ハードカバーの素敵な本です!
装丁師の名前が見つからなかったんだけど、誰の装丁なのかしら?
好きだな~!この装丁
カバーを取っても

素敵な本です。
24の短編がいろいろの人の目から昔にさかのぼりながら書かれています。
『黄瀬戸の皿に、青菜の和え物が丸く盛り付けてある。箸でつまんで舌にのせると、春らしい芹の苦みが口中に広がったが、なおよく噛めば、
小鳥の肉、するめ、いりこ、きくらげなど、いろいろな味と食感が絡み合っている。
次の皿は、鯉のかき和えであった。鯉と干し瓜、、たで、ゆず、きんかんを、合わせ酢で和えてある。
鰹節や梅干しの風味がするのはそんな下味がつけてあるのか』
『「喜ばせるも、怒らすも、そのほうは料理ひとつでできると申すか」 「造作もないことでございます」』
『利休が小さな青竹のかごを差し出した。なかに菓子が入っている。「お輿米でございます」
秀吉は、丸いかたまりを一つつまんで口に放り込んだ。
炊いた米を一度水で洗って乾かし、茶色くなるまでほうらくで炒って、甘い汁で固めたものだ。
歯ごたえとともに、口の中にさわやかな甘みが広がった』
『炉縁は黒柿にしようかと考えたが、ここまで草庵めかした侘びた席では、それもあざとかろう。
迷った末、沢栗にした。ふつうの栗より木目が細かく柔らかい』
『美しさには絶対的な法則がある』
う~ん、書き出すと止まらない、、、
すべての文章がすっきりしてて」綺麗でわかりやすい。 なのにとっても艶めかしい。
何につけても表現が細かく、ものすごい知識量だと思う。
でも、、、もう、この方、亡くなってしまったのよね。
こんなに美しい文章、もっともっと読みたいのに、、、
装丁師の名前が見つからなかったんだけど、誰の装丁なのかしら?
好きだな~!この装丁

カバーを取っても

素敵な本です。
24の短編がいろいろの人の目から昔にさかのぼりながら書かれています。
『黄瀬戸の皿に、青菜の和え物が丸く盛り付けてある。箸でつまんで舌にのせると、春らしい芹の苦みが口中に広がったが、なおよく噛めば、
小鳥の肉、するめ、いりこ、きくらげなど、いろいろな味と食感が絡み合っている。
次の皿は、鯉のかき和えであった。鯉と干し瓜、、たで、ゆず、きんかんを、合わせ酢で和えてある。
鰹節や梅干しの風味がするのはそんな下味がつけてあるのか』
『「喜ばせるも、怒らすも、そのほうは料理ひとつでできると申すか」 「造作もないことでございます」』
『利休が小さな青竹のかごを差し出した。なかに菓子が入っている。「お輿米でございます」
秀吉は、丸いかたまりを一つつまんで口に放り込んだ。
炊いた米を一度水で洗って乾かし、茶色くなるまでほうらくで炒って、甘い汁で固めたものだ。
歯ごたえとともに、口の中にさわやかな甘みが広がった』
『炉縁は黒柿にしようかと考えたが、ここまで草庵めかした侘びた席では、それもあざとかろう。
迷った末、沢栗にした。ふつうの栗より木目が細かく柔らかい』
『美しさには絶対的な法則がある』
う~ん、書き出すと止まらない、、、

すべての文章がすっきりしてて」綺麗でわかりやすい。 なのにとっても艶めかしい。
何につけても表現が細かく、ものすごい知識量だと思う。
でも、、、もう、この方、亡くなってしまったのよね。
こんなに美しい文章、もっともっと読みたいのに、、、
