GENさんの陸上ワールド

柳原 元の公式ブログ。WA世界陸連公認代理人。海外サポートしているクライアント選手、チームの活躍ぶりなどを綴ります。

1990年前後の日本の陸上長距離界は。。。

2010-07-31 13:51:02 | スポーツビジネス
前回ブログで’90年以降、40以上もの実業団陸上部が休廃部に。。。といった事を書きましたが、
裏を返せば’90年前後もしくはそのちょっと前の時期には多くのチームが存在していたという事。
企業も陸上部を保有する意義や価値を見出すべく状況が少なからずあったという事です。

そこで当時を振り返ってみると、こんな出来事が、

●男子では、
 ・’88年 全日本実業団駅伝が元日開催となり、TVで完全生中継始まる。
 ・’89年 箱根駅伝のTV完全生中継が始まる。
 ・’91年 東京で世界陸上開催、谷口選手が五輪、世陸を通じて日本人初のマラソン金メダル。
 ・’92年 バルセロナ五輪で森下選手が銀メダル。


●女子では、
 ・’80年代前半から、女子マラソンや女子駅伝が注目されるようになる。
 ・’91-92年  男子同様、世陸や五輪でのマラソン陣(山下選手、有森選手など)が
  世界の舞台で活躍。


などと言ったように世間や国民の関心を駅伝、マラソンに引き付ける幾つかの要素がありました。
こう並べてみても懐かしい感じがします。
が、時の流れと共に先述の通り多くのチーム(=陸上選手の受け皿)がなくなっているといった事実。

近年いわゆる観る競技としての駅伝・マラソン人気は成熟の域に達っしている様に思う反面、それでも
今なお秋から冬にかけては毎週末、地上波で何らかのレースが中継されています。
はっきりいってこんな競技はそうそうないと思います。

そう言った意味では最近の東京マラソンの存在、盛り上がりはひとつ陸上界(と言うよりはランニング界と
言った方が良いかもしれませんが、)を大きく刺激するイベントではないかと。
この様な新たなムーブメントにより、陸上界発展を期待したいものです。






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1 コメント

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Unknown (tokuyan)
2010-07-31 20:03:51
かつて日本最古といわれた石井隆史氏の
1500mの記録が3分38秒台でしたが、これは1970年代のもの・・今の日本記録と
ほとんど遜色ない・・というか実質大幅な更新ではありませんね。
何がいいたいかというと、日本の男子は故高橋進氏が体系化したリディアード氏のマラソントレーニングが一つの成功裡を収めた東京五輪以降・・経済的な国内の発展と期を一にした実業団の強化方針のなかで、肝心の中距離種目
・・スピード持続力の養成・・という世界的な
中長距離種目のトレーニング理論を捨てた代償
が余りにも大きいということです
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