『ファミリーツリー』
読んだ後で、心が “ほわん”となります。
ちょっと出来過ぎで、綺麗すぎなところもあるけど…
心に良い本です。
『ミモザはまるで、永遠に時間を止められた打ち上げ花火のようで、枝先から。まぶしげな黄色い花をこぼれそうなほどに咲かせていた』←本当のミモザの花を見るよりも綺麗なミモザの花の様子が目に浮かぶ。
『小川沿いの小高い土手を並んで歩く時は、僕はより一層の多幸感に包まれた。
地面から無数のシャボン玉が湧き上がってくるようだった。』←この人の心の描写は綺麗で的を射ている。
『いつも菊さんに口をすっぱくして言われて、丁寧に茶渋を磨いていた客用の湯飲み茶碗だった。
自分自身の心を磨くような気持ちで洗うように。
菊さんからいつの言われていた言葉を思い出した。』
『生きていれば、必ずいいこともあるよ。神様はそんなに意地悪なことはしない。
よい行いさえしていれば、いつか自分に返ってくる。』
『優しさと弱さを勘違いするなって。今の僕はただの弱虫だって。』←私も同じ考え!
私流に言うと
人の優しさには“弱くて優しい”と “強くて優しい”の2種類ある。
弱くて優しいのは…弱いから、優しいふりをして誤魔化してる。
強くて優しいのは…強いから、そこから優しさがあふれてくる。
だから、これから結婚を考えてる女の子達(男の子たちもかな?)、相手の人の優しさの中味を良~く見極めて、強くて優しい人と結婚してね!
『命日ってさぁ、亡くなった日だとずっと思ってたんだけど。
天国でのお誕生日なんだよね。だから、全然悲しい日じゃないんだね。』