小豆島に樹齢1000年のオリーブを見に行く。
姫路港からフェリーで100分で福田港に着く。
そこから車で3,40分。
地図の通りに案内板を曲がると瀬戸内を背景にいきなり大きな樹が現れた。
大きい。
なんだか手を合わせたくなる存在感だ。
大きな幹をぺたぺた触ってみる。
ご利益がありそうだ。
四年前にはるばるスペイン・アンダルシアから運ばれてきた。
西畠清順氏の仕事だ。
ゆっくりと根を下ろしたらしく、3年目の昨年やっと実を付けたらしい。
今年はすでにたわわな実を付けている。
ここに根付いてくれたのだ。
オリーブは大きな心を持っているようだ。
その実を少しいただいてきた。
1000歳のマザーからの贈りもだ。
彼女(こんな強いものは女に決まっている)の1000年はどんな歳月だっただろうか。
何を見てきたのか想像してみる。
ささやきや、いさかい。
恋やけんか。
笑い声やすすり泣き。
戦や祝宴。
いろんな声やぬくもりを吸い込んできただろう。
そのマザーの何億かの子孫の種がひとつ。
これから新しい夢を育ててみようか。
育つかなあ、実生から。
ちゃっかりマザーに祈願して海の見える丘を後にした。
嗚呼、ボタニカル。