コロナの機嫌を伺ってばかりな普通を異す毎日。。。
否応なしに慣らされてしまっている世知辛い暮らし。
それだけに~ 過去ログを読んでいた時のこと
心の暖かさを ほんのり振る舞って下さった
09.11 " みゑおばあちゃん " 記事を転載しま~す。
盛岡に戻り~ 当初2日の予定だった実家行きが
兄達の都合で3日に変更となった。
実家民宿の手伝いから帰って直ぐ鳴子したばかりの
従姉T江さんも再び行きたいからと便乗。
おぉ~い元気会の二次会のように3人で出かけた朝は
小雪ちらちら~ 冬はおかまいなしだ
この分なら区界あたりは積雪でも?
運転役の妹はこっち方面の紅葉も見ようと釜石回りを選んだ。
道の駅に寄り五郎・花子の仏壇やお墓参り用にお花を買ったり
ラーメンの昼食をとったりネ~
しばらくして実家の隣町あたりを通りかかる頃
突然だけれどT江さんの持ちかけで
一人暮らしのおばあちゃんの顔を見に寄ろうということになり
その家に向かった。
妹は昔来たことがあるようで~ 広い大きな庭と家だと
子供心にそんな記憶があると想いだしながら言う。
玄関は施錠してるが縁側のここから入れるはずと
なんなく中に入った事情通のT江さん。
お庭の手入れも行き届き ヘルパーさんや近所の人達に見守られ
こざっぱりと日常を過ごされてるようで
大正3年生まれのモダンおばあちゃまが居間にいらした。
室内はキャスターつき四脚歩行器を使っての毎日のようだが
それごと倒れ2ヶ月ほど入院したそうで~ やっと元気になったと話す。
聞けば築何百年以上も続く古い家。。。
お金持ちでしょうがバリアフリーなんて今更ですかネ。
我々おバカ姉妹の話しに大笑いしては
近頃こんなに笑ったためしがないと大層喜んでらした。
たまたま前日買ったというケーキまでご馳走になった。
笑いが健康に大切だと十分ご承知の
聡明みゑおばあちゃんだが、逆に笑わせられたことがあった。
玄関壁際に真っ赤な防犯用カラーボール2個を置いてあると
自慢気に指さすおばあちゃん。
造花の後にあるそれを握る前に
逃げられそうな取りにくい場所なのだ。
見つかってはと飾り物のように隠したんでしょうか。。。
これを取る前に転倒間違いなし!
” おばあちゃん~こんなところじゃダメ!
すぐ取れるところに置かなくちゃ~ ”
妹が笑いながら言う。
体重が1㌔増えたと嬉しそうにいうが~
それでも29㌔! どんだけ着膨れしてるの?
命中させる腕力絶え絶えなのに
それすら心強く気休めにする一人暮らし。
みゑおばあちゃんまた大笑いしましょうネ。
いつまでも見送られながら実家に向かった。