今日も暖かい一日でしたねぇ、もう寒くなることはないんでしょうか?いえね、灯油の蓄えが底をつきそうなので、買ってくべきか止めるべきか迷っているのですよ。まぁ、いつでも買ってこられるでしょうから、しばらく様子をみましょうか。
Government Of The People, By The People, For The People
「少年よ大志を抱け」いやいや違いました「人民の、人民による、人民のための政治」第16代アメリカ合衆国大統領リンカーンの有名なスローガンであります。今日3月16日は『アメリカ奴隷解放記念日』南北戦争下のなか奴隷解放を宣言した日ということになります。
実際は南北戦争後に合衆国憲法に修正第13条が加えられて、ようやく黒人奴隷は解放されるわけですけどね。
奴隷解放と人種差別の解消とは全く別ものですから、土地を持たない彼らは、白人から土地を借り貧しい小作人として生きるか、別の仕事を探して都会に出るかいずれかを選択せねばいけなくなりました。
こうして彼らの居住区は北へと広がり、いずれこれが彼らの文化を新しい環境と融合させ発展させる、つまり今日はジャズの源流の一要素が生まれた日ということにもなるわけです。
それにしても、歴史が文化を生み、混乱や憎しみさえも文化の礎に成りえる、今現代にある世界中のそれらも、いずれ大きな文化の礎に成り得るのか?いや、逆に混乱や憎しみという人間の負の部分が文化を生み出していくのかもしれない、そんなことを思わずにはいられません。それでも人間に知恵があるなら、同じ過ちを繰り返さない努力の中に文化が芽生えることを願いたいものです。
なんだかわけの分からない話になってきました。
ところで、みなさんは今解放されるとしたら何からの解放を望まれるでしょう?
おっとそこの御主人、そこの奥様、「それを言っちゃあおしめぇよ」ってぇのはよしてくださいよ。せいぜい「夜のお勤めから解放されたい」くらいのある意味ノロケ程度で止めておいてください。
「はい、そこの君」
「受験勉強です。」
「なるほど、多くの先輩が今まさにその解放感に酔いしれてますよ。」
「はい、そこのあなた」
「忙しい毎日から解放されたいです。」
「ふむふむ、あなたを必要としている人が多い、つまりは頼りにされているんですよ。あんたは偉い!」
「はい、そこのバブ君」
「え~と、貧乏でしょ、それから仕事でしょ、世間の冷たい目もそうだし、家族の冷たい目もそうかな、それから・・・・・・・」
「一生言ってろ!」
え~私事ではありますが『アメリカ奴隷解放記念日』の翌日、つまり3月17日は愚か者の生誕日でありまして、
さっそく本日は、昨晩の「飯無し事件」を少しは反省したのでしょうか、『本日の料理当番』から解放していただくという素敵なプレゼントをいただきました。ひょっとして来週から作らなくていいなんていうサブライズも付いてたりして(ないない)
みなさまにもお願いいたしますけど、おめでとうの言葉は全く必要ありません。ただし、プレゼント等々いただけるものは拒否いたしませんので振るってお申し出下さい。(笑)
さて、今日の一枚は、昨日に引き続いて「LULLABY OF BIRDLAND」をこんどは白人女性ボーカルで聴いてみようかと、クリス・コナーを選んでみました。
いわゆるスタン・ケントン楽団から独立したばかりのクリスが1953~54年に吹き込んだ音源を再編集したベツレヘム三部作のうちの一枚です。
エラ、サラ、カーメンが三大黒人女性ボーカリスト(ビリー・ホリデイは別ものとして)とするなら、アニタ、ジューン、クリス、この三人を三大白人女性ジャズボーカリストという感じなのでしょうか?(すいません、ほんとボーカルものには疎すぎるぐらい疎くて)
白人ボーカリストは全てスタン・ケントン楽団の専属歌手であったという共通点もありますよね。
ともかく、クリスのチャーミング・ハスキー・ボイスは、正直昨日のメル・トーメより数段好きなわけで、「LULLABY OF BIRDLAND」も「メル・トーメは聴かなくても、これは聴いておくべきだと思う」みたいな。(じゃあ「何で昨夜これにしなかった」と怒られそうですが、ほら昨夜はオヤジの子守歌の話でしたから)
ドラムレスで聴かせる同曲は、大好きなサラとブラウニーのそれとはまた違った、どちらかというと大人の色気を感じる一曲になっていると思います。
こうして、伴奏スタイルがいろんな形態で収録されたアルバムを聴くと、やっぱり少人数バックでチャーミング・ハスキーを楽しむ方が私は好きです。
「TRY A LITTLE TENDERNESS」「WHY SHOULDN'T」なんかなんともいえない心地よさがあります。
ちなみに私の所有盤は2曲ボーナストラックの入ったCDです。
SINGS LULLABYS OF BIRDLAND / CHRIS CONNOR
1953年12月17,18日, 1954年8月9,10,21日録音
CHRIS CONNOR(vo)
ELLIS LARKINS' Trio[1~5,15] VINNIE BUKE'S Quartet[9~14,16] LIVER'S Orchestra[6~8]
1.LULLABY OF BIRDLAND
2.WHAT IS THERE TO SAY
3.TRY A LITTLE TENDERNESS
4.SPRING IS HERE
5.WHY SHOULDN'T
6.ASK ME
7.BLUE SILHOUETTE
8.CHIQUITA FROM CHI-WAH-WAH
9.A COTTAGE FOR SALE
10.HOW LONG HAS THIS BEEN GOING ON
11.STELLA BY STARLIGHT
12.GONE WITH THE WIND
13.HE'S COMING HOME
14.GOODBYE
15.WHY SHOULDN'T I (tk.2)
16.STELLA BY STARLIGHT
★ Chris Conner Sings the George Gershw 1956_61
新宿西口、中古版で700円でした。
そのLPは擦り切れました・・・。
クリス・コナーの声はとても魅力的だと思います。擦り切れるまで聴くとは、jamさんもそうとうあのボイスにやられたんですね。