近所の植物園へ。
ここにも春の妖精がいた。
カタクリの花たち。
さながら妖精のような容姿だ。
知らない人は片栗粉の基だとは誰も気づくまい。
蝶も飛び交う。
これは瑠璃立羽、ルリタテハ。
瑠璃色のラインが美しい。
50センチくらいまで近づくと飛んでいってしまったが、また旋回して戻ってくる。
梅は直線美だ。
線上にならんだソリッドな花たち。
柔らかいソメイヨシノと比べると身持ちの堅い淑女といった風情がある。
外に出していたヒヤシンスがゆっくりと開花した。
青がきれいだ。
近づくといい匂いがする。
花は蝶を寄せ、鳥をよせ、オヤジまで寄せてくれる。
「ねがはくは 花の下にて春死なん そのきさらぎの望月の頃」
西行が詠んだその季節は今でいうと4月の始め頃か。
今日は本当にそんな気持ちがする一日だった。
嗚呼、ボタニカル!