JAZZを聴きながら ふたたび

恥も顧みないで再々開、よろしければお付き合いを

女将はやっぱり長火鉢

2015年12月01日 | d-f

今日から師走、いよいよ今年もあと一ヶ月ですか。町中はやれイルミネーションだなんだかんだと、年末の行事に向け慌ただしさをあおっておりますが、心の持ちようで忙しく感じるだけだったりもします。
えっ?実際にやることが増えるって?
そんなん増やさなきゃエエじゃないですか・・・・アハハ、そんなこと言うと怒られますわな。
そりゃま、私みたいに「年末だからといって普段と何も変わらない」という輩でも、「不思議と忙しくなってしまう」これが師走でありますからね。

そんな師走の始まり、我が母最大の悩みは、庭の鉢植えをどうするか、そして暖房をどうするか、ということらしいです。(そもそも、この時期まで暖房をどうするか決めていないってぇのもどうなのよ?)

それこそ毎年のことなんだから悩む必要も無いと思うのですけど
「あ~~ヤダ、あの鉢、何処に入れっぺ、駄目になったら駄目になったでいいからそのまんまにしとぐが。」
全く同じ台詞を去年も聞いたと思うのですけど、気のせいでしょうか?
「今年は、こたつ出すかな・・・んだげど、こたつだと動かなくなるからなぁ」
これもまた同様であります。

「そういえば、ここ何年こたつに入っていないだろう?」

まぁまぁ、このあたりは「こたつ無しでも十分生活できる良い季候だ」という証でもあるのですけど、母の言うとおりこたつにしちゃうとどうなってしまうかが頭に浮かんでしまうことが、こたつを躊躇する原因でもあります。

ともかく、根っ子が生えますもんねぇ、必用な物はなんでもかんでも手の届く範囲に集中させて、こたつの上には新聞、本、雑誌が重なり、各種リモコンね、お菓子にみかん、マグカップまであって、座椅子の脇にはティッシュでしょ、
始末悪いのはゴミですよ。
みかんの皮、お菓子の袋、ティッシュ・・・・
背面伸ばしでゴミ箱に届きゃいいけど、ロングシュートが必用だったりすると失敗したときの虚しさ。
終いにゃティッシュとゴミ箱を両角に置いたりしてね。
そうそう、普段飲まないインスタント珈琲とポットも必要になりますしね。

「かあちゃん、やっぱ今年もこたつはやめんべ」

庭のマンリョウも赤い実をつけました。

実用的かどうかは別として、私なんざぁ憧れるのは火鉢であります。
どてら羽織って火箸で遊びながらちょいと一杯。
そういうときは、高い酒じゃいけませんな。
冷や酒をそじた湯飲みかなんかでいただく、一回ブルっとふるえてから、また火鉢に手をかざす姿なんざぁ、私にピッタリだと思うんですがねぇ

長火鉢に座る女将てぇのもエエですなぁ
「バブ、なにしけた顔ぶらさげてんだい。えぇ?旦那にまた叱られたって、だからそういうときはそうおいいって、そっ言ったじゃないかぁ、なのにあんたときたら・・・まぁ、そんな角の方に居ないでこっちおいでな、そんでもねぇあんたも今年はよく働いてくれたよ、ご苦労だったね」
てんで、脇に付いた引き出しからご祝儀袋取り出してスッと渡す。
「カッケェ」(笑)

なんのこっちゃかよくわからん話になってしまいましたが
ともかく、ここ一週間ほど毎年恒例の悩みに母は頭を使い、去年と同じような師走を過ごすのでありましょう。

さて、今日の一枚は、バディ・デフランコです。
まぁまぁ私の選曲としてはじつに珍しいとも言えますが、クラリネットのバラードてぇのもたまにはよろしいし、オルガンを弾くソニー・クラークてぇのもちょっとばかし興味が湧くでしょ

そうですねぇ、バディは・・というよりクラリネットは、安い日本酒やウイスキーのイメージじゃありませんね。やはりカクテルてな感じ?
だから、私には似合わないと誰もがおっしゃる。もちろん否定はしませんが、エッジの効いた「これこそジャズだ!」なんて意気込む演奏より、こういった演奏の方が「じつは大人なのかもしれない」なんて最近思ったりします。

そうそう、ジャケの女性ですけど、私の大嫌いな厚化粧ですねぇ、でも、見開けばさぞかし大きいであろう目を半開きにし、真っ赤なルージュの口元をちょっとだけとんがらかしたような表情は、いたずらっぽくて・・・
「たまにはイイんじゃねぇ」
私のポリシーなど、女性の前では何の意味も持たないのであります。

COOKING THE BLUES / BUDDY DeFRANCO
1955年8月26日録音
BUDDY DeFRANCO(cl) TAL FARLOW(g) SONNY CLARK(p,org) GENE WRIGHT(b) BOBBY WHITE(ds)

1.I CAN'T GET STARTED
2.COOKING THE BLUES
3.STARDUST
4.HOW ABOUT YOU
5.LITTLE GIRL BLUE
6.INDIAN SUMMER

追伸、
先日、私の大の苦手『牡蠣フライ』を食するS君を見て、どうしても牡蠣が食べたくなりました。(牡蠣フライ以外の牡蠣は大好物です。)

今夜の酒の友は生牡蠣でした。



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