JAZZを聴きながら ふたたび

恥も顧みないで再々開、よろしければお付き合いを

殺されようとも殺すまい

2007年08月15日 | y-その他

うつくしい伝説が
すみれの香りのように
大地をさすらう
切ない愛のなげきのように
日夜さまよう
これぞ国々の平和の歌
そして人類の最後のしあわせの歌
黄金の時代の歌
このとき、ゆめはまことの姿でたちもどる
そのときこの世にのこるのは
ただひとつの汚れ、ただひとつの罪
それを絵そらごととおもうような
わがままなねたみだけ
こののぞみをうしなった人
よこしまにもうしなってしまった人
そんな人はうまれぬにこしたことはなかったのに
いきながらもう墓場にいるのだから
                - ゴッドフリート・ケラー -

今日は終戦記念日でありますか・・・・・・
昔、幼少のみぎり(笑)どうして戦争に負けた日が記念日なのかと不思議に思ったこともありましたが、敗戦を経て現在の平和があると思えば、先人に感謝しなければいけないのでしょうか。しかし、未だ大戦の残り火に苦しめられている人達が日本だけでなく世界中に居ることも考えなければいけないことでしょう。
かくも戦争というものは、終結後も長期に影響を及ぼすいまわしきものであることを、人類は学習せねばいけませんね。

一昨日の『A級戦犯は何を語ったのか~東京裁判・尋問調書より』、昨日の『パール判事は何を問いかけたのか』と、NHKでなかなか興味深い番組が放映され、今晩は『日本の、これから「考えてみませんか?憲法9条」』なる討論番組が放映されるようでありまして、これも拝聴してみようかと思っています。

そういえば、ブログ仲間『成り行きアラカルト日記』のウフフマンさんも、前二番組はご覧になったようでありまして、本来なら若者に観て欲しい番組にも思えたのですけど、昨日の記事のごとく、こういった番組を観たり語ったりする世代は我々オヤジ連中が中心のようです。

ちなみに前記の詩は、1965年3月16日、アメリカのベトナム侵略戦争(侵略戦争という表現には異議もありましょうが)に対して抗議の決意表明のために、焼身自殺をしたアリス・ハーズ夫人(享年82歳)が、80歳の祝賀への感謝を込め、雑誌『ノイエ・ヴェーゲ』に寄稿した文章に引用された詩です。

以前にも書いたかもしれませんが、私が『平和主義』なる正解無き主義に出会ったのは、芝田進午編訳『われ炎となりて』『ある平和主義者の思想』や小田実氏等の文章によるものが大きかったように思います。

平和とは勝ち取るものなのか?守るものなのか?
平和を勝ち取るために多大な犠牲をはらうことは、やむを得ないことなのか?
平和を侵すものは武力を持ってそれをせいする、果たしてそれが平和なのか?
恒久平和とは、何をもってそう呼ぶのか?
たとえば、拳銃を所持することによって保たれる平穏を平和と呼べるのか?
平和は均衡でしかないのか?
個々に異なる主義主張あるいは宗教観を持つものどうしが、同じ大地の上に平和を築き上げることは、不可能なことなのか?
正義の名の下に異分子をことごとく排除することが、平和を築く唯一の方法なのか?
正義とは数が征する主義でしかないのではないか?

一度考え始めると『平和』そのものが何なのか分からなくなってしまいます。それ故『平和主義』は正解無き主義とも思えてしまう。

いずれにしても、多くの犠牲のもとに今ある平和(?)に感謝し、恒久平和を願うことは、今日という日たればこそ必要なことではあると思います。

恨まれようとも 恨むまい
けなされようとも けなすまい
殴られようとも 殴るまい
殺されようとも 殺すまい

はははははは、やっぱり、オヤジは語りたがりだぁ。家族と討論も出来ないものだから、ついついブログにぶつけてみたりするわけで・・・・許してちょうだい。

さて、今日の一枚は、スリー・サウンズです。
聴きやすさに限定すれば、スリー・サウンズはまさにその最右翼と言えますよね。
「ジャズは分かりにくくて」とおっしゃる方には、このアルバムあたりをお聴きいただくとひじょうに分かりやすいのではないでしょうか。突飛なピアノトリオというイメージは彼らには全くありません。
では、自称「ジャズ・ファン」とおっしゃるベビー・リスナーにはどうかといえば
「アルフレッド・ライオンが、何故に彼らを気に入っていたのか?」
てなこと考えながら聴けば、その確立されたスタイルを充分に楽しめるのではないでしょうか。

「GOOD DEAL」まさに[全てが素晴らしい]未来にそんな世界が待っているといいですよね。

GOOD DEAL / THE THREE SOUNDS
1959年5月20日録音
GENE HARRIS(p) ANDREW SIMPKINS(b) BILL DOWDY(ds)

1.ROBBINS' NEST
2.DON'T BLAME ME
3.ST. THOMAS
4.DOWN THE TRACK
5.TRACY'S BLUE
6.THAT'S ALL
7.SATIN DOLL
8.SOFT WINDS

おまけ、
これから『日本の、これから「考えてみませんか?憲法9条」』を見ようと思うのですが、今日は大好きな綾瀬はるかちゃんの「ホタルノヒカリ」があるわけで・・・・・
「録画予約して、明日の昼間見よっと」
はははははははは・・・・ミーハーですから