YASUKOの人生珍道中

2006年秋、新しく始まるYASUKOの人生はブリスベン!この先どうなることやら…珍道中

柳田 邦男

2012-04-23 22:27:47 | Weblog
ふう~! 暑いよ~~!!

8時半からお風呂に本(2冊)を持って入って…
半身浴しながら本を読み続け…

お湯が冷たくなって、足し湯して…

また冷たくなったので、諦めて出てきたら、10時10分 

ははは~~! 正味1時間半の“幸せ時間” 


初めての作家さんです。
文章のレベルが高く、ちょっと入り辛い。

この方の神経症を患った息子さんの自殺→脳死→死の完結→臓器提供 
を物語った作品です。


『親では限界がある。同世代の何でも話し合える親友がいたら…。あるいは恋人がいたら…。』

『イギリス人のデズモンド・モリスによると、神でさえ遺伝子がつくったと説く。』

『脳死状態の洋二郎に対し、「慾頑張った、いつまでもこのままでは辛いだろう。そろそろ死んだことにしてあげるよ。」という気持ちになったのは確かである』←私は、実際に、癌の末期に苦しむ母に「お母さん、もうそんなに頑張らなくてもいいよ!」って言ったんだそうです。
当の本人は覚えてないんだけど、そういう気持ちだったことは確かだったから…
叔母が覚えていて教えてくれました(笑)

『人間の心はわからないところがある。つまり物語らないとわからないことがある、と私は思うのです』←この心を物語る って表現がとっても好きです!
本当にそうだと思う。
以心伝心だとか夫婦だから言わなくても分かるってのは、お互いにわかったつもりになっているだけで、絶対に物語らないと伝わらないと私は思う。
だって…神様じゃないんだから…むりでしょ? 
だから、私は「言わなくても分かってるよ!」って言われるのが嫌い!
(だったら、どう分かってるのか言ってみろよ!)って思う。 

作者のとても大変な、大切な体験から生まれた作品です。

心して受け止めたいと思います。


追: この表紙の絵(ボケててゴメン!)は 『いせひでこ』さんの作品だそうです。