一生に一度の花が開花した。
このブログで9月6日に記した東山植物園の吉祥冠(アガベ)だ。
つぼみがついてから毎週様子を見に行ったが開花するまで一ヶ月以上かかった。
そのからだに似て力強い花だ。
花びらの大ざっぱな感じは野菜の花のようにたくましい。
茎の長さは4メートルくらいはあり、まるで竿だ。
おおらか。
ほがらか。
のびやか。
熱帯の植物たちは屈託がない。
開花まで2、30年という。
アガベ族は一回結実生植物といい、花は一生に一度。
そして一度の開花でこの株は枯れるという。
枯れた後にはしっかりと子株を残すのだろう。
生命のリレーだ。
大空へ天高く直立する吉祥冠。
いのちのバトンの受け渡し、しっかりと見届けます。
嗚呼、ボタニカル!