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サラリーマンの昆虫採取とフィッシング日記

息子が不思議な蝶を発見! これって「アカボシゴマダラ?」

2012-05-19 15:40:30 | 昆虫採取
会社の昼休みに息子から電話が…
「なんだか、見たことない蝶を捕まえたから、楽しみにしてて!」と…

私が仕事中であることを知りながらも、わざわざ電話をしてくるということは、とんでもない珍種発見?

仕事を早々に切り上げてダッシュで家に帰り、先ずは息子が撮影した写真をチェック!


この時期、「モンシロチョウ」などと仲良く飛んでいる「スジグロシロチョウ」に良く似ていますが、翅の先端部の模様が「アサギマダラ」みたいだし、サイズもひとまわり大きく、違う種であることは、間違いありません!


これって何? もしかして新種?、それとも異種交雑によるハイブリット種?
何だか、ちょっと“ドキドキ”しながら、友人である虫の先生に写真を送って、確認してもらうことにします。


すると、直ぐに返信が帰って来ました。
「これは、アカボシゴマダラの春型で、白化個体ですね…」と…

今では、そんなに珍しい種では無いそうですが、白い個体は元々の生息地域である南西諸島には見られない関東特有の個体だそうです。
「アカボシゴマダラ」は、もともと南西諸島などに生息していた温暖地域の蝶でしたが、温暖化の影響で最近では東京や関東地方でも良く見られる様になりました。

5~6年前、ボロボロの個体でしが近所に飛来している「アカボシゴマダラ」を息子が発見し、捕獲に成功した時は、大喜びしたのを憶えています。

<自宅にあるアカボシゴマダラの標本>
夏型の標準的な体色。上の標本が5~6年前に近所で捕まえた、まさにその標本です。


ところが、この蝶は、国蝶である「オオムラサキ」や、在来種である「ゴマダラチョウ」の幼虫と同じエノキの葉を食草とすることから在来種を追い払ってしまうのでは…と心配されているそうです。

私は最近昆虫から少々遠ざかっていたせいもあって、恥ずかしながら夏に見る黒い「アカボシゴマダラ」に、春型の白い個体が存在するとは知りませんでした。

それはともかく、図鑑を広げてみたり、ネットで調べてみたりと、我が家は久しぶりに昆虫の話題で盛り上がり、とても楽しい出来事でした!


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