JAZZを聴きながら ふたたび

恥も顧みないで再々開、よろしければお付き合いを

なずなぁ なずなぁ ナズナはいらんか~~い

2018年01月08日 | d-f

「なずなぁ、なずなぁ」
今日は八日『成人の日』、昨日は七日『人の日』春の七草粥を喰らう日、昔江戸の頃には一昨日の六日に貧しい人や近郊の小農がナズナを売り歩いて小銭を稼いだんだそうで
 人の日の薺摘んでも人の口
一日売り歩いても一人分の生活費がやっと、それでも貴重なアルバイトであったそうです。
現代じゃナズナ売りはもとより、若菜摘みをしている姿など全く見なくなりました。その代わりに、スーパーの棚には「春の七草」と仰々しく書かれたパック詰めの七草が売られ、コンビニに行けばレンジでチンで(これを「レンチン」というそうですが)
「はい召し上がれ」
なんとも風情はございません。

 籠もよ み籠持ち 掘串もよ み掘串持ち この丘に菜摘ます児 家聞かな 名告らさね
 そらみつ 大和の国は おしなべて われこそ居れ しきなべて われこそ座せ われこそは 告らめ 家をも名をも

万葉集に、大泊瀬稚武尊、つまりは雄略天皇のこんな御歌がございます。
まぁ、簡単に言えば若葉摘みをする若い娘に
「アンタはどこの娘だ?あたしゃこの大和の国を治める者やけん、教えんさい」
とまぁ、職権乱用のゲスいナンパ?
いやいやその姿に風情があったということでありましょう。

「セリ、ナズナ、ゴギョウ、ハコベラ、ホトケノザ、スズナ、スズシロ、これぞ七草」
と、囃子詞を唱えながら、七草を七回ずつ七度、合計49回叩き粥に入れる、江戸幕府じゃ公式行事だったそうで、将軍をはじめ諸大名がこれをすすったんだそうですな。
その習慣が庶民にも広がり

 七草を打ってそれから寝役かな 一茶

ほんとに49回叩いたんかいな?

昨日は49回叩いたかどうかは別として、七草粥を食された方は多いのでしょう。そこで『料理当番、本日の一品』
えっ?「とうぜん七草粥だろう」ってですか?
残念!ここまで語っておきながら我が家に七草粥を食す習慣はございません。(笑)

昨日の昼で元旦についた餅も綺麗さっぱり無くなりました。あとは正月用の酒がまだ残っておりますんで(何本仕入れたんじゃい!)

お久しぶりのメヒカリの唐揚げです。

ひじき煮も添えて
他にネギトロ巻きを食しながら珍しくも熱燗をやっつけてみました。

年明け初のお弁当は、焼肉弁当でした。

さて、今日の一枚は、アート・ファーマーです。

成人の日に合わせて、帰省された若者も多いんでしょうねぇ・・・・
でも年末年始に帰省して間もないでしょ?学生ならともかく働く人だったら大変ですねぇ
 ♪ 花摘む野辺に日は落ちて みんなで肩を組みながら 唄をうたった帰り道 幼なじみのあの友この友 あゝ誰か故郷を想わざる・・・♪
ともかく「HOMECOMING」
新成人の皆様、おめでとうございます。

おっと肝心の中身ですが、王道のジャズとは一線を画すものの、元気が出ます。
ちなみにアルバムタイトルの「HOMECOMING」は、ゴードンとっさぁんの同名曲とは違います。
たぶん、新成人にも南米のノリが似合うんじゃないですかねぇ
有り余るエネルギーをとんでもない方向に向かわせず、このノリで踊って発散するなんてぇのもエエかもしれません。
「HOMECOMING」「CASCAVELO」と盛り上がった心を「SOME OTHER TIME」のフリューゲルがなんとなく鎮めてくれて・・・

じつを言えば、当初頭の固かった私は、心でノリノリだったにもかかわらず、邪道と宣っておりました。
でも、何度となく聴いているし、今こうして聴けば、なかなかの一枚だと素直に言えてしまうんですなぁ

HOMECOMING / ART FARMER
1971年録音
ART FARMER(flh) JIMMY HEATH(ts,ss,fl) CEDER WALTON(p) SAM JONES(b) BILLY HIGGINS(ds) WARREN SMITH(prc) JAMES FORMAN-MTUME (conga)

1.HOMECOMING
2.CASCAVELO
3.SOME OTHER TIME
4.BLUE BOSSA
5.HERE'S THAT RAINY DAY

おまけ、

先日煮物にも入れた打ち豆ですが、私が一番好きなのは、この大根とジャガイモと打ち豆の味噌汁。
おばちゃんが愛情込めて打ってくれたお豆さん、これ一杯でごはんも一杯食べられます。(笑)



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