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日米首脳会談、貿易交渉加速で一致 「大きな取引を近く発表」
安倍晋三首相は28日午前、トランプ米大統領と主要20カ国・地域(G20)首脳会議の会場となる大阪市の国際展示場「インテックス大阪」で会談した。北朝鮮情勢や軍事的緊張が高まる米国・イラン関係について協議し、日米貿易交渉を加速することで一致した。トランプ氏は会談後、日米貿易に関し「大きな取引を近く発表する。とても大きな取引だ」と述べた。
両首脳の会談は12回目で、国賓としてトランプ氏が来日した5月以来。4月の首相訪米から3カ月連続で、首相は会談冒頭で「短期間にこれだけ頻繁な首脳往来は強固な日米同盟の証しだ。特に、国賓訪問は日本にとって歴史的だった」と強調。自らが議長を務めるG20について「世界経済の持続的成長など国際社会が直面する課題解決への貢献を通じ、力強いメッセージを出したい。日米の協力なくして実現できない」とG20首脳宣言のとりまとめに向け、協力を求めた。
トランプ氏は「貿易と軍事、多くの防衛装備品の日本による購入について議論する」と述べる一方、日本の自動車企業の米国内への投資について「素晴らしい工場を建設している」と謝意を示した。
会談で、首相は日本企業がこの3カ月間で16件の対米投資をしたと説明し、トランプ氏は高い評価を示した。G20の成功に向け日米が連携することも確認した。トランプ氏が米テレビ番組などで日米安全保障条約が片務的との不満を漏らしたが、日本政府の同行筋は、会談では話題にならず「揺るぎない日米同盟の強化」で一致したと説明した。
北朝鮮問題を巡っては、5月9日に短距離弾道ミサイルを発射したことなどを踏まえ、国連安全保障理事会の決議による制裁を維持することを確認した。首相が目指す日朝首脳会談や、3回目の米朝首脳会談などを巡り、意見を交わしたとみられる。
中東情勢を巡り、首相は6月中旬のイラン訪問の詳細を説明したとみられる。イランによる米軍の無人偵察機撃墜など米・イラン関係の緊張緩和に向け、外交努力による解決を呼びかけたとみられる。
トランプ氏は5月の首脳会談で日米貿易協定について「8月にも大きな発表がある」と早期決着に期待感を示している。だが、首相同行筋は「会談では時間軸の議論はなかった」と説明した。
首相とトランプ氏は会談後、インドのモディ首相を加えた日米印首脳会談を行った。その後、首相はドイツのメルケル首相とも会談した
両陛下、マクロン仏大統領夫妻とご会見 通訳介さず仏語で和やかに
天皇、皇后両陛下は27日、20カ国・地域(G20)首脳会議(サミット)に出席するため来日中のマクロン仏大統領夫妻と皇居・宮殿で会見された。
天皇陛下は皇太子時代の昨年9月、日仏友好160周年にあたり同国を公式訪問した際、大統領と面会しており、再会を喜ばれた。
ご懇談は約15分間。宮内庁によると、陛下は大統領に「即位に際して丁寧な祝辞をいただいたことに感謝します」と話されたという。出迎えの場面では、両陛下とも通訳を介さず、仏語で和やかに会話をされていたという。