7月1日から10日間、米オレゴン州ユージンで行われた全米オリンピック選考会。
女子長距離の部ではバウマン・トラッククラブ(BTC)メンバーの活躍が特に目立ちました。
↓先月ユタ州合宿時の女子トラック種目のメンバー。(一番前の)S・ホリハンは5000mで自ベスト15分06秒14を
マークして2位。(2番目)C・キッグリーも3000m障害で自己ベスト9分21秒29で3位。
同種目で2位に入った同僚のC・フィレリッチ共に代表入り。キッグリーは今年初めは脚のケガもあり不調続き。合宿中も
思うように練習が出来ずコーチに嘆いていた時期もあっただけに彼女の代表入りは本人だけでなくチームスタッフとしても
その喜びは大変大きかったようです。そして(一番後ろ)昨年の世界陸上1万m3位のE・インフィールドは同種目で2位に
入り順当に代表に。既に決まっていたマラソン代表のS・フラナガン、A・クレイグ両選手と併せBTCからは実に女子7名中
6名がリオの切符を手にしました。
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アメリカの長距離勢も以前は世界の舞台で上位に入る選手が殆どいなかった時代もありましたが、近年は男女の各種目で
世界クラスの選手を多く輩出。近年ではナイキがサポートするオレゴン・プロジェクト、バウマンTC、オレゴンTCの3クラブが
中心となり米中長距離界をけん引。更にはニューバランス、サッカニ―、ブルックス、ホッカオネオネ等のスポーツメーカーが有力
選手をサポートする形でその底辺も広がりを見せています。
一方、今回全米選手権の中長トラック種目の参加標準記録(カッコ内は今年の日本選手権参加標準)は、
男 子 女 子
800m 1分46秒(1分50秒) 2分03秒(2分09秒)
1500m 3分38秒(3分48秒) 4分09秒(4分22秒)
5000m 13分28秒(13分41秒) 15分25秒(15分40秒)
10000m 28分15秒(28分20秒) 32分25秒(32分30秒)
3000mSC 8分32秒(8分50秒) 9分53秒(10分25秒)
と、いずれも日本を上回り、アメリカの中長距離選手層の厚さが伺えます。
それでも日本の実業団のような仕組みがないアメリカでは大学卒業後、プロの選手として競技一本で生計を立てられるレベルの
選手はごく一握り。そういった厳しい状況下で今回オリンピック代表入りを果たしたアメリカ勢。持っている記録以上に大一番
での強さを秘めているように感じます。
↓全米選手権を終え、BTCの他メンバーと一緒に米ユタ州合宿地に移動、オリンピックに向け既に始動しはじめたE・ジャガー選手
(全米選手権3000m障害優勝)。BTCのエース的存在で同種目で打倒ケニア勢の一番手。向こう側はカナダの同種目代表、
M・ヒュージ選手。昨年世界陸上は8位、ベストは8分11秒64の実力者です。
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女子長距離の部ではバウマン・トラッククラブ(BTC)メンバーの活躍が特に目立ちました。
↓先月ユタ州合宿時の女子トラック種目のメンバー。(一番前の)S・ホリハンは5000mで自ベスト15分06秒14を
マークして2位。(2番目)C・キッグリーも3000m障害で自己ベスト9分21秒29で3位。
同種目で2位に入った同僚のC・フィレリッチ共に代表入り。キッグリーは今年初めは脚のケガもあり不調続き。合宿中も
思うように練習が出来ずコーチに嘆いていた時期もあっただけに彼女の代表入りは本人だけでなくチームスタッフとしても
その喜びは大変大きかったようです。そして(一番後ろ)昨年の世界陸上1万m3位のE・インフィールドは同種目で2位に
入り順当に代表に。既に決まっていたマラソン代表のS・フラナガン、A・クレイグ両選手と併せBTCからは実に女子7名中
6名がリオの切符を手にしました。
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アメリカの長距離勢も以前は世界の舞台で上位に入る選手が殆どいなかった時代もありましたが、近年は男女の各種目で
世界クラスの選手を多く輩出。近年ではナイキがサポートするオレゴン・プロジェクト、バウマンTC、オレゴンTCの3クラブが
中心となり米中長距離界をけん引。更にはニューバランス、サッカニ―、ブルックス、ホッカオネオネ等のスポーツメーカーが有力
選手をサポートする形でその底辺も広がりを見せています。
一方、今回全米選手権の中長トラック種目の参加標準記録(カッコ内は今年の日本選手権参加標準)は、
男 子 女 子
800m 1分46秒(1分50秒) 2分03秒(2分09秒)
1500m 3分38秒(3分48秒) 4分09秒(4分22秒)
5000m 13分28秒(13分41秒) 15分25秒(15分40秒)
10000m 28分15秒(28分20秒) 32分25秒(32分30秒)
3000mSC 8分32秒(8分50秒) 9分53秒(10分25秒)
と、いずれも日本を上回り、アメリカの中長距離選手層の厚さが伺えます。
それでも日本の実業団のような仕組みがないアメリカでは大学卒業後、プロの選手として競技一本で生計を立てられるレベルの
選手はごく一握り。そういった厳しい状況下で今回オリンピック代表入りを果たしたアメリカ勢。持っている記録以上に大一番
での強さを秘めているように感じます。
↓全米選手権を終え、BTCの他メンバーと一緒に米ユタ州合宿地に移動、オリンピックに向け既に始動しはじめたE・ジャガー選手
(全米選手権3000m障害優勝)。BTCのエース的存在で同種目で打倒ケニア勢の一番手。向こう側はカナダの同種目代表、
M・ヒュージ選手。昨年世界陸上は8位、ベストは8分11秒64の実力者です。
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