JAZZを聴きながら ふたたび

恥も顧みないで再々開、よろしければお付き合いを

シカゴ、カンザスシティーにジャズは飛ぶ

2017年02月06日 | d-f

一昨日昨日、まぁ今日もかな、立春を迎えたっぽくちょっと暖かい日が続いております。

話の続きは、ルイ・アームストロング、サッチモからでしたかね。
これだけのビックネームでも我が家にある音源はじつに限られております。まして古い物となると・・・・ホット・セブンの3曲だけ?
「WILD MAN BLUES」「TWELFTH STREET RAG」「S.O.L. BLUES」
でもまぁ、3曲だけですが改めて聴いてみると、レコードもさることながら映画やラジオを通して、彼がビッグにのし上がっていった理由も分かるような気がしますから不思議なものです。

1917年、JAZZの文字がレコードに初めて登場した年、ニューオリンズでは大事件(事件とは言わないか)が起こります。
吉原閉鎖!いやストリーヴィルの閉鎖であります。

ここでチト話は脱線しますが、男と女がいざ鎌倉ってな時に、あのいわゆるニューオリンズジャズが流れていたら・・・・
どうでしょうかねぇ?みんながみんなとは言いませんけど、私なら興ざめのような気がします。
実際ストリーヴィルでも遊郭そのものでは(個室に聞こえる範囲で?)、JAZZ演奏というものはほとんど無かったそうでありますな(逆に弦楽四重奏がクラシックを演奏していたてな話までありますが)
つまり遊郭に寄りそうその他の施設?ダンスホールだとか飲み屋だとか、ここでJAZZ演奏家達は稼いでいたのでありました。

とはいえ、中核の遊郭(ゴロを合わせたわけじゃありませんよ。笑)が閉鎖となれば、ここに纏わり付く各施設(笑)も用なしになるわけでありまして、多くのJAZZミュージシャン達は失業の憂き目にあったのでした。

ここで、
「アメリカ第一主義」ならぬ「ストリーヴィル第一主義」といった花札の親方みたいな名前の人は出てこなかった、その代わりにシカゴのアル・カポネ、そしてカンザスシティーのトム・ペンダーガストという方々が出現するわけでござんす。

まぁまぁここまで来ると『禁酒法』やら『第一次大戦の終結』『ローリング・トゥエンティーズ』と言ったキーワードも出てくるんですが、そこはその手の本に任せて

まずはビックス・バイダーベック、
「SINGIN' THE BLUES」「CLEMENTINE」
「ふむふむ、白人ジャズの根源」

  

お次は、フランク・トランバウアー
「SINGIN' THE BLUES」「KRAZY KAT」「CRYIN ALL DAY」
「かなり洗煉されてきております。・・が、これから私の聴き慣れたJAZZにどうして変貌していけるんだろ?(笑)」

レッド・ニコルズ、言わずと知れた「FIVE PENNIES」
「この人は、どうしてもダニー・ケイの『5つの銅貨』、映画の方を思い浮かべてしまうのは・・・イカンですねぇ」

ミルトン・ブラウン「THE YELLOW ROSE OF TEXAS」
「ごめんなさい、ここまではついて行けません。」

ちょっくら心を落ち着かせるのに・・・やっぱりエリントンですかね。
「COTTON CLUB STOMP」「THE MOOCHE」「COTTON TAIL」
フレッチャー・ヘンダーソン
「IT'S THE TALK OF THE TOWN」「TEAPOT DOME BLUES」
「よしよし勢いに乗って」
ベニー・モーテン
「TODY」「MOTEN SWING」
からのカウント・ベイシー
「I AIN'T GOT NOBODY」「ROSELAND SHUFFLE 2」「DUET」「WHIRLY-BIRD」
「そうそう、カンザスのブルース・スピリッツが加わらなければ、私の知るJAZZには行き着かんのですよ。」

  

「ハァハァハァ」
って息切れしてんジャン

 

路線を戻してグレン・ミラー?
「IN THE MOOD」
いやいや、この路線の頂点はやっぱりベニー・グッドマンでしょ、お決まりの
「SING, SING, SING」

今日はここまで、シカゴ、カンザスシティーどころかニューヨーク、いや全米にまで広がっちゃいましたんで

次回、最終回『ニューヨークの夜が新時代を生んだ!』

さて、今日の一枚は、前回イケメンだった若者ウッズが、ヨーロッパに移っての一枚、しかも「アート・ファーマーが割り込んできた」みたいなアルバムです。

ジックリと打ち合わせしてリハを行って・・・・という演奏ではありません。
つまり、いいかげんなところが間々あります。
が、そこが逆にこのアルバムの魅力ではないでしょうかねぇ

「私が期待せずに見た感動作」のベストスリーに入る『屋根の上のバイオリン弾き』、「SUNRISE SUNSET」を聴くと何だか心地良くなってしまうのはそのせいだと思います。
「THE DAY AFTER」でのファーマーもエエですねぇ、これなら「いざ鎌倉」でもBGMで十分じゃないでしょうか。(今となっては試す機会はありませんが。笑)

というわけで、私的にはリーダーをファーマーとさせていただきます。
おっと、もちろん私が、ここからあの「EUROPEAN RHYTHM MACHINE」へと向かうウッズを悪く言うわけはありません。

WHAT HAPPENS ? / ART FARMER - PHIL WOODS
1968年10月12日録音
ART FARMER(flh) PHIL WOODS(as) MARTIAL SOLAL(p) HENRI TEXIER(b) DANIEL HUMAIR(ds)

1.WATCH WHAT HAPPENS
2.CHELSEA BRIDGE
3.BLUE BOSSA
4.BLUE LIGHTS
5.THE DAY AFTER
6.SUNRISE SUNSET



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