GENさんの陸上ワールド

柳原 元の公式ブログ。WA世界陸連公認代理人。海外サポートしているクライアント選手、チームの活躍ぶりなどを綴ります。

2022 陸上・日本選手権 その2(清水歓太)

2022-06-18 23:37:34 | 日 記
6月9日~12日に開催された日本陸上競技選手権(大阪)。

初日男子5000mで3位(記録13分31秒51はセカンドベスト)に入った清水歓太選手(SUBARU)もまたアメリカBTCでの武者修行を経て急成長した選手の一人。昨年4月頃迄の自己ベストは5000mが14分台、10000m29分台だった清水選手(参考WAの同選手プロフィール)。しかも2020年は怪我の影響などもあり試合にはほとんど出ず。ただその頃から長期計画で基礎体力作りに専念した結果、昨年後半には両種目で大幅に自己記録を更新。今年のニューイヤー駅伝は最長エース区間4区でチームの2位入賞に貢献する走りを見せ日本のトップランナーとしての力を確実に付けてきました。写真は先の日本選手権5000m時。



そんな経過を経て年明け1月下旬に渡米。
海外プロ選手との練習、本格的な長期高地トレ、海外レース、自炊生活など初もの尽くしの挑戦がスタート。最初はBTCコーチ陣や私も彼がどの程度やっていけるか少し不安な思いを抱きながら見ていましたが、2週間ほど経ち現地での生活環境にも着実に順応している様子が伺えたのでひと安心。


練習面では高地順化の期間終了後、ポイント練習でも回を追う毎に素晴らしい走り。その流れの中で3月初旬の10000mレース「The TEN」(海外初レース)では27分31秒27の日本歴代7位の記録をマーク。この記録は6/18時点で今年の日本ランキングトップ。それでも本人は共に練習こなし、この日同じレースを走ったBTCメンバーのほとんどが世陸参加標準記録を突破したことに触れ、「おそらく日本でこの記録を出していたら大喜びしていただろうが、今日のBTCメンバーら上位選手の走りを直に見れば嬉しさはそれほどでもない」とコメント。明らかに選手としての目線がワンランク上がった瞬間だと感じました。


そんな清水選手をBTCメンバーも次第に自分たちの「仲間」として認めるような雰囲気が出来上がっていき、ポイント練習後に全員がその頑張りをたたえ合うBTC恒例のグータッチやハイタッチの和の中で、清水選手の振る舞いもごくごく自然な光景に。世界の一流選手達と過ごすこういった日々の経験がトップを目指すアスリートの人間性を大きく成長させると、清水選手をみてつくづく思いました。


📷インプレスランニング

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