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全国通訳案内士試験 2020年度<合格体験記>(10)(英語)

2021年02月07日 07時37分24秒 | ●2020年度<最終合格体験記>
2020年度<合格体験記>(10)(英語)



●植山先生へ

「ハローのありえへん無料サービス」のおかげで一発合格出来ました!本当にありがとうございました!
先生の後輩思いのサービス精神旺盛な慈悲深いお心のおかげで、私のような既に人の名前や場所の名前がすぐに出てこず、記憶力が激しく減退してきている老体でもこの試験に合格できたことは今後の私の人生に大きな自信となりました。運も大きく味方してくれたと思います。

初めて植山先生のサイトを見た時、その「ありえへん」膨大な量の参考資料を本当にカラクリ無しで無料で提供されていることに驚愕致しました。
特に先輩方の「合格体験記」と「敗軍の将、兵を語る」が非常に参考になりました。
このブログを読んでおられて今後の試験にチャレンジされる受験者の方々は、是非過去の先輩方の体験記をまずお読みになることをお勧めします。
その中に合格へのたくさんのヒントがあります。

この植山先生の資料を使いこなす方法や他の参考書等の情報や勉強方法等。私もそれらを参考にさせてもらいながら自分なりの受験戦略を立てて臨みました。私の体験も後輩の皆さんに少しでもお役に立てられればと思い、この体験記をつづらせていただきます。長文になりますが、ご了承ください。

●英語(メルマガ読者、動画利用者、教材利用者)

① 受験の動機

現役の東京でのサラリーマン時代、毎年1~2回、海外からの取引先の方々を日本の観光地へご案内する機会があり、素人なりに「箱根」や「日光」等の旅行先を選択したり、様々な旅程を組んで喜んでいただけたことが貴重な体験となって、リタイアしたら、もっと多くの海外からのお客様にこの「日本」の素晴らしさをご紹介出来たらという思いがつのり、この資格にチャレンジしたいと思うようになりました。2025年には、私の地元の大阪で万博も開催されますので、それも、一つのきっかけになったと思います。

② 第1次試験対策(4月からの学習スタートで、4科目受験(英語の筆記試験は免除)を目指しました。)

<全科目共通>
各科目の受験対策は後述致しますが、全ての科目に共通して、以下の資料、参考書、問題集、アプリ等を活用致しました。

※ハロー通訳アカデミー関係
・第1次邦文試験対策<特訓1800題>(日本地理、日本歴史、一般常識)
https://blog.goo.ne.jp/gu6970/c/56e18e234050ec5f9ab991de649627c2
・<特訓1800題>
http://www.hello.ac/streaming/clinic/clinic_houbun/index.html
・<Flashcards Deluxe>(暗記カードアプリ)
https://blog.goo.ne.jp/gu6970/c/8241111d973c4517667a7e470e4ed105
・<Flashcards Deluxe>の利用法

・Flashcards Deluxe日本語解説
https://sites.google.com/site/power1000favorites/flashcards-deluxe

※全国通訳案内士試験 実務・地理・歴史・一般常識過去問題集 2020年度版(成美堂出版)

※ユーキャンの全国通訳案内士<地理・歴史・一般常識・実務>速習テキスト&予想模試(株式会社ユーキャン 学び出版)
※全国通訳案内士試験 地理・歴史・一般常識・実務パーフェクト対策(株式会社DHC)

膨大な範囲の情報をインプットしなければ到底太刀打ちできない試験なのですが、インプットだけではどうしても煮詰まってしまうので、インプットの合間に「過去問」とか「予想問題」とか「特訓1800題」にチャレンジしてそれまで勉強してきたことをアウトプットしつつ、学習のペースにメリハリをつけて、自分の現在地を把握しながら進めました。

特に「特訓1800題」は、隙間時間で出来るので、解答選択肢を隠して解答できるように何度もチャレンジしました。
繰り返してやっていると同じ問題が幾度も出てくるのですが、それが知識の定着にすごく役に立ちました。

また、「<Flashcards Deluxe>(暗記カードアプリ)」は超優れモノのアプリでこれに出会えただけでも植山先生のブログにアクセスした甲斐があったと思います。しかも、試験対策用として懇切丁寧にこのアプリの利用方法を1次試験の各教科や2次試験に至るまで解説していただいていて、本当に至れり尽くせりのブログです!

尚、本番の第1次筆記試験での注意ですが、思いの外、時間が足りませんでした。私の時は「地理」が42問で、「歴史」が43問で、それぞれ試験時間は40分ずつでした。そして、「一般常識」が23問で、「実務」が22問で、それぞれ試験時間は20分でした。

従いまして、1問あたり平均1分弱の時間がありますが、問題文や選択肢文が長かったりするので、速読が得意でない私はそれほど余裕がありませんでした。
特に「一般常識」と「実務」は20分しかありませんので、1問あたりの平均割り当て時間は「地理」や「歴史」より少なかったです。

最後は非常に焦りました。結果的にやさしかったサービス問題でもやたらと問題文が長いものもありました。その大半の情報が回答を導き出す為には不必要な情報だったりします。それらを丁寧に読んでいると回答に迷う別の難問題の時にじっくり考える時間が無くなってしまいます。

なので、私は問題文ではなく、まず、4択の選択肢から読んで回答しました。選択肢の中には問題文を読まなくても「間違い」だと判断できるものも結構ありました。それで4択を3択とか2択にしたうえで質問文を攻めていけた問題もありました。人それぞれだと思いますが、私はこのやり方をお勧めします。

<英語>(英検一級 免除) 

<日本地理>(自己採点72点)

凡ミスが3つもあり、試験後は、ほぼ不合格と思い、「来年、頑張ろう。」と気持ちを整理しておりましたが(この思い込みが、後々、2次試験対策を崖っぷちに追い込む遠因になるのですが…)、奇跡的にギリギリで合格出来ました。

基本的にはハローのマラソンセミナーの動画を学習の中心にそえて再生スピードを速めてレクチャーを聴き(1.5倍~1.75倍)、重要なところは一旦停止して普通スピードで追いながら、日本地図(永岡書店の「見て、学んで、力がつく!こども日本地図 2020年版を使用しました。

帝国書院の「旅に出たくなる地図 日本」も使いましたが、情報量が多すぎて、確認用程度に使用しました。) に重要と思われる項目を赤ペンで書き込みながら学習しました。最後の方は書き込みだらけで地図が真っ赤っかになりました(笑)

特にマラソンセミナーの「項目別地図帳」はとても役に立ちました。「国立・国定公園」など若干古い情報を最新のものに修正して北から南まで、またその反対など、何度も空で言えるように練習しました。
「主な山岳」等の「主な〇〇」が全て日本地図と併記されているので、位置関係も頭に入れながら学習出来ました。
また、「旧国名」や「各地の富士」も役に立ちました。自分なりに学習した「日本三大〇〇」などの重要事項も余白に書き込み、位置関係も含めて学習しました。

「重要伝統的建造物群保存地区」(重伝建)も非常に重要ということをマラソンセミナーでも繰り返しレクチャーされていましたが(実際の試験にも出ました!) 、限られた時間の中で私は20%程度しか把握できなかったと思います。これをもっと攻略出来ていれば、もう少し点数を上積み出来ていたと思います。

高校の時は地理が苦手で、大学入試時も地理は選択しなかった私でも合格出来ましたので(ギリギリですが)、日本地理はこのマラソンセミナーの「動画」、「メインテキスト」、「補足テキスト」、「項目別地図帳」の内容を攻略出来れば十分に合格点が取れると思います。

<マラソンセミナー>(日本地理)(12講義24時間)
https://www.youtube.com/watch?v=Y9RWd9fQeGY&t=1s
<項目別地図帳>
http://hello.ac/geography/map.pdf
<都道府県別地図帳>
http://hello.ac/map.prefectures.pdf

また、アウトプット用に「脳が活性化する大人の日本地図脳ドリル おもしろ雑学編」(株式会社学研プラス)も活用致しました。息抜きのクイズ感覚でやっていました。

もちろん、上記以外に冒頭ご紹介致しました<全科目共通>の資料、参考書、問題集も活用致しました。

<日本歴史>(自己採点78点)
40数年前の大学受験の時は日本史を選択して勉強しましたし、歴史は好きな分野ですので、TVや映画で歴史物はよく見ています。
なので、割と簡単に考えていましたが、いざ、過去問とかにチャレンジして勉強を始めると、昔覚えた事柄は見事に忘却の彼方に消えており、ほぼ一からの受験勉強となりました(笑)。

ハローのマラソンセミナーは、地理で時間を取られたので視聴はあきらめて、ハローの合格体験記で紹介されていた歴史アニメ動画の「WEB玉塾」の高校日本史Bとその付随ノートや資料を活用しました。 https://www.webtamajuku.com/history
好き嫌いはあると思いますが、関西人の私には面白く学習出来ましたし、歴史の大きな流れを復習するにはとても役に立ちました。1.5倍くらいのスピードで視聴しました。

また、マラソンセミナーの視聴はあきらめましたがメインテキストの95~100ページの「日本史年表」を自分なりにアレンジして年号の語呂合わせ文章を追加し暗記に努めました。
加えてメインテキストの101~最後のページの「文化史のまとめ」も必死で覚えました。
http://hello.ac/marathon2012version/historytext.pdf

語呂合わせ文章は下記のようなweb上のサイトや「高校/100%丸暗記 日本史年代」(受験研究者)を利用し、自分でもアレンジして作ってみました。
https://adx50150.wixsite.com/nihonshi-goro
https://nengou.tubemovie.net/entry1.html

また、下記の「WEB玉塾」のノートに重要事項や年号(語呂合わせ含む)も書き込んで全体の流れと重要事項の暗記に努めました。
https://4f539283-e01f-4701-9310-488b18345562.filesusr.com/ugd/1c52f8_fc852c417f0c40648abb0c5895e08d94.pdf

上記以外の参考書としては以下の4つを利用しました。
・図説 一冊で学び直せる日本史の本(株式会社学研プラス)
・超速!日本史の流れ(株式会社ブックマン)
・超速!日本文化史の流れ(株式会社ブックマン)
・山川 詳説日本史図録(株式会社山川出版) = 主に写真や表や図をコピーして参照

特に「超速シリーズ」は全体の流れがうまくまとめられており、堅苦しくない内容で、歴史物語を読んでいるような感覚で、スムーズに入ってきました。
また文化史上重要な「南都六宗」、「南都七大寺」、「鎌倉新仏教」、「京都五山」、「鎌倉五山」、「三筆」や「三蹟」等を覚えられる「超速暗記語呂合わせ」が欄外の一口メモに掲載されていて、非常に役立ちました。

「山川 詳説日本史図録」は仏像や神社・仏閣や歴史上の重要人物や歴史的な絵画・工芸品等の写真やイラストが大いに記憶の助けになりましたし、天皇家や公家や将軍家などの家系図も大変役に立ちました。それらの写真やイラストは単純に見ているだけで歴史好きの私には楽しい時間でした。もちろん、上記以外に冒頭ご紹介致しました<全科目共通>の資料、参考書、問題集も活用致しました。

<一般常識>(自己採点37点)
自己採点ではそこそこの点数を取れているようですが、回答に迷った問題も多く、時間がギリギリで「えぃ、や!」と選んだ選択肢もあったので、試験直後は不合格と覚悟を決めて気持ちも整理をしていました。ラッキーだったと思います。

こちらはハローの「第1次筆記試験<一般常識>の傾向と対策(2020年7月)」の資料をメインに勉強しました。
http://www.hello.ac/2020.gen.pdf

また、2020年07月05日付のブログ記事『「令和2年版観光白書」からの出題予想!』も参考にしました。
https://blog.goo.ne.jp/gu6970/e/e98bac7db777cb3eb38d0a1283072f80
「令和2年版観光白書」
http://hello.ac/2020.hakusho.gaiyou.pdf

もちろん、上記以外に冒頭ご紹介致しました<全科目共通>の資料、参考書、問題集も活用致しました。

<通訳案内の実務>(自己採点42点)
こちらはハローの「<通訳案内の実務>最重要事項のまとめ」(http://www.hello.ac/matome.jitumu.pdf)や「<通訳案内の実務>セミナー(切腹資料)」(http://www.hello.ac/2019.8.5.pdf)を中心に学習しました。

もちろん、上記以外に冒頭ご紹介致しました<全科目共通>の資料、参考書、問題集も活用致しました。特に「全国通訳案内士試験 実務・地理・歴史・一般常識過去問題集 2020年度版(成美堂出版)」、「ユーキャンの全国通訳案内士<地理・歴史・一般常識・実務>速習テキスト&予想模試(株式会社ユーキャン 学び出版)」と「全国通訳案内士試験 地理・歴史・一般常識・実務とパーフェクト対策(株式会社DHC)」の練習問題が役に立ちました。

③ 第2次試験対策

地理と一般常識が不合格と思っていましたので、不覚にも2次試験対策は11月5日の1次試験の合格発表まで全くしておりませんでした。
別の資格試験にも同時にチャレンジしておりましたので、どんな試験内容かの確認さえ合格発表まで行っておりませんでした。
実は1次試験の自己採点すら合格発表後にやったくらいです。本当に情けないことですが、自分の勝手な思い込みだけでモチベーションが大きく下がっていたのだと思います。

ですので、私のように1次試験の合格発表からの2次試験までの地獄の一か月を過ごさないよう、これからこの試験に臨まれる方は、たとえ1次試験の感触がイマイチでも植山先生や諸先輩方がおっしゃっているように1次試験後すぐに2次試験対策をスタートしてください。でも賢明な皆さんは普通そうされますよね(笑)。

奇跡的に1次試験に合格させていただいて、あわてて、2次試験の内容の確認やら、試験対策について着手しました。
でも、中身を知れば知るほど、なぜ、ダメ元で1次試験後の8月半ば(せめて9月)から2次試験対策に着手しなかったのかと自分のアホさかげんにあきれるとともに気持ちだけが空回りしていました。

そんな悶々とした気持ちでハローの色んな資料やセミナー動画をチェックしていたところ、「2016年度通訳案内士試験<第2次口述試験対策特別セミナー>(1)」と「2016年度通訳案内士試験<第2次口述試験対策特別セミナー>(2)」のYouTubeセミナー動画に巡り合いました!

2016年度通訳案内士試験<第2次口述試験対策特別セミナー>(1)

2016年度通訳案内士試験<第2次口述試験対策特別セミナー>(2)

同上の資料(1)
http://hello.ac/2016.11.20.pdf
同上の資料(2)
http://hello.ac/advice.pdf

この中の植山先生のお話や、セミナー(1)の合格者の方々の体験談とセミナー(2)の北川久子さんの「パターン化」のお話が私を救ってくれました。
この方々のお話を聞いていなかったら、今回の2次試験合格はあり得なかったと思います。特に北川さんの「パターン化」は、残り1か月を切っていた私にとっては目から鱗の「神の啓示」に思えました。
それから下記のセミナー動画&資料も大変役立ちました。

「2018年度通訳案内士試験第2次口述試験対策<特別セミナー>」

同上の資料
http://www.hello.ac/2018.10.14.2nd.seminar.koukai.pdf
「2018年度通訳案内士試験第2次口述試験対策<特別セミナー>(その3)」

同上の資料
http://www.hello.ac/2018.11.17.seminar.conbined.pdf

まず、どのように残り1か月を過ごすかという作戦を立てるのに時間を使いました。大きく「プレゼン」と「逐次通訳」の対策に分かれますが、「逐次通訳」は対策というより初見での実地練習(メモ取りも含めて)しかなく、何かを暗記することではないので、まず「プレゼン」対策に取り組みました。その「プレゼン」対策で出てくる日本の事象を紹介する単語や言い回しが結果的に「逐次通訳」の対策にもなったと思います。

時間がないので、ハローの「日本的事象英文説明300選」とか下記の他の参考書の文章を暗記するとか、それらを自分なりの英語に書き換えて覚えるとかはあきらめました。そこで上記のセミナーで紹介されていた植山先生の「逆転の発想準備法」や「セメダイン方式」や北川さんの「パターン化」を参考に、まずプレゼン全体を1分40秒ぐらいにまとまるように考え、「導入部分(お題Facts部分)」と「テーマ結び付け部分」と最後の「締め部分」の3分割で考え、それぞれ30秒~40秒の内容になるようにスクリプトを考えました。

まず着手したのは、植山先生や北川さんのお話を参考にプレゼンの締めの部分(尻尾の方から頭の導入部へと逆流する感じです)を固める事でした。どんなお題が来ようとも同じ「締め」に持っていく作戦でした(北川方式)。最初は色々盛り込みながら1分ほどの内容でしたので、試行錯誤しつつキッチンタイマーで時間を測りながら普通の発話スピードで40秒ぐらいの内容になるようにまとめていきました。

この締めの部分に至るまでに何かしらの日本事象の紹介をするので、この締め部分はいつも「... besides ○○, Japan can offer many attractive things such as ...」でスタートし「○○」にこの締めに入るまでに出てきた日本事象をはめ込んで話が繋がるように工夫しました。そして、大阪万博に引っ掛けながら「通訳ガイドとして...おもてなしの心を持って...英語で海外からのお客様をお迎えし、彼らの滞在を楽しいものになるようにお手伝いしたい...」みたいな内容にまとめました。結果的にこの部分は何百回も練習することになりました。どのテーマでも同じ締めなので、完全に空で言えるようになりました。本番の緊張した場面でも淀みなくこの部分は言えたと思いますし、好印象で終われたと思います。

次に真ん中の「テーマ結び付け部分」に関してですが、全部で12のテーマに絞ってスクリプトを考えました。それらは、「日本的事象英文説明300選」とか第2次口述試験対策<切腹鉄板予想問題70題>(http://www.hello.ac/teppan70.pdf)とか語研の「全国通訳案内士試験「英語一次・二次」直前対策」の大分類を参考にし、「食べ物」、「観光地」、「年中行事」、「宗教」... 等のテーマに分けました。
そして、それぞれのテーマが来れば、全て同じスクリプトで攻めようと考えました。これも出来るだけ簡単な文章(関係代名詞とか使わず)で4~5行ぐらいの箇条書きでまとめて、普通の発話スピードで30秒~40秒になるようにしました。

この時点で先頭の「導入部分(お題 Facts 部分)」を除き、ほぼ1分~1分10秒ぐらいのスピーチの後半部分が出来上がりました。覚えたスクリプトは全部で13個だけです(締め部分+12のテーマ部分)。つまり、仮に「すき焼き」とかがお題にあれば「食べ物パターン」へ持っていき、「兼六園」とかなら「観光地パターン」へ持っていくという作戦で最後はいつも同じ締めです。

そして、先頭の「導入部分(お題Facts部分)」に関しては、正直、何が出てくるかはわからないのですが、上記の12のテーマに則って、「300選」や後述の参考書やセミナー資料や過去問を参考にそれぞれのテーマで数個ずつの「お題」を作りました。テーマによっては「観光地」のように30個近い「お題」のものもあれば2~3個のものありましたが、合計では56個の「お題」になりました。「300選」や参考書の文章をそのまま覚えるのではなく、出来るだけ自分が言い易い自分の言葉に変換してスクリプトを作りました。

全て完璧には覚えられませんでしたが、9割がた空で言えるようになったと思います。最後の1週間はそれぞれの「お題」を小さな紙に書いてそれらを袋に入れてランダムに引きながら出てきたお題について全体のスピーチ(「導入部分(お題Facts部分)」から「締め部分」まで)の練習を何度も繰り返しました。キッチンタイマーを2分にセットしてやっていくうちに時間の経過感覚が身に付き、少し詰まったり淀みなく言えなかった場合は、途中でその後の一部内容を端折ったりしてうまく2分以内に収まるように工夫できるまでになりました。

作ったスクリプトを「音読くん」という音声読み上げソフト(無料お試しあり、音読量が増えると有料対応もあります)を使って音声ファイル化し、ネイティブ風の英語で聞いてシャドーイングなどの練習をしながら(スピードを90%に落として)全体のスピーチの長さを測りつつ、暗記していきました。時間がなかったので他のソフトやアプリをリサーチできませんでしたが、探せば完全無料でもっと使い勝手の良い音声読み上げソフトはあると思います。

「逐次通訳」の練習は下記の参考書(CD等含む)や過去問をこなしながら、まず、流れてくる初見の日本語を聞き取り(再生スピードを少し落として聴きました)、メモを取りながら日本語の内容をそのまま日本語で再現できるように練習をしました。また、自分で日本語を録音してランダムに選んだ音声ファイルを使用して出来るだけ初見に近い環境でも練習しました。日本語がしっかり聞き取れれば、8割がたの通訳は出来ると思います。人によると思いますが、私はメモ取りの練習は役に立ちました。一字一句、その通りに訳すのは難しいので、全体の意味を把握しながらメモ取りしたような重要部分は必ず網羅して訳す練習をしました。多少、順番が前後しても慌てず最後まで訳しきれるように練習しました。

上記以外に一回だけ「バリューイングリッシュ」のオンライン無料お試しレッスンを行いました。フィリピンの方でしたが、知らない外国人の方と口述試験と同じようなシチュエーションで練習できたのは良かったと思います。「バリューイングリッシュ」はハローさんの内容に準拠されていて本番の内容に近い練習が出来るので、時間があればあと3回ぐらい有料(割と安価)でレッスンを取るところでしたが、時間がなかったので、断念しました。

さて、本番ですが、私の場合のプレゼンは下記の3つのお題が提示されました。

●プレゼンのテーマ
(1)新しい生活様式
(2)高野山(2014プレゼン)(2016プレゼン)(←これを選択しました)
(3)入湯税


3個とも勉強した56個のお題にはなかったのですが、自信のあった「観光地」と「宗教(仏教系)」に繋げられると思い「高野山」を選びました。しかし、ここで大きな失態を犯してしまいます。何と高野山の位置を「奈良県」と言ってしまいました。言った後で「あれっ、和歌山やったかな?」と思い、「和歌山県に近いところ...」とスピーチに追加しました(逆効果だったかもしれません)。また、あろうことか(完璧に知っていたのに)真言宗と天台宗と空海(弘法大師)と最澄(伝教大師)がごっちゃになり「どっちやったかな?」と不安になり、これを間違えるとさすがにアウトなので、それには触れず「金剛峯寺」が空海(弘法大師)の真言宗の大本山という一番肝心なことを言えませんでした(涙)

高野山には「金剛峯寺」という有名なお寺があり、熊野エリアとともに世界遺産に登録されていることと、古くから仏教徒の修行の場であるとともに内外からの観光客にも人気のあるエリアであるというようなことを述べてすぐに覚えていた「観光地パターン」と「宗教(仏教系)パターン」の「法隆寺」と「清水寺」の話に持っていき最後の締めにたどり着きました。時間的には1分40秒ぐらいで収まったと思います。

このような致命的なミスや頭が真っ白になって覚えていた簡単な事柄をど忘れしてしまうのが本番の恐ろしさです。それでも、大きく動揺して話が続かなかったりしないで、慌てず最後まで学習した内容をスピーチできたのは植山先生や北川さんのお話に触れて、自分なりにスクリプトをアレンジしてスピーチ練習が出来たからだと思います。本当にありがとうございました。

とにかく話が続かなければそこでアウトなので私のような状況になってもミスを引きずらず、最後まで話し続けることが大事なんだと思います。最後の「締め部分」は「お題」の「高野山」とは、直接、関わってはいませんが、「... besides Koyasan, Horyuji or Kiyomizudera, Japan can offer many attractive things such as ...」と続けて、自分で言うのもなんですが、試験官に響く内容だったと思います。

スピーチ後の質問は黒人の外国人の試験官(おそらく北米人の40代半ばぐらいの方だと思います)からで、「母親が車いすでお寺とかに観光に行きたいのだが、可能ですか?」というもので「お寺によってはエスカレーターやエレベーターがあったり、バリアフリー設備もあり、現地でお手伝いしてくれるスタッフもいますし、私がお手伝いしてお母さまにお寺観光を楽しんでもらえるようにしますよ。」とスムーズに応答できたと思います。

「逐次通訳」に関しては「日本酒」に関するものでした。お酒は好きなのでラッキーでした(笑)「米麹」の英語は分からなかったので、「しれっ」と「rice kouji」と日本語で逃げました。日本人の年配の女性(50代半ば?)の優しそうな試験官が練習でやっていたよりゆっくりと日本語をしゃべってくれたので、重要なポイントはほぼメモ出来ました。これもラッキーだったと思います。問題文の一字一句をその通りに通訳出来なかったと思いますが、多少内容が前後しても全体的にはうまくまとめられて、重要なポイントは網羅できたと思います。

通訳後のロールプレイは以下のような内容だったと思います。

「お土産で買った日本酒が、滞在中の東京のホテルに届いて、箱を開けてみるとお客様が選んだものと違うものだった。」

「あなたならどのようにお客様に対応しますか?」

私は「すぐに購入されたお店に連絡を入れて購入された日本酒を送らせます。」、「もし、それを待っている時間がなければ、同じ銘柄のものをホテルの近くで探しましょう。」と回答しました。その後、「簡単に見つかりますか?」というような追加の質問がありましたが、「東京ならデパートや酒店はいっぱいあるので、問題ないと思います。」、「仮に同じものがなくても私がおいしい日本酒を推薦しますので、任せてください。」と回答しました。笑顔で「オッケー」と言っていただいたので、ほっとしました。

また、別の質問で(上記のシチュエーションとは別で)「ホームタウンの友達から日本酒をお土産にと頼まれています。予算は心配ありません。自分は日本酒があまり好きではないので、よく知らないのですが、あなたなら一つ選ぶとしたらどの銘柄を選びますか?」と聞かれたので、「山口のお酒で『獺祭』という有名なブランドがあります。その大吟醸なら白ワインのようにフルーティーな味わいでお友達もお喜びになると思います。」、「山口まで行かないと買えませんか?」、「いえいえ、東京ならデパートや酒店やスーパーでも購入できますよ。」、「いくらぐらいですか?」、「高いものもありますが、1,800mlなら3,000円ぐらいからありますよ。もちろん720mlならもう少し安いですが...。」というようなやり取りをしました。隣の日本人女性の試験官も笑顔でうなずいてくれていたので、うまく会話を運べたと思います。

第2次試験対策に使用したその他の参考書やハローの資料:
ハロー「日本的事象英文説明300選」
https://blog.goo.ne.jp/gu6970/c/d2e9b68127296944b432b66bd632f87e
ハロー「通訳案内の現場で必要とされるトラブル対応方法」→
http://hello.ac/troubleshooting.pdf
ハロー「英語第2次口述試験対策特訓セミナー(3)」の Important questions for a tour guide
http://hello.ac/tokkunseminartext3.pdf
http://hello.ac/3-17.mp3(前半)
http://hello.ac/3-18.mp3(後半)

「全国通訳案内士試験「英語一次・二次」直前対策」(株式会社 語研)
「英語で説明する日本の観光名所100選」
「英語でガイド!外国人がいちばん不思議に思う 日本のくらし」(有限会社 Jリサーチ出版)
「英語対訳で読む日本のしきたり」(株式会社実業之日本社)

時間があれば、上記のハローの「英語第2次口述試験対策特訓セミナー(1)~(3)」を全て視聴出来れば良かったと思いますが、如何せん、時間がなく上記の を含めた一部だけを聴きました。それでもネイティブの先生の生の英語に触れられるので、役に立ったと思います。そのセミナーに参加されている生徒さん方のレベルの高さに圧倒されましたが(笑)、めげずに自分で考えた学習方法を信じて突き進んでいきました。

ちなみに2次試験会場に関する追加情報ですが、私は大阪の下記の試験会場で2次試験を受験しました。
・海外産業人材育成協会 関西研修センター(大阪)

試験会場の下見はしてなかったので(Google Mapのストリートビューで確認しました)、最初、結構早い時間(受付時間の1時間半前ぐらい)に到着して、建物内に入ってどこかで最終の勉強をしようと思っていたのですが、「受付時間の5分前まで建物に入ることが出来ません。」と言われ、一旦、駅前まで戻ってランチを取りつつ時間をつぶしました。その後、受付15分ぐらい前に試験会場に戻ったのですが、やはり建物内には入れず、建物の前のロータリーみたいなところで待機することになりました(他の受験者の方も10数名おられたと思います)。携帯カイロを2個ポケットに入れていたのですが、当日は結構寒く、つらかったです。

会場によって、条件が違うかもしれませんが、防寒用の服装や携帯カイロは必須だと思います。今年の受験時にはコロナが終息していることを希望しますが、もし、まだ感染対策とかが続いていて、昨年同様に試験部屋の窓も解放されるような状況であれば、十分な寒さ対策を考えて臨まれることをお勧めします。

④ ハローのセミナー、メルマガ、動画、教材などで役に立ったこと
繰り返しになりますが、結局、植山先生のセミナーでのお話しをはじめ、たくさんの諸先輩方の合格体験記が一番役に立ったと思います。
その中に私が合格する為に必要だった情報が全て詰まっていました。全ての方々の体験記を拝見することは出来ませんでしたが、それでも十分な道標だったと思います。
是非、これからこの試験に挑もうと思われている方は、まず、この諸先輩方の「合格体験記」と「敗軍の将、兵を語る」に騙されたと思って目を通されることを強くお勧め致します。

2020年度<合格体験記><敗軍の将、兵を語る>
https://blog.goo.ne.jp/gu6970/e/b0e3ebe6816cea3602d832f34adf2ea4
2019年度<合格体験記><敗軍の将、兵を語る>
https://blog.goo.ne.jp/gu6970/e/ba192549d040213f4695e8a19145fa58

⑤ 今後の抱負
元々この試験にチャレンジしようと思った動機にもありますように、これから、プロの通訳ガイドとして、海外からのお客様にこの素晴らしい国「日本」の良さをお伝えし、日本のファンになってもらえるように、もっともっと勉強して、楽しみながらこの仕事が出来るように努力していきたいと思います。

最後までこの長~い体験記をお読みいただき、誠にありがとうございました。皆様のご健闘をお祈り致しております。
繰り返しになりますが、植山先生、本当にありがとうございました。

以上


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