昨夜は街灯もいらないほどの月明かり、天気予報も気にしていなかった私は「こりゃ明日もいい天気かぁ」なんて思っていたら、なぁに朝からどんよりとした曇り空です。まっ移り気な花も待つ雨の季節がやって来ないのも困りものですから、しかたがないでしょう。
6月といえばジューンブライド、ローマ神話の女神から来ているとか、昔3、4、5月の3ヵ月間は結婚することが禁止されていて6月にその反動がきたとか、笑っちゃうのは、ヨーロッパでは6月がもっとも雨が少ない時期だからとか、諸説あるようですけど、いずれにしてもヨーロッパ発の完全輸入物、いつからこれほど日本で定着したのでありましょうかねぇ?
なにも雨の季節に結婚式を挙げなくても、着飾っておよばれするお客さんには、えらい迷惑だっちゅうの(笑)
とか言いつつ、最近は夢あるご両人を祝福するより、同年配の冥福を祈る事の方がだんぜん多いのでありますけどね。
「え~~~、バブさんは浮気したことあるんですかぁ~~」
と、Mさんのお店でアルバイトをするSちゃん。(何の話からそうなったかは忘れました。笑)
「いやいや、浮気なんかしたことないよ、全部本気。」(って、それの方が問題ですが)
「やだなぁ、わたしはぜったい許さない。」
「おいおい、Sちゃんの夢を壊すわけじゃないけどね。大なり小なり男なんてぇもんはその気が必ずあるもんだよ。」
若い女の子に得ことじゃありませんが、
「つまり、しょせん男は、果物好きであって苺だけ好きでは無いわけよ。」
「?????」
「だからね、果物の中で、しいて言えば苺が大好きだとしても、バナナが嫌いなわけでもなく、メロンも好きだし、オレンジも捨てがたい、高級なマンゴーだって・・・・つまり果物好き。まっそんな感じ、それは浮気じゃなくて、それぞれが好きだという・・・」
「なんですかそれ、だったら、女性だって同じでしょ、バブさんは女性の浮気も許せるんですか?」
「いいや」
「ひど~~い」
「考えてみなよ、男性はちょっとばかりノータリン(古~~)だから、思考回路が働くより前に目の前のものに飛びつく傾向があるわけさ、ね。それに比べ女性は根本が優秀だから、そんな愚な動物じゃないでしょ、まっ愚かなるは罪、わかるかなぁ。」
「わかりません。」
アルバイトが終わって、迎えに来た彼氏の車に、それはもう嬉しそうに乗り込んでいく彼女達の姿を見ると、お父さん的心配性がついつい出てしまう自分と、自分には二度と戻ってこない時間を羨む自分とが交錯するのでありますが、恋愛や結婚におおいに夢を膨らませる彼女達の乙女心に、水を差しちゃいけませんよね。反省反省。
でもね、ここだから言いますけど、ジューンブライドだろうがなんだろうが
あら(新)世帯何をやっても嬉しがり
なんてえのが、どれほど続くか
調法なものの邪魔なは女房也
てなことになって、ちょちょっと火遊びなんぞしちゃって、これがばれたひにゃあぁた、もうたいへん。
行く程でしない馬鹿がと女房云い
てなちょうしで、やってないことまで疑われ、やっとのおもいで納得させても
今迄の事を湯にするやかましさ
ってね。まぁことあるたびに昔のことをネチネチと、水に流したはずが湯にしちまう
・・・・・・・・これが現実の結婚なんでありますよ。
えっ?そんな夢もチボウもない(こりゃまた古い)ようなこと言うなって?
いやいや、そんなこたぁござんせん。
いかに喧嘩をしようが、浮気をしようが
手がさわり足がさわって仲直り
これが夫婦の良さじゃぁありま・・・・あまい!
まっ、若者よ、恋愛に夢見るもけっこう、結婚に夢見るもけっこう、歳を取ればどんどんしぼむ夢なら、今のうちにおおいに見ておくべきですよ。
さて、今日の一枚は、テディ・チャールズです。
といっても、じつは彼が目的ではなく、しかもメインの「TEDDY CHARLES TENTET」が目的でもない、後半6曲の音源欲しさに買ったCDです。
この後半部は、UNITED ARTISTSから出た「RUSSIAN GOES JAZZ」というアルバムでして、このアルバムが欲しかったんですねぇ、目的はもちろんエリック・ドルフィーであります。
ところが、このJAZZとデカデカと書いたアルバムにお逢いする機会を得ず、そうこうしているうちに、この二枚を一つにしちゃったお徳用カップリングCDと出会ったのでした。(だからジャケット写真がちょっと横に長いでしょ)
テディとドルフィーの出会いは、とうぜんチャールズ・ミンガスがらみということになるんでしょうか?このアルバムを録音後、テディは、なぜかカリブ海での航行事業へ手を出すんでありますが、どんな心境の変化があったのでしょうね。
テディが実験的試みを繰り返すのはジャズ・ワークショップを考えれば当然なのでありますが、TENTET, NONETという大きな編成コンボで、様々なアレンジに挑戦しています。
ドルフィーが参加している後半部は、ロシアの作曲家チャイコフスキー、プロコフィエフ等々の音楽をモチーフにジャズってます。
この方向は「諸手を挙げて好き」とは言えないのですが、昨日のギル・エバンスより、前半はいかにもアンサンブルを際立たせた構成に、後半はテディにドルフィー、ズート・シムズ、ペッパー・アダムスってメンバーにそそられて(前半のメンバーも凄いけど)、こちらのほうが好きな一枚ですかね。
TEDDY CHARLES NONET&TENTET
1956年1月6,11,17日[1~9], 1963年4月23日[10~15]録音
TEDDY CHARLES(vib)
ART FARMER(tp) GIGI GRYCE(as) J.R.MONTEROSE(ts) SOL SCHLINGER, GEORGE BARROW(bs) DON BUTTERFIELD(tuba) JIMMY RANEY(g) MAL WALDRON(p) TEDDY KOTICK(b) JOE HARRIS(ds)[1~9]
ERIC DOLPHY(bcl) ZOOT SIMS(ts) JEROME RICHARDSON(ts,fl) PEPPER ADAMS(bs) JIMMY RANEY(g) HALL OVERTON(p) TEDDY KOTICK(b) OSIE JOHNSON(ds)[10~15]
1.VIBRATIONS Vibrations
2.THE QUIET TIME The Quiet Time
3.THE EMPEROR The Emperor
4.NATURE BOY Nature Boy
5.GREEN BLUES Green Blues
6.YOU GO TO MY HEAD You Go To My Head
7.LYDIAN M-1
8.WORLD FROM BIRD
9.SHOW TIME
10.SHEHERAZADE BLUE Sheherazade Blue
11.LOVE FOR THREE ORANGES MARCH Love For Three Oranges March
12.BORDIN BOSSA NOVA Borodin Bossa Nova
13.DANCE ARABE Dance Arabe
14.LULLABY RUSSE Lullaby Russe
15.ETUDE Etude