいるもので、振り返ってみるとやはり、「安定している」ということが一番のようです。

問題によっていろいろなことが起こるし、小学生だからまだ充分に対応力ができているわけでもない。

それでも「まあ、何とかしてくるだろう」と思われる子どもたちは、やはり予定通り合格してきます。

どうやったら危なげがない子になるだろうか、と考えてみて、いくつかのポイントがあるように思えるのです。

1 入りたいという学校が明確にある

2 自分で勉強しているし、勉強のやり方がわかっている

3 いいわけはしない

特に3は、割と大事なことのように思えます。

例えば問題を間違えたとき、「あ、これはミスなんだ」というような言い方をする子がいます。

でもミスはしてはいけないものなわけで、ミスをしたこと自体に問題がある、という認識が正しい。

だからそういうことにいいわけをしない。

間違えた以上、自分が失敗したから、次は何とかする、というような気概みたいなものが感じられるのです。

で、こういう風になるには、やはり最初が肝心であるように思うのです。6年生の最初にすでに明確な目標を持っている子はまだ少ないかもしれません。しかし、それではやはり危なげない子にはならない。

まずはしっかりと目標を定めることからスタートすると良いのではないかと思います。

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すでにいろいろ始まっている
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2月9日の問題
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卒業までの時間は

そろそろ入試が終わって、来週からみんなが学校に揃うようになるでしょう。

これで塾に行く予定もなくなるので、大いにみんなで遊んで欲しい、と思います。

というのは、なかなかみんなで揃うということは、この数年間なかったのではないかと思うのです。

実際に今の小学生のスケジュールはなかなかハードで誰かが欠けていた、ということが多かったのではないでしょうか。

これから卒業までおよそ1ヶ月ちょっと。

この時間、同じ小学校の友達と遊べる貴重な時間なので、大いに楽しんで欲しいと思います。

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まずはじっくり考える姿勢を
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3日早く
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