戦う(4月14日)
『 全国にどれ程のがん患者がいらっしゃるのでしょう?
本屋にはがん治療についての本は沢山あります
新聞・雑誌・TV・・・でも沢山見られます
新しい治療法が開発された・○○きのこ・ある植物から抽出された○○が良く効いた
あるいは治った・・・等とまことしやかに報道されます
本当でしょうか?
昨年入院する時
「あなたは肺がんでステージⅣですから治療は抗がん剤しかありません」
「標準治療として4回3種類の薬剤を点滴します」
「初回の点滴時は人それぞれなので薬剤による副作用の経過を観察するために入院して頂きます」
何の反論も抵抗も出来ませんでした
入院時同じ治療を受けた人がいましたが、その効果も副作用も
誰一人同じ効果・副作用はありません
(かなりびっくりしたし、全く効果が見られなかった人の落胆も垣間見ました)
国で承認された薬剤でも人それぞれ効果も副作用も違います
マスコミ・ネットで広告してる民間治療では国の承認のない治療薬が
堂々と販売されてます
安くありませんね
患者の不安をあおり付け込む、実際使用しても効果は期待出来ません
それでも、自分には効くかもしれないと思ったら
藁をも掴む想いで購入してしまう方がいらっしゃいます
悪質です
自分の身体と真面目に向き合い、身体の声を聴くべきです
がんの種類、腫瘍の大きさ、転移の有無は主治医に正確に診断してもらう
診察は人によって毎週だったり3~4週間に1度で
CT・血液検査・点滴で半日~丸一日です
その内、先生と話せる時間は10~15分
自分の身体は自分自身が一番長く観察出来ます
身体の声を聴けるのも自分です
戦うには相手を知らなきゃ負けます
もっと自分の身体を信用しましょう
真摯に向き合えば身体の声は聴こえます 』
がんの種類 (4月15日)
『 胃がん、肺がん、前立せんがん、子宮がん、乳がん、肝臓がん、すい臓がん・・・・・
小細胞がん、非小細胞がん、腺がん、扁平上皮がん、大細胞がん、限局型、進展型・・・・
なんと種類が多い事だろう
”非扁平上皮非小細胞肺がん”と言うのが正式病名だそうです
「そうですか、分かりました」(2011.6月に告げられる)
本音はさっぱり分からないくて”なんじゃそれ?”
”がんと言っても原発病した臓器に付けられた名称だけではないらしい”
ということだけは分かりました
治療開始、病室には3人の患者と同室でしたが
同じ治療であってもそれぞれ副作用・効果が違います
ある方は副作用で吐き気が収まらず、吐き気止めを飲みましたが
吐き気は止まりません
ゲーゲー言いながら食事する様子はカーテン越しながら気の毒です
またある方は意識朦朧となり呼びかけにも答えられず
数日後には病室からいなくなりました
またある方は効果が見られずまた別な抗がん剤の組合せで
標準治療をすると告げられ、目の光が落胆に包まれる
標準治療を終え維持療法に移行してからがん治療は通院治療が多い事を知る
毎週通う方もいれば3週間サイクル、4週間サイクル、処方される抗がん剤・使用量は
人それぞれ違います
”がん”は元々は自分の身体の一部です
性別・食生活・生活環境・飲酒・喫煙・・・同じ人はいません
”がん”も同じだと感じます、だから同じ抗がん剤でも効果・副作用は違って当たり前です
また死因は餓死が少なくないようです
養補給すればがん細胞が増殖する?
この食材はがん細胞を増殖する?
この食材はがん細胞をやっつけるには効果がある?(どこに根拠があるかは分かりません)
栄養が偏り、正常な細胞までも痛めてしまう
人は食事から栄養を頂き、身体全部に必要な栄養素を届けますが
食材が偏れば必要な栄養素を得られません
やせ衰えるのは当たり前です
原因は”がん”ですが栄養の偏りで機能障害を起こし死に至る
餓死です
がんは根治出来ない病気ですが、進行を抑えたり縮小させる事は可能です
寿命だって余命○○か月と告げられても、それ以上に生きられる方も
多くいらっしゃいます
”がん”と告知されても焦ることはありません
不安が命を縮めます
がんを生涯の友として生きる方は多くいらっしゃいます
事実を受入れ、自分に合った治療をしてくれる先生を見つける事が大切です
標準治療だけでは上手くないんです
あなたの身体の状態・がん細胞の状態を把握して対策を考えてくれる先生が
明日の命を守ってくれます 』
治療 (4月28日)
『 今日は山手線でトラブルがあり、治療予定の患者さんから続々と
連絡が入ってました
幸い少し早めに着いたのでトラブル回避!(幸先よろしい!)
着いて直ぐ血液検査、CT検査と慌ただしい
患者さんが山手線トラブルで少なかったためサクサクと追い立てられるように
進む
検査結果は
1、がん細胞の成長見られず、縮小も見られない
2、他臓器への転移も見られない
アバスチン(抗がん剤)は十分に効果発揮してると判断出来る
よって今日も、前回同様の治療に決定
アバスチン(抗がん剤)点滴とハイパーサーミア(治療用電子レンジ)
あっと言う間の4週間、身体の状態もまずまず
感謝の気持ちでいっぱいです
また4週間普通に生活出来た!
今日からまた2週間は要注意期間になりますが食事は楽しまなくっちゃと
看護士さんに近くに美味しい店ってあるの?
聞きまくるがどうもお勧めの店は出てこない
ならば歩いて見つけようとアバスチンを点滴しながら考える
治療日ってCT検査があるため朝食は食べられませんから”食”こだわる
単に食い意地が張ってるだけですが・・・
(CT検査終了したらすぐにサンドウィッチ齧る:自分で作った)
治療終了が午後1時、会計済ませ”いざランチ!”
大塚駅南口商店街に”洋食屋ゴトー”見つける 』
癌の状態は落ち着いているみたい。
とっても素敵な、彼の考え方に合う先生が見つかり、その先生による治療をはじめてからは癌よりも、彼の心が落ち着いた。
抗がん剤の副作用が少ないので、良く食べられる!
これは、美味しいもの好きの彼には特効薬だと思う。
初めに抗がん剤の一般治療をけた時には、本当にあのまま死に向かってしまうのでは? って、怖かった。
今回の先生との出会いで、
癌=死 っていう考え方をしなくてもよくなった。
癌は治らないのかもしれないけど…共に生きる事ができる事を、今、彼が証明しています