【全国の天気】最低気温 全国的に「マイナス」に(18/01/24)
京大論文不正;これでいいのか、日本メディア
記事
- 2018年01月24日 11:32
ネットニュースで「京大iPS研で論文不正 山中伸弥所長が謝罪」という標題の記事を目にして、急いで記事を読み、論文を調べた。
産経新聞には「所長を辞職するか報道陣に聞かれ、『その可能性も含め、どういう形が一番良いのか、しっかり検討したい』と話した」とあった。山中先生は、この問題となった論文の著者ではない。研究所長として管理責任はあるとしても、大学の組織上、研究所長がそれぞれの研究室が発表する論文の内容に立ち入ることは、普通はない。論文に関しては、筆頭著者を含め、全著者が責任を取るべきである。
大きな研究所のトップは、自分自身の研究室の研究内容について全責任を負うのは当然だが、他者の研究室の内容・運営に口出しする事はない。研究の内容・指導・予算管理は研究室単位で独立して管理される。常識的に考えても、研究所長が多くの研究室の細かい生のデータまですべて目を通すことなど不可能だ。山中先生は日本の宝であり、この研究所が山中先生がいなくなっても存立しうるものかどうか、わずかな常識があればわかるはずだ。
この件で、山中先生が辞職することなどあってはならない。ニュースの写真で見ると、憔悴しきった表情に見え、心配だ。先週、週刊誌の記事が引き金となって、小室哲哉さんが引退を表明した。全くプライベートなことで、引退する形で責めを負う必要があるとは思えなかった。プライベートなことが、メディアで晒された上に、一般社会に向かって頭を下げて謝罪する必要があるのか、なんとも不思議な国だ。
数年前、STAP細胞騒動で、メディアは日本の再生医療の牽引役を自殺に追い込んだ。いったい、メディアとは何様なのだ。
自分たちのミスは決して認めようとしないが、他人には正義の旗を振りかざして追い詰めていく。今回のiPS研究所の問題は、山中先生には辞職をしなければならないほどの責任があるのか?山中先生は、余人をもって変えがたい存在ではないのか?
今、ここで、この研究所が「山中伸弥」という大黒柱を失えば、日本という国にとってどれほどの損失になるのか、少しは考えて欲しいものだ。辞職して海外に行ってしまえばどうなるのか・・・・・・・・
メディアには、大局観で物事を考える人はいないのか!
ブルームーン皆既月食 見えるかな?
2018年1月24日
ブルームーン皆既月食? 見え方は?
しかも、今回はひと月に2回満月がくる「ブルームーン」の皆既月食ということで、見られればとても貴重です。
月は東南東の空で20時48分にかけ始め、21時51分に南東の空で皆既食となります。皆既食の終わりは23時08分で、その後は徐々に欠けた部分が小さくなっていき、2月1日の午前0時12分に、南の空で部分食が終わります。
皆既月食中の月は、「赤銅色(しゃくどういろ)」と呼ばれる赤黒い色に見え、今回は1時間以上も楽しむことができます。
気になる天気傾向は?
ただ、寒気が居座り、全国的に真冬らしい冷え込みになりますので、万全な防寒対策が必要です。
最強寒波 凍る列島 東京は氷点下3度
2018年1月24日
過去最強クラスの寒気とは?
東京 氷点下3度なら34年ぶり
週末にかけて寒波居座る
春告げ鳥はどこにいる?七十二候「水沢腹堅」
一年でもっとも寒い季節です
一年を締めくくる大寒三候の日中七十二候を比べてみよう
鶏始乳、鷙鳥厲疾、水沢腹堅。
「地上では鶏が春の気配を感じて卵を産む鳥屋に入り、高い空では冬を生き抜いた誇り高き猛禽たちが寒風を吹き払うように飛び回る。しかれども未だ沢の水は分厚く凍り付いている。」
と言ったところでしょうか。自然の中で生き抜く命のたくましさとぬくもりを、地上の鶏と天空の鷲とでダイナミックに対比させながら表現し、その命の躍動・熱と対峙してゆるがない冬の自然の冷たさ・厳しさ。何という峻厳で張りつめた光景でしょうか。
一年のめぐりの最後を飾るにふさわしい美しい三候です。
日本の本朝七十二候の大寒三候はだいぶ趣が異なります。宣明暦風につなげてみると、
款冬華、水沢腹堅、鶏始乳。
「蕗のつぼみがひらきはじめたけれど、沢の水は未だ厚く凍っている。そして春のおとずれの気配を感じた鶏は卵を産むため鳥屋に入っていく。」
二候までが順番は違っても同じ言葉なのに、こちらは日本風の「雛ごころ」を感じさせるかわいらしい印象を受けます。春を間近に控えた里の晩冬ののどかな景色を見るようです。最後に未来と温もりを感じさせる「鶏始乳」をもって締めるのは、繊細な機微に富んでいて、ダイナミックさや雄大さはないものの、捨てがたい味がありますね。皆さんはどちらが好きですか?
「春告げ鳥」ウグイス。冬は用心深いウグイスを身近で観察できるチャンスです!
ウグイス。あれ、ウグイス色じゃない?
けれどもウグイスは、春になるとどこか別の土地からやって来る渡り鳥ではなく、ずっと同じ地で暮らす留鳥です。
つまり、冬の間も私たちのごく身近にいるのです。ウグイスは基本的に暗い森林や高い山などを好まず、平地の笹やぶや竹やぶなどの叢に単独で住んでいて、主に昆虫類、冬には植物の種子や木の実などを食べています。
公園の植栽によく見られるアゼリアやつつじ、レンギョウなどの低い植え込みの中は、ウグイスが好む棲家。非常に用心深い鳥で、滅多に人前に姿を現しません。あの「ホーホケキョ」という高鳴きは、オス鳥の繁殖期のテリトリーアピールとメスへの求愛のためで、普段の鳴き声(地鳴き)は、「チャッ」「チョッ」と言った短く低い鳴き声で、草むらの奥に潜んでいます。
冬は低木の葉も落ちきったり、まばらになるので、草むらの中にいるウグイスをすぐそばで見られるチャンスです。
いそうだなと匂う植え込みのそばに行き、しばらく立ち止まって待っていると、割と普通にがさがさと枝がこすれる音と、小さな地鳴きの声が聞こえてくるものです。驚かさないようにそっと覗いてみてください。スズメほどの大きさの小鳥が枝越しに見られるはずです。
ただ、もしかしたらその鳥の姿、特に色はイメージしていた「ウグイス」とは違うかもしれません。いわゆる「ウグイス色」と言われている色=グリーンティーというか抹茶のような緑色は、実際のウグイスの羽色とはまったく違います。個体差はありますが、概ね頭部から背面、羽根の色はくすんだ明るめの茶褐色、オリーブ色に近い色で、おなか側は白っぽい色をしています。
この、「本物のウグイスがウグイス色じゃない問題」は、戦後になって私たち日本人の多くが、野鳥への関心や関わりを失い、ウグイスの姿や色も実物を見たことがない人が大半になってしまったことで発生しました。江戸時代には、野鳥は身近な愛玩動物、またジビエとして身近な生き物でした。ウグイスの色も江戸時代の人はよく知っていましたし、それを基にして本物のウグイスの羽色に近い鶯色も開発しました。一方、時に絵画や版画などで、茶褐色の羽色の中に射すグリーンを強調して描くことはあっても、それは実際には赤くないタコを赤く描く記号的お約束で、ウグイスが本当に抹茶のような色だとは誰も思っていませんでした。
ウグイスをよく知らない戦後の人たちが、梅の花の蜜を吸いに来るメジロをウグイスと勘違いすることが増え、そこから逆に「昔の人はウグイスとメジロを混同していた」と思い込んだのです。
やがて立春をすぎ、気候が春めいてくると、オスのウグイスは高鳴きの練習をし始めます。初夏ごろに聞かれるこなれた美声もいいですが、早春のつっかえつっかえ、噛み噛みのさえずりはかわいくて、思わず応援したくなりますよね。
キツツキは童話の中だけじゃない!私たちのごく身近にいます
コゲラ。意外と近くにいます
皆さんは「キツツキ」というと、童話とかアニメの中にはよく出てくるけれど、まさか市街地の身近な場所にいるなんて、思ってないのではないでしょうか。
でも実は、日本には市街地や住宅地にも何種類ものキツツキが暮らしています。比較的大型で全体に緑がかったアオゲラ、頭の赤い毛が特徴的なアカゲラも見られますが、近年特に街中への進出が顕著で、冬の雑木林や公園を賑わせているのが、小さな体のコゲラ(小啄木鳥 Dendrocopos kizuki )です。英名ではJapanese pygmy Woodpecker、「日本の小さなキツツキ」と名づけられています。
ギュリ、ギュリ、ジュリーというにごった高めの特徴的な鳴き声が聞こえたら、梢を見上げてみてください。背面から羽根にかけて、こげ茶と白の横じまのストライプが特徴的な、スズメほどの大きさの小鳥が数羽集団になって、木の枝をドラミング(キツツキの仲間の、木を嘴でくりかえし叩くディスプレイ行動)しているのが見えるはず。それがコゲラです。
警戒心が薄く、人が近くによっても平気な顔ですので、よく観察できるでしょう。
そして、コゲラの集団を観察していると、たいてい面白いことにも気付きます。なぜか別の種類の鳥、真っ白いおなかの真ん中にネクタイのような縦に黒一本線が目立つシジュウカラが一羽か二羽、混じっているのです。モズやハヤブサなどの猛禽から身を守るために小鳥たちが種類を越えてグループを作るのはよくあるのですが、特にシジュウカラは別種の集団にシレッと混ざって行動することが多いおかしな小鳥です。しかも、混じっている種類の鳥の行動のマネをよくするため、コゲラに混じっているシジュウカラは、コゲラのマネをしてドラミングをしているので笑ってしまいます。シジュウカラは、エナガの集団に混じっていることもありますし、庭木の果実や花によく来るメジロとも行動を共にすることも多く、愛嬌のある小鳥です。
冬には他にも、おなかのオレンジが鮮やかで目立つくせにやたらふてぶてしいジョウビタキ、近くにやって来るとスズメたちがおびえてすぐ逃げていくのでそれとすぐわかる小さな猛禽モズ、夜明け前の暗い地面に、じっとたたずんでいるツグミやシロハラなど、市街地付近に現れる野鳥も個性豊かなメンバーぞろいで、気をつけて見ていると飽きません。
そして、そんな鳥たちの姿が見えにくくなったな、と思ったら……いつの間にかもう春ですね。