赤い彷徨 part II
★★★★☆★☆★★☆
↑次にお星さまが増えるのはいったいいつになるのでしょう…
 

惜別  


17.07.30堀 孝史トップチームコーチの監督就任について(浦和公式)
17.07.30ミハイロ ペトロヴィッチ監督との契約解除について(浦和公式)

ここ最近の浦和のチーム状況にかんがみれば、恐れていた「来るべきもの」が遂に来てしまったという印象です。11年シーズン残留争いに喘いだチームを見事に立て直し、5年半という、浦和の監督としては実に長い期間に亘り指揮を執ったミシャさんとのお別れにはご多分に漏れず私も感傷的な気分になりますが、それでも「致し方なし」というのが正直なところではないでしょうか。

幣ブログやTwitterでは常々申し上げていたことですが、阿部主将、柏木、そして勝負師ではないがゆえにタイトルから縁遠いとはいえ、間違いなく功労者であるミシャ監督にシャーレを掲げさせてあげたい。そうした想いは個人的に非常に強かったので、それが叶わない夢となってしまったのは本当に本当に悲しいことです。ミシャさんが浦和でこなしてきた仕事、築き上げてきたものからすれば、勿論自業自得の面は多分にあるにせよ、獲得タイトルが昨年ルヴァン杯優勝のみというのは余りに寂し過ぎます。

脆さと表裏一体だったとはいえ、「ミシャ式」サッカーは見ていて非常に面白く、いろいろ勉強になっただけに。「サッカーに別れはない」とはピッタさんのお言葉だったと思いますが、またいずれどこかで、もしかすると同じディヴィジョンやACLの舞台で相見えることもあるかもしれません。恐らくその時は非常に手強い相手として我々の前に立ちはだかるのでしょうから、対戦を、あるのなら楽しみにしています。

さて、チームとしての浦和ですが、どちらかというと「ミシャのために」という感じで戦っていた者も多い現在の選手たちが、今度は浦和というクラブのために戦ってくれることを切望します。ミシャさんの別れの言葉にもあるとおり、まだACLもルヴァン杯も天皇杯も、そして絶望的ながらリーグ戦も半分近く残っています。ミシャ式を前提に集めたためやや偏りはあるにせよクオリティの高い選手たちですから、きっかけ次第でまた目を覚ますこともあり得ましょう。とはいえ、今回もまたビハインドな状況で後任監督を引き受けてくれた堀さんに過度な期待はできないし、するつもりもありませんが。

ただ、そもそも「ポストミシャ」は我々ファン・サポーターでさえずっと懸念を持っていたことで、フロントの皆さんも当然それを認識しておられたはず。その答えが堀さんということなのかは現在のところではよくわかりません。いずれにしても、その昔「弱化担当」などと揶揄された強化担当さんの対応にはやはり不安を拭い去ることはできませんが、しばらくを事態の推移を見守りたいと思います。ともかく、来週末は「熱い」ダービーになりそうですね。今度はこちらの浮上のきっかけにしてやろうじゃありませんか。



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J-league Div.1 - 2017 season 19th sec.
Sapporo 2 x 0 Urawa@Sapporo Dome, SAPPORO(AWAY)

5年ぶりの札幌ドームでのゲームもほろ苦い、いやすこぶる苦い結果に終わってしまいました。ミシャ監督は前節試合後コメントでいつものメンバーのコンディションがイマイチであることを認めながらも今回もやはりほぼほぼいつもの顔ぶれでこの試合に臨みました。負傷明けのチュンソンと武藤がスタメン復帰で前線は久方ぶりのKLMトリオ、左右のWBにはそれぞれ関根と駒井が起用されました。札幌さんは新顔ボスロイド選手のスタメン起用が噂されるも蓋を開けてみればジェイはベンチでヘイス選手の1トップ。そしてタイサッカー期待の星であるチャナティップ選手が戸倉選手とともに2列目でスタメン起用されました。

浦和は札幌さんを押し込みサイドからの攻撃に活路を見出し関根→チュンソンの決定機などもありましたがゴールには至らず。逆に32分、埼スタでFKを決めた福森選手の蹴ったCKで槙野との競り合いを制した戸倉選手に頭で合わされてまたもや先制を許してしまいます。槙野は悔しかったのでしょうが、その後前線に積極的に顔を出すようになります。後になって思えばこうして彼が少々熱くなっていたのがその後の退場の伏線だったのかもしれませんね。39分に戸倉選手との小競り合いで一発退場。個人的には少々厳しい判定のように思えましたが、TLを拝見する限りはやむなしとする声が大きいようですね。いずれにせよ、チームが非常に厳しい状況にある中、代表選手であり年齢的にもリームリーダー格である選手が試合中に熱くなって退場というのはさすがに受け入れがたいものがあります。

そしてハーフタイム明けにはミシャ監督得意の3枚替え発動。リスクが大きいという指摘はかねてよりありましたが、今回はその懸念が見事に現実のものとなり後半開始早々に那須が痛んでしまい、交代枠を使い切ったしまった浦和は9人で戦うことを余儀なくされます。しかしこれでやるべきことがかえってシンプルでクリアになったのか、前線に投入されたズラタンなどをターゲットに縦のボールから久しぶりに小気味よい攻撃を展開し、やや消極的だった札幌さんの対応にも助けられて、むしろ人数の多いはずの札幌さんの陣内でゲームを進めます。しかしズラタンのヘッドがポストを叩くなど運にも見放されてゴールには至りません。

9人の浦和は札幌さんの攻撃も何とか凌いでいましたが、88分に途中投入された小野伸二の右サイドからのクロスをファーで関根とのミスマッチを突いたジェイ選手に頭で沈められて万事休す。伸二に引導を渡される形で残留争い中の札幌さんにまで勝ち点3を献上する結果になってしまい、札幌側スタンドにあったあの00年厚別の再現を許してしまいました。しかし、槙野退場、そして那須負傷以降にピッチに立っていた選手たちは数的不利の大変苦しい中でよく奮闘してくれたと思います。余り個人名を挙げるのは好きではありませんが、やはり槙野の軽率な退場とミシャさんの狂気の3枚替えがゲームを壊してしまったということだと思います。ちなみに主審の佐藤隆治さんについては、個人的にはもはやまともなジャッジも成長も期待することをやめているので、まああんなもんだろという感想しかありません。

J1第19節 札幌2×0浦和@札幌ドーム

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