2015年11月24日
「あの形」の雪、見たことある?~雪の結晶の形を決めるもの~
綺麗な雪の結晶(節子と大雪より)
「それ、実際に見たことありますか?」
実際に降っている雪の結晶ってどんな形なのか、なぜその形なのか、日本気象協会製作のアニメーション『節子(せつこ)と大雪』の映像を使いながら、ご紹介します。
あの雪の結晶、見たことある?
大人になった今もその疑問は解決されないまま。周りの人に聞いてみても、見たことある人は少数派のようです。星状の雪が象徴的だと思われているのに、実際に見たことある人が少ないのはなぜなのでしょう?
結晶の形は気温と湿度で決まる
その結晶の形は、作られる環境によって決まることがわかっています。つまり、雪が作られる上空の気温・湿度が、結晶の形を決めているのです。気温によって、角板状になるか角柱状になるかがかわります。湿度によって、結晶の複雑さ(樹枝などの飾りの多さ)がかわります。
このことを発見したのは、物理学者の中谷宇吉郎博士です。博士は、随筆家でもあり、「雪は天から送られた手紙」という言葉を残しています。
たくさんの雪の種類に節子も感動(節子と大雪より)
名古屋で「あの形」が見られなかった理由
これからの冬、もしあなたの地域で雪が降ったら、そっと雪を腕にのせてじっくりと見てみませんか?雪の結晶の形が、上空の様子をいろいろ教えてくれるはずです。雪の観察には、黒や紺などでけばけばした生地のコートが、雪が溶けにくく見えやすいためオススメです。
雪のでき方や雪が日本に降るメカニズムについて、日本気象協会のオリジナルアニメーション『節子と大雪』の中でも解説しています。お子さんや外国人の方を対象にした本アニメーションの上映会が、11/28(土)に埼玉県川口市で開催されます。「星の形の雪って本当に降っているの?」そうお子さんに聞かれて困ったことのあるお父さん、お母さん。
節子と一緒に、雪にまつわる「なぜ?」について学んでみませんか?
南岸低気圧について解説する平松さん(節子と大雪より)
<高校ラグビー>第95回記念大会、増枠の4校発表
第95回全国高校ラグビー大会(毎日新聞社、日本ラグビー協会、全国高体連、大阪府、大阪府教委主催)の実行委員会は24日、第95回記念大会で増枠する4校を発表した。
東海大相模(神奈川)、京都成章、広島工、筑紫(福岡)で、過去10年に全国大会で4強入りした高校が所属する関東、近畿、中国、九州の4ブロックから、予選決勝で敗れたチームを対象に選ばれた。
東海大相模は25年ぶり8回目、京都成章は2年連続8回目、広島工は9年ぶり32回目、筑紫は24年ぶり5回目の出場となる。
改良型H2Aロケット打ち上げ 衛星分離は4時間半後
2015年11月24日16時32分
H2Aロケット29号機が24日午後3時50分、鹿児島県の種子島宇宙センターから打ち上げられた。H2Aは発射台を離れると、まばゆい光と爆音を放って上昇。約2分後に固体ロケットを分離し、さらに上昇を続けた。
今回のH2Aは、商業衛星の受注をにらんで大きな技術改良が加えられた。従来は数百キロ上空でロケットから切り離され、衛星が自力で移動していたが、今回は衛星の負担が小さくなるよう、静止軌道に近い高度約3万4千キロまでロケットが衛星を運ぶ。このため、打ち上げ成功を判断する「衛星切り離し」は、従来は打ち上げから30分ほど後だったが、今回は4時間半近く後になる。
搭載したのは、カナダ・テレサット社の通信放送衛星。国産ロケットとして初めて商業衛星の打ち上げに臨んだ
静岡空港が「爆買い」中国客で急上昇 地方屈指の路線数
2015年11月23日05時06分
かつて利用客が少なく低迷していた、静岡空港が中国人観光客でにぎわっている。東京や関西の離着陸枠が限界に近づくなか、空いていた静岡空港が中国の航空会社の目にとまった。今年に入り、地方空港では屈指の路線数を誇るまでになったという。
10月上旬、空港ロビーには炊飯器などの荷物を抱えた中国人団体客が搭乗を待っていた。中国人の女性添乗員(36)によると、静岡空港経由で北海道、東京を回ったという。「秋葉原の電気街と静岡・御殿場のアウトレットモールが喜ばれた。高品質の日本製品、きれいな街などが日本観光の人気の要因です」
中国・武漢から来た女性会社員章丹英さん(55)は、北海道や東京の洋菓子、美容用品や虫よけなどの薬品を詰め込み、はち切れそうな袋を手にしていた。「静岡便はとても便利で運賃も安い」と話した。
静岡空港は、首都圏に近いため、そもそも空港は不要だ、などといった反対運動が続くなか、2009年6月に開港した。最初の2年間は搭乗者数が年間50万~55万人程度で推移したが、11~13年度は40万人台と目標の70万人を大幅に下回り、毎年度、約4億~5億円の赤字が続いた。
ところが、昨年まで1路線だった中国との定期便が今年に入り、最大14路線に急増。今年の8月までの法務省の出入国管理統計では、中国人の出入国数が国内空港6位に。地方管理空港では全国一だ。
今年度の静岡空港の搭乗者数は7カ月で45万人近い数字に達し前年同期の約30万人から約5割増し。静岡県の板垣孝博空港利用促進課長は「目標の70万人の背中が見えてきた」と喜ぶ。
中国の航空会社が静岡を選ぶのは、離着陸の枠が空いていたことと、その立地だ。中国東方航空静岡支店の担当者は「静岡は大阪や名古屋、東京を結ぶ『ゴールデンルート』の中間地点で、西にも東にも行きやすい。中国人の観光需要を満たすには最適」と話す。中国人に人気の富士山が間近に見えるのも大きい。
宿泊者数も伸びている。静岡県によると、昨年1~7月に県内に宿泊した中国人観光客は16万2870人。今年の同時期は68万4010人で4倍以上になった。ある県内のホテルは、部屋数の約4割を中国人観光客で占める日もあった。
ただし、中国便は突然、運航を休止してしまうことが少なくない。中国南方航空の鄭州線では8月17日から運休が続き、天津航空の天津線でも8~9月で計27便が運休した。10月25日からの冬ダイヤでは鄭州線や長沙線など14路線中5路線が運休し、天津線では週7往復が3往復に減った。県が航空会社の国内支店に理由を尋ねると「機材繰りのためだと中国の本社から聞いており、詳しい事情はわからない」と言われた上で、「日本のホテルがとれなかったりバスが不足したりして、団体ツアーがキャンセルになるためだろう」との答えが返ってくるという。
板垣課長は「減便のたびに、便数を戻すよう航空会社に電話などで要請している」という。
静岡銀行系のシンクタンク「静岡経済研究所」の中嶋寿志顧問は「静岡空港はもともと成田の『補完空港』という位置づけだった。そういう意味では(中国便が急増した現状は)目的に沿っている」と指摘する。一方、航空評論家の秀島一生氏は「中国人観光客は今や中間層が多い。中国経済の低迷が今後、中間層に影響を及ぼす可能性があり、静岡空港も楽観はできない」と話す。ある県幹部は「早めに中国頼みの現状から脱する手立てを考えないといけない」と漏らす。