天体ショー:31日、全国で皆既月食
満月が地球の影にすっぽり入る皆既月食が31日、全国で観測できる。北海道から沖縄県まで見られるのは2015年4月以来。「皆既」の状態が1時間17分、欠け始めから終わりまで3時間24分の天体ショーを楽しめる。
月食は、太陽、地球、月が一直線に並んだ時に起きる。「皆既」の場合、太陽光が地球の大気で屈折、散乱して赤い光だけが届くため、月が赤黒い「赤銅(しゃくどう)色」に染まる。
国立天文台によると、南東の空で午後8時48分に欠け始め、同9時51分に皆既食になる。同11時8分には輝きが戻り始め、2月1日午前0時12分、南の空で元の満月に戻る。
国立天文台の石崎昌春・広報普及員は「10倍以下の倍率が低めの双眼鏡を使うと、手ぶれが小さく見やすい」と話す。