米海洋大気局(NOAA)は18日、今年10月の世界の平均気温は、記録の残る1880年以降で最も高かったと発表した。20世紀の毎年10月の平均14度を0・98度上回ったという。今年5月から6カ月連続で各月の過去最高を更新し続けており、今年は平均気温が過去最高だった昨年を上回って「最も暑い1年」となりそうだ。

 NOAAによると、今年1月と4月を除いた、10月までのいずれの月平均気温も過去136年で最高を更新。1月から10月まで10カ月間の平均気温で比べても、今年は、過去最高だった昨年を0・12度上回り、20世紀の同じ10カ月間の平均より0・86度高かった。

 昨秋以降、太平洋東部の赤道付近の海面水温が上昇するエルニーニョ現象が続いている。今春以降は特に深刻化しており、記録的な気温上昇に拍車をかけているとみられる