今日は二十四節気『白露』ですが、ここ二、三日たしかに朝晩の涼しさと爽やかな青空が秋を感じさせてくれます。ただし、明日あたりからまた蒸し暑さが戻ってくるとの予報もありますので油断は禁物ですけどね。
あと数日であの地震から半年が過ぎようとしています。
昨日は昼間ちょっとした時間ができたので、震災後初めて水族館を覗いてきました。
震災前は「シーラカンス研究」等々で有名であったこの水族館も、津波の被害をもろに受け一時は存続すら危ぶまれていました。しかし再興してみせるというスタッフの方々の強い意志と全国の施設等々の協力を得て、再開をはたすことができたのでした。ゆえに震災後は復興のシンボル的存在となっています。
「なに?バブはまだ行ってないの?ダメジャン、地元の人間がそういう施設で金を落とさなかったら・・・・・酒呑んでる場合じゃないよ。」
てなことを言われたから行ったわけじゃないんですが、震災前に比べたら展示数も規模も比べものにならないほど縮小してしまったものの、私的にはじゅうぶんに楽しませていただきました。
私は基本的に不細工な・・・・・・もとい
私に似た愛敬のある魚が好きです。
そうそう、全国初の秋刀魚飼育でも知られたこの水族館、「さすがに今は秋刀魚展示は難しいのかなぁ?」なんて思って行ったら、「食べて美味しかろう」までは育ってなかったものの、しっかり水槽の中を泳いでおりました。
疎開先で生まれ『きぼう』と名づけられたゴマフアザラシも
元気に泳ぎ回っていました。
いずれにしても、今後以前の活気を取り戻すためにも、スタッフの方々の頑張りはもとより、われわれ近隣の住民が支えていかなければイカンのでしょうね。
てなことで「エガッタエガッタ」と夜はまたまた○-クママの顔を見に出掛けてしまったわけですが・・・・・(なにが「てなことで」だいっちゅうの)
これもまたまたいつものようにくだらない話をしながらグラスを傾けていると、常連客のOちゃんがやってきました。
Oちゃんは私の息子と言っても良いくらいの若者です(それは言い過ぎかな?)。これがなかなかのナイスガイでありまして、結婚を約束した可愛い彼女もいるまさにこれからという、私なんぞにとっては羨ましくてしかたのない男なんでありますが、
「Oちゃんもそろそろ結婚かい、羨ましいなぁ・・・お母さんも楽しみにしてんじゃねぇ」(じつは彼のお母さんがMさんのお店の常連客なんであります。)
そんな話をしていると
「いやぁ、うちは結婚しても子供をつくらないことに決めました。」
「??????(子供嫌い?いやいやそんなことないなぁ??????)なんで?」
彼のはなしはこうです。
自分も彼女も生まれてから今までこの地を離れたことはなく、結婚後もこの地に住み続けるつもりでいる。できれば子供ももうけて自分たちと同じようにこの地で育てていきたいが、放射能がどんな影響をその子に与えることになるのか誰も予測できない今、自分たちの子供にそのリスクを背負わせることが出来ない。
「・・・・・・・・」
目から鱗とでも言いましょうか、放射能は現在生活をしている住民、特に子供たちにとっての最大の問題です。それは理解していました。しかし、考えてみるとこれから子供をもとうとしている彼らのような若者にとっても、大きな決断を迫る驚異でもあるのです。
「そりゃイカン、そんなことで子供を諦めるなんて・・・・・」
と言いかけても、その後の言葉が見つかりません。
「大丈夫、影響ないよ」
なんて軽口を、あなただったら言えますか?
いずれ原発事故の保障も「チャンチャン」と手打ちをする日が来るのかもしれません。でも、子供が欲しくても諦めてしまった彼らにいったい何の保障が出来るのでしょう?
悔しさだけがつのります。
「原発事故がもたらした悲劇は、目に見えるものだけじゃない。」
どうぞみな様もその事を忘れずにいていただきたい。
原発が必要か否かなんていう事を語るつもりはもうとうありません。ただ、事一つ間違えれば未来永劫傷つく人々に溢れる、そんな国を作りかねないということだけは間違いないと私は思っています。
「両方の親もそれは納得してくれました。」
ナイスガイにそんなこと言わせるなよ!
さて、今日の一枚は、アーマッド・アブダル・マリクです。
アーマッドというと「モンクのとこのベーシスト」てなイメージしか浮かばない私は勉強不足なんでありますが、じつはこのアルバム、是非とも欲しいと買った一枚ではありませんで「サイドの面子についつい」みたいな(笑)しかも英語が得意な私は「イーストコーストとウエストコーストの合体か?」バカですねぇ、ジャケット見りゃおおむね想像できそうなもんなのに(笑)
内容は、そうですねぇ、通常のモーガン、グリフィン、ゴルソン、フラーから想像するそれとは全く違います。これもまた題名を理解していれば想像がつきそうなもんですけどね。
まさに題名のごとく中近東付近の音楽とジャズの融合?これがプンプンと香ってくるそんな内容です。
楽器もいろんなんが出てきて、どれがなんちゅう楽器かなんてぇことは私には聴き分けられないわけですが、不思議と浅い知識から絞り出される風景が頭に浮かんでくるということはアーマッドの狙いどおりなのかなぁ、なんても思います。
ただし、面子期待で聴くと「若干失敗した」ともなりかねない一枚ではありますのでご注意下さい。
EAST MEETS WEST AHMED ABDUL MALIK
1959年3月16日
AHMED ABDUL MALIK(sb,oud) LEE MORGAN(tp) BENNY GOLSON(ts) JOHNNY GRIFFIN(ts) CURTIS FULLER(tb) JEROME RICHARDSON(fl) NAIM KARACAND(vn) ARMED YETMAN(kanon) AL HAREWOOD(b)
1.E-LAIL
2.LA LBKY
3.TAKSEEM
4.SEARCHIN'
5.ISMA'A
6.ROOH
7.MAHAWARA
8.EL GHADA
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