YASUKOの人生珍道中

2006年秋、新しく始まるYASUKOの人生はブリスベン!この先どうなることやら…珍道中

宮本 輝

2012-04-05 20:55:04 | Weblog
にむ氏が送ってくれた本の中で、私が一番楽しみにしていたのが これ 

届いてすぐに読むのがもったいなくて…(笑)

暫くは他のを読んでいたんだど…
我慢できなくなって…(笑)

まだ、上巻だけだけど、

やっぱ、この人の文章は良い!
安心して読める! 読み始めると、止まらない 


『北陸地方の人って、意外に思い切ったことをするんだ。昔は裏日本なんていい方をされて、なんだか雪深い閉鎖されたいなかって印象が強いんだけど、海の向こうに対して物怖じしない所がある。四方を山に囲まれたところに暮らす日本人と、海沿いに暮らす日本人との違いは行動力だっていう説を唱えた人がいるけれど、俺はその説に賛成だな。』←う~ん、なるほど~、分かる気がする!
でも、私的には物怖じしない事も、行動力も、その人のその気次第 だと思う。

『立ち向かうか、退くか。ほんとにそうだなぁ。何か事が起こったら、その2つに1つしかないよなぁ。よし、立ち向かうぞって決めた瞬間に、勝負は付いたんだよな。退いたら永遠に負け続ける。
人生万般、あらゆることに通じるほうそくかもしれないな。』←そうだよ! 

う~、はやく下巻が、読みたい~~


小川 糸

2012-04-05 19:47:08 | Weblog
『ペンギンと暮らす』

初めての作家さん。
にむ氏のお勧め。

とっても優しく、分かりやすい文章を書く人です。

ペンギンとは、ご主人の事。


『昨日商店街を歩いていたら、雑貨屋さんの前で、「ちょいと、ちょいとそこのお姉さん。」と呼び止められた。
「なあに?」と思って声の主の方を振り向いたら、カゴだった。
カゴだけは(と言うわけではないんだけど)目がないんだよな~。…』←私も 

『3人で見えない尻尾をパタパタ振って、雨上がりの夜道を帰ってきた。
いまだにひらひらと、幸せのしっぽがただよってる。』

『そうそう、「お神酒(おみき)」の語源もはじめて知った。
「うれしき」「たのしき」「ありがたき」このみっつの「き」が重なる事から、 「おみき」なのだとか。』

『今日届いたばかりの山形のイチジク。生ではなく加熱して食べる。
ジャムやコンポート、タルトなんかにぴったり。
見ているだけでうっとりする。
早速バターで軽くソテーして、はちみつ、塩で味付けし、バルサミコ酢をかけて、ペンギンと3時のおやつ。』←こんな食べ方、知らなかった~
読んでるだけで美味しそう!

『たとえばお寿司屋さんに行ったら、店主のお任せをお願いする。
好き嫌いは別にして、魚の食べ方は、私よりもずっと店主の方が知っている。
仕事で、たとえばデザインをお願いする時も、基本的にはいつもお任せ。
作詞をした曲を歌っていただく時も、こういう歌だということも言わないし、ましてやこんなふうに歌ってほしいなんて、絶対に言わない。
だって向こうはその世界のプロだし、わたしがいろいろ注文を出すことは、結局私の延長にしかならないから、面白くない。』←私もそう思う!!
そして、お任せしちゃったら…後で文句を言わない! ←これ、とっても大切! 

『せっかく女性に生まれたのだから、生き方も含めた「所作」の美しい人になりたい。』←大賛成~!! 


読んでいて、私の気持ちと重なる思いがいっぱいあったので、私と同じくらいの年齢なのかな?
って思いながら読ませてもらった…
そうしたら…73年生まれ
19歳も年下の可愛い女性でした 



もう一冊。

『ペンギンの台所』
前のペンギンと暮らす もそうだけど、日記エッセイなので、その日その時の思いがとっても新鮮に伝わる。

表現が、そのものの特徴を上手につかんでいて、可愛い!


『何か、たった一つの事でいいんだと思う。
続ける事が大事なんだなぁ、って思う。』

『彼らとともに時間を過ごすうちに、だんだん良く分からなくなった。
誰が「健」やかで、ふつう「常」なのか。
何が賢く、何が愚かなのか。』

『私は凄くいい加減な人間だけど「書くこと」にだけは誠実でありたい。』←本当に同感! 言葉も、文章も自分の中から出てきた分身みたいなものだから、自分で責任を持たないといけない。
だから、責任の持てないような言葉や文章は…身体から外に出してはいけない! と、私は思う。

『でも、そういうことじゃないんだよ。分からない人には分からなくていいけど、全然違うのだ。』←うん、私もそう思う。
分からない人には、どうやっても分からない。
心の伝わらない人にはどうやっても伝わらない。
だから、無理してみんなにわかってもらう必要はないと思う。


私は、あんまり『エッセイ』は好きじゃない。
だから、ブログを書いているくせに、他の人のはほとんど読まない(超自分勝手 


でもこの人のは、肩の力が抜けて、良い。
日記なので文章も短いので、バスの中で読むのには最適! (乗り越す心配がない )