沖縄 8 Scene

沖縄で生まれ沖縄に生きる
      8郎家の日記

節約誓った師走

2024年12月01日 | 

 2024年も師走に入りました。早いですね~。下写真は国道330号沿いに咲き乱れていたトックリキワタ。沖縄に冬の到来を告げる花です。今年はやけに満開のようなようが気がするのは8郎だけでしょうか。ということでカテゴリーも「花」といたします(何年ぶりかなぁ)。

 ご覧のようにアスファルトに敷いたピンクのじゅうたんも美しかったです。

 11月末は急激に温度が下がりましたね。8郎もちょっと風邪気味です。愛息10郎も鼻ピーピーしています。みなさんも体調にはお気を付けください。

 

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 おいしゅうございましたシリーズです。沖縄市の中の町(なかのまち)の庶民的な2店で昼と夜、食事をしてきました。

 まずは昭和感ただようゲーム喫茶店「ピッコロ」さんです。

 喫茶店ながら禁煙でとても清潔感のあるお店でした。スタッフさんも庶民的なおばちゃん?2人で落ち着きました。ヤンキー御用達ではなさげです。

 ゲーム機の上で食べる生姜焼き定食。平成・令和世代には違和感バリバリかもですが、昭和のおじさんには懐かしくて心落ち着く光景です。花札ゲームはしたことないけど。おいしゅうございました。沖縄そば付もありがたい。

 単身赴任時によく利用していた喫茶店「フリーダム」さんを思い出しましたね。8郎史上最高の絶品B級グルメ喫茶店(笑)。またいつか行きたいものです。

 別日です。上記の喫茶店から歩いて1分の韓国居酒屋「豚福(ぶたふく)さんでぼっち夕飯。

 久々の居酒屋で瓶ビール。オリ●ンながらうまい!

 ツマミは海鮮チヂミ。外はカリっとし中はもちもち。おいしゅうございました。那覇市勤務時によく使っていた韓国居酒屋のオーナー、韓国人のPさんを思い出しました。Pさん、元気かなぁ。

 2店ともいいお店でした。機会あれば、ぜひご利用ください。

 胃もたれおじさんは、心と体のリセットにトライしているはずなので、今後摂食します。

 

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 本題です。タイトル通り節約💸を誓った8郎家のお話です。出費の多くなる師走にあえての節約です。

 理由は昨年、今年とかなりの出費をしたからです。あくまで老朽化による買い替えなので必要経費だと考えているのですが・・・。右肩下がりのわが社同様に我が家からキャッシュがど~んとなくなったのは明らかです。

 まずはクーラーです。このマンションを中古で購入してからはや9年。クーラー2台が完備されていたのも購入を決めた要因でした。しかし、リビングの一番大きいやつが全く反応しなくなり、8郎部屋の1台も水漏れがひどく限界に近い状態になっていました。10郎部屋のやつは旧アパートから移設してきたのですが、引っ越し直後に故障。以来9年間をほとんど死んだ状態でした。

 ということで3台まとめて購入を決意したのです。夏場を過ぎたから安くなっているだろうし、3台めは半額となりますので。ダイキン製はまず手を出せないのでシャープ製で妥協しました。しかし3台で40万円超の出費となってしまいました。 

 下写真は現8郎の勉強部屋の新クーラー。部屋は年内に10郎に引き継ぎます。

 現10郎の部屋も8郎部屋と同じ機種にしました。

 そして同じタイミングで動かなくなっていた風呂場用除湿器も買い替えました。ジメジメ大嫌いの8郎にとって〝令和の神器〟です。これがなきゃもう風呂にも入りません(汚な!)。約6万円で、こちらもシャープ製。

 以上合わせて50万円な~り~💸 うそだろ~。

 10月の広島旅行、11月の九州大会に伴う長崎の旅を併せると100万円超ぶっ飛んでいます。さらに思い出せば今年はガス給湯器も買い替えていました。追加6万円なり!💸 さらに、月使用料減額のためのキャリア変更を理由に、妻子がスマホを買い替えていました!💸 8郎のより数世代先を行くデザインのようです。いくらかかったのは怖くて聞いていません(怖)。ただし同じ電器店だったようで除湿器は6万円から3万円に下げてくれたとのこと。

 どちらにしろ、8郎家の財布は火の車状態なのです🔥

 しかし冷静に考えると、いわゆる現代の生活必需品(昔で言う3種の神器「テレビ、洗濯機、冷蔵庫」)のうち、引っ越し後まだ買い替えていないのは冷蔵庫だけになりました。新・3種の神器(カラーテレビ含む車とクーラー)はここ2年ですべて買い替えたことになります。

 冷蔵庫を除けば、あと10年は10万円超の代替出費はないと考えれば、ヤマ場を乗り切ったとも言えます。そうだ、俺たちはぜいたくをしているんじゃない、生活必需品を新規代替しているだけなのだと、そう考えないと心の持ちようがありません。

 と心を整理しようと思っていたら、なんとトイレのウォッシュレット🚽まで不調になったではありませんか(泣)。ノズルが全く動かなくなってしまったのです。マンション購入時に付いていたものなので、いつか買い替えようとは思っていたのですが。。。9年も使い続けてしまいました。ネットで見るとこれまた数万円かかりそう! ホントお金っていくらあっても足りませんね~。

 8郎の年収が明らかに減額傾向に入った2024年師走。来年以降は真剣に週末副業も考えなければならないかもしれません。これについては年明けに検討を本格化します。

 

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 さて、上記の数十万円単位の出費に対して、少しでも収入を得ようとリサイクル市場であがいてみました。市場と言ってもブックオフとメルカリです(笑)。

 20数年保管していたCD50枚をすべて売ることにしました。ブックオフさんに持っていくと「これらのうち20枚は傷などがあって買えません」という査定。その20枚は無料で廃棄をお願いしました。残り30枚の価値やいかに!????

 結果は32枚で532円! え~!? こんなに安いのか!と茫然。レシートを見ると、8郎の青春そのものである久保田利伸さんの衝撃デビューアルバム『シェイク・イット・パラダイス』は30円、2000年沖縄サミットのテーマ曲だった安室奈美恵さんの『NEVER END』(シングル)に至ってはわずか5円です。一番高値が付いたのがほとんど聞いたことのないヒーリングミュージック系のアルバムで80円でした。昭和のおじさんの青春の価値ってそんなもんなんですね~。さらば、CD時代(いまさら)。もちろん売ったCDのほとんどはデータとしてPCに入れていますのでいつでも聞くことができます。

 20年近く前に購入したNIKONの双眼鏡「TRAVELITE EX 10×25」と無線機レシーバー「STANDARD VR-150」をそれぞれ1万円でメルカリに出品しました。1週間たちますが反応は全くありません。強気で「値下げはしません」と記入しておきながら、値下げしていく必要がありそうです(笑)。買いたい人、いませんかぁ~。読者様限定なら2個合わせて8千円で売りますよ(メルカリにどんだけ高値で出してるばー)。

 中古市場出品を検討しているブツには他にダイビング器材一式もあります。来年52歳になるのでダイバー撤退の潮時かなと考えています(もう数年潜っていませんし)。しかし、ダイビング器材は海男8郎の最強アイテムであると同時に、2008年に亡くなったいちどぅしヤスーンとの思い出の品でもあります。文字では書きつくせない思い出がたくさん刻まれているので、そう簡単に売り払うことではできません。そもそも安値でしか売れないなら思い出の品として一生保管しておく覚悟です。さらにはヤスーンとのラストダイブをまだ実行しておりませんので、検討するのは来年以降ですね。

 ということで収入はいまのところ532円です(笑)。

 そういえば、ヤスーン忘年会、誰も企画しないのかなぁ。さみしいなぁ。

【追記】ロゴスのヘキサゴンタープも6千円でメルカリに出品しました。ブログチェッカーの皆さんで欲しい方いらっしゃれば直接お問い合わせください。3千円でお届けします(笑)

 

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 最後に愛息ネタで締めさせていただきます。愛息の身長が170㌢を前に伸び悩んでいることはこれまでにお伝えしてきております。小学6年生末で163㌢あったのに2年間で6㌢しか伸びていないのです。野球チームでも並ぶ順番がどんどん後退しております。「お母さんが小さい(152㌢)から仕方ない」と本人もあきらめムードです。

 しかし、父8郎は「念ずれば花開く。あきらめるな」と諭し続けています。それは、西武ライオンズのマッチョホームランバッターだったGG佐藤さんのSNSでのメッセージをパクっただけですが(笑)。GG佐藤さんは、父168㌢、母と姉2人の3人ともに153㌢という小柄な家系ながらGG佐藤さんだけは185㌢まで伸びたそうです。その方法としては「158㌢だった中学1年から毎朝起きて身長を測った。毎晩寝る前に、俺は絶対に185㌢になるぞと願いを込めて。卒業式に測ったら本当に185㌢になっていた」そうです。それが真実なら両親ともに小柄な少年が中学校3年間で30㌢近くも伸びたということになります。

 もちろんSNSでのメッセージをすべて鵜呑みにするわけではありません。「念ずれば・・・」というのは昭和の精神論でしょう。でも念じない人に、神様はもちろん、自分のカラダも反応してくれないだろうと8郎も思います。

 ということで透明シールタイプの身長測定表をアマゾンで購入。壁に貼れるタイプです。毎朝これで測定することでまだ成長期の自分のカラダに勢いを付けるのです! 息子よ、あきらめずに目指せ!180㌢倶楽部。そうすれば175㌢辺りまではいってくれるのではないかという期待を込めて(笑)

※実はこの身長測定表、親心で2㍉ほど低く張っております。壁に貼った日に測定したところ10郎はジャスト170㌢でした。なのでまだ170㌢には㍉単位で届いていない可能性もあります。でも息子のやる気を出せるためにも必要な処置だと考え「お!170㌢になってる」と告げました。分かりやすい息子は鏡の前で「よし、俺も170㌢だ」とつぶやいて、生き生きと野球の練習に向かいましたよ(爆)

 その野球ネタです。12月半ばの全国大会県予選を前にスタメン落ちが続く愛息10郎。九州大会後も背番号は17から変わらず。スタメン選考には、チームの諸事情がからむと思うので本人の努力だけではどうにもならない部分があります。しかし、そこであきらめてはダメなんです。打撃はナンバーワンだと思うので守備をもっとPRする必要があります。しかし現在はほぼ外野手オンリーの起用法(内野は今から頑張ってもまず無理です。我が息子にセンスがないのは親が一番分かっています。笑)。足も肩もチームナンバーワンなので外野手としてもトップクラスのはずですが、いかんせん守備機会の少ない外野はなかなかアピールできるシーンもそうそうないのです。

 しかし、あのポジションなら別なのです。

 そうです、小学校6年生のときに球場計測MAX117㌔(8郎は見ていませんがメンバー公認)を出した剛腕を復活させるのです🔥 中1のときにハンドボール投げで37㍍を出した剛腕をいまこそ見せつけるのです🔥

 ということで、現行の外野手オンリーではなく、投手としても存在感を復活させ、監督、コーチ陣に強烈にアピールするという計画を立てました。

 計画を実行に移すべく久しぶりに父子ブルペンに行ってきました。コントロール難に苦しむ(何年目か!)10郎のために、父は秘密兵器をアマゾンで購入していました。これです。「ターゲットトレーニングセット」いわゆる「ストラックアウト」です。息子に足りない「俺はここに投げるんだ」という意識を強化するためです。1,419円の出費なり~。

 購入理由はもう一つあり、それは両ひざがぶっ壊れているわが身の負担を減らすためです(笑)。息子に淡々とネットめがけて投げさせ、父は座らずに横からあーだこーだ言うつもりなのです(やな父ちゃんや)。

 久々のブルペンで父にはもう一つ秘策がありました。過去にも利用したことのあるあの秘策です。そうです、金で釣るのです。息子の未来のためなら「節約」という言葉なんてないのです!

 

 「1球目でど真ん中に入れたら1万円くれてやる」

 

 しかし10郎は力んだのか、右バッターがいたら頭部直撃であろうコースに投げ込んできました(笑)。父は「大事なのはそこから自分をコントロールできるかどうかだ」と諭しました。そして「自分をコントロールし2球目で入れたら5千円だ」と煽ったのです。  

 すると2球目で見事ど真ん中をぶち抜いたのです! せめて千円に下げるつもりだった4球目当たりにしてほしかった~(笑)。金で釣った効果があったのです。同時に追加5千円の出費決定です。

 コントロールはともかく年々球速は上がっている息子。ショートバウンドは捕らずによけているのですが、間に合わない場合もあります。今回も1球を捕りそこね、剛球が8郎の左手首を直撃! 昨年買い替えたお気に入りの腕時計もぶっ飛ばされたのです。拾ってみるとベルトが外れていました。

 まさか、腕時計の修理代まで出るのかぁ~と思ったのもつかの間、自分で直せました。左手首は腫れてはないものの、骨を押すと痛みが走ります。ただでさえ骨細なのでひびが入っていないかだけが心配です。

※ついに51歳ブルペンキャッチャーの最終兵器?を購入しました。こちらです。 

 安全性能を証明するSGマークがないので3千円弱と低価でした。この追加出費は完全なる必要経費です。51歳、来年の夏までは、息子の夢を応援するためブルペンキャッチャーを全うしようと思います🔥(おい、試験はどうした!?)

 

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 以上、節約とブルペンキャッチャー継続を誓った師走でした。飲み会、外食控えます!

 

【後記】50歳を超えて、息子のためにキャッチャーマスクを買ったというお父さんがいればご一報ください。全国探してもそういないと思いますので、グループラインでも作りましょう(笑)


更年期、虹のリセット

2024年11月18日 | その他

 2024年も立冬を過ぎ、暦上は冬となっています。夜こそ涼しくなってきましたが冬感は全くなく、やっと秋の気配を感じるくらいですね。日中はまだ29度まで上がったりします。下写真はわが家のベランダ、訂正、絶景テラスから拝めたです。左端がくっきり写っています。愛息10郎もスマホを置いて鑑賞するほど(笑)。反対の右端はどうなっていたかということについては記事の最後でお伝えします。

 空にはうろこ雲もよく見られます。

 11月は史上初で台風が4つ同時に発生するなど、気圧の変化も激しいです。雲もいろんなバリエーションが見られます。

 おかげで頭痛もひどいのですが。

 低いけれど、別の日も虹が見られました。

 結婚20周年を記念した広島旅行のマイお土産をいただきました。尾道ラーメンはどちらも美味しかったです。尾道の風景を思い出しながら家族3人でいただきました。一方、海軍カレーは意外にもイマイチ?でしたね。市販のレトルトカレーの品質が爆上がりしているせいもあるでしょう。カレー業界は生存競争が激しいですなぁ。

 食べ物つながりで「おいしゅうございましたシリーズ」です。北中城村の『外食家 くじら』さんです。こぎれいな外観、小高い丘の立地など以前から気になっていました。県内には読谷村、うるま市含む3店舗あるようです。

 眺望がよかったです。

 店のモチーフは「おしゃれカジュアルイタリアン」だとか。

 パスタランチを注文。パスタのほかに2品選べるということでパンとチキンを選択。右上の濃茶色のソース、バルサミコ酢でしょうか、チキンにかけたらチキンの味が2ランクアップしました。

 メーンのパスタです。

 おいしゅうございました、と言いつつ・・・今回の本題の趣旨から、昼飯にお金を使うのは今後できるだけ我慢しようと改めて誓った次第です。

 

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 さて本題です。前々回の記事の末尾に今回の記事は「自分のためだけに書くので読んでも全く面白くない内容」とおことわりを付けました。その通りですのでご留意ください。時間のない方はページアウトをおススメします。下写真は広島旅行から帰ってきた日に乗った体重計。出発前の81.7㌔から1.7㌔増量していました(泣)。

 今回の記事を書く理由を挙げさせていただきます。51歳6カ月の8郎、ここ最近、体の不調を強く感じるのです。

 でも安心してください、決して重病というわけではありません。症状としては、体が重たい、イライラしがち、未明に目が覚める(毎日ではない)、頻尿(ただ珈琲の飲みすぎ?)、関節痛(特に膝)などが挙げられます。「そんなの50過ぎたら誰にだってある」「50過ぎたら老いていくだけだからね~」とスパッと切り捨てたいのですが、そうもいきません。なぜなら、これらが何らかの病気の前兆だとして数年後に大病が発覚し仕事に影響が出たら最悪だからです。

 ということで今回の記事は、最近の体が発するシグナルを踏まえ、今後の体調管理やモチベの維持などについてまとめる内容となります。ほら、全然面白くなさそうでしょ?(笑)。ページアウトをお勧めします。

 51歳という年齢から、まず更年期障害を疑いました。個人差はあるようですが年齢的に更年期に入ったことはほぼ間違いありません。更年期障害とは、そうです、数年前にタレントのヒロミさんの告白で、一気にメジャーになった病気です。8郎の「関節痛(膝)」「内臓脂肪」「頻尿傾向」「暑がり」などを見ると、該当する項目がいくつかあるのです。詳細をネットから転載すると。

 「男性更年期障害(LOH症候群)」は、男性ホルモン(テストステロン)の値が低いことにより起こる病気である。男性ホルモンが減少すると、不安が強くなり、やる気・記憶力・性欲の低下が著しくなります。また、筋力や骨が弱くなります。原因として「ストレス」が大きく関わっていることが分かってきました。強いストレスが長時間続くと、脳のほうから精巣に男性ホルモンを出す指令が出なくなり、男性ホルモンが減るのです。さらに、男性ホルモンには肥満を抑える効果もあるため、ホルモンの減少に伴って内臓脂肪が増え生活習慣病のリスクも高くなると指摘します。「女性の更年期障害は多くの場合回復するが、男性の場合、待っていても回復しない。重症の場合、医師と相談した上で、男性ホルモンを注射で補充する治療が必要だ」。

 とあります。最も注目すべきが「男性の場合、待っていても回復しない」とあることです。り患したら病院での治療が必要になるのです。やっかいですね。

 ただし、8郎の症状的には「ストレス」「骨(膝軟骨)」「不眠(・・・とまで言えないかも)」を除けばそこまで深刻に該当していないと思うので、診察を受けるかどうかはまだまだ先ですね。

※ご参考までに「男性更年期障害」にかかり、克服したヒロミさんや東国原さんの記事をリンクしておきます。

 

男性もつらい更年期障害 ヒロミさん「不安感で息苦しく」対処法は?支援始める企業も

男性の更年期障害です。いま企業や自治体で、予防や治療を支援する動きが広がっています。

テレ朝news

 

 体調の悪さの中でも一番気になっていたのが血圧です。10年近く前に夜勤に異動した際に一気に上昇し、以来日勤に戻っても高止まりが続いています。ということで10年間寝かせっぱなしだった血圧測定器を収納から出してきました。電池を替えると復活! さすが血圧計の世界累計販売台数が3億台を突破した世界のOMRON製。

 広島旅行から帰ってきて以後、約1カ月間計測を続けたのですが、その間の平均値を見ると最高148最低99です。在宅測定の標準値は「最高135未満、最低85未満」とされているようなので、いずれもかなりオーバーしている8郎は立派な「高血圧」に該当します💀

 高血圧そのものは頭痛、肩こり以外は特段の症状を示さないようですが、脳卒中はじめ合併症を引き起こす元凶となり得るので危険なんだそうです。高血圧になる原因は遺伝、塩分過多、ストレス、加齢、運動不足、睡眠不足、肥満などいろいろあります。8郎は8時間睡眠(未明の目覚めが増加傾向ですが)を心がけていることと、筋トレは地道に続けているので睡眠不足や運動不足では基本ないとして、それ以外すべて当てはまりますなぁ。 

 ということで、高血圧対策は待ったなし、という現実を把握しました。

 次に「ストレス」です(これに関しては記事も長くなります)。冷静に現状を分析すると、日々かなり受けていると思います。職場と家庭で半々ですね。職場で言うと、現在は比較的穏やかな部署なだけに、かつての激職よりはストレスフリーだろうと考えていたのですが、じわじわとマインドに来ているようです(もちろん職場の人間関係ではありません。同僚には恵まれています)。しかし、巷で言う「忙しすぎる」とはまた違った意味でのストレスに日々襲われています。

 それはやはりわが社の展望が限りなくヤバイという心理的不安です。数年にわたり営業赤字が数億円の惨状が続いていましたが、来期も早々と同規模の赤字が見通されるようです(今年全会一致で継続を承認したという役員の経営能力がこれです。つまりは再任を承認すべきではなかった役員たちということの証左です)。愛息10郎がこれから高校、大学と進学していく途上で、会社に万一のことが想定されると夜も眠れません。

 と同時に会社全体の雰囲気ですね。いつかも書きましたが、これだけ財務状況が悪化しているのにパフォーマンスだけを繰り返す社員の存在です。社の要であるはずの40、50代に多いのが泣けてきます。退職金を待ちわびているだけで上に物申さなくなったバブル社員にはもはや何も期待していません。

 忖度不要のなんちゃってコンサルタント、を自認する8郎は、わが社の窮状を「荒波で力尽き溺れかけている状態」と見ています。そこで溺れまいと慌てて水をかき分ける人は溺れます。最後の体力をあっと言う間に消耗し水の中に沈んでいくのです。

 生き残る可能性のある人は慌てません。力を抜いて浮かぶのです。荒波にもまれながらも体力をなるべく使わないようにただ浮かぶのです。波の隙間をぬって呼吸をし心拍数を安定させるのです。そうしている間に流木や発泡スチロールが流れてくるかもしれません。運が良ければ船が通りかかり助けてくれるでしょう。体力を温存しておけば夜明けとともに島が見え、泳いでたどり着ける可能性だってあります。それを他力本願と笑うなら笑え、です。そもそも自力のみで立っている企業などありません。「時」を待つことも大事な戦略です。

 しかし、わが社は慌てまくってバタバタすることを選択しています。溺れるものは藁(わら)をもつかむ、とありますが、藁を百本つかんでも浮かびません。掴むためにバタバタして酸素と体力を消費するだけです。

 当ブログ恒例のボクシングに例えると(笑)、10年前にとっくにライト級以下(中小企業)の階級に落とされているのに、かつてのヘビー級(大企業)時代の感覚が忘れられず「太い筋肉で重たいパンチ」を打つ練習を未だにしているのです。その太い筋肉、練習時間だけでなくプロテインに費やしたお金すべてが無駄です。逆に体をもっと小さくして下の階級で戦う用意をしないとリングに上がらせてすらもらえません。リングに上がれないボクサーは引退するのみです。わが社は、その引退勧告が迫ったボクサーであると考えています。

 なぜ、こうなるのでしょう。答えは明白です。

 一義的には経営陣が「煽る」からです。煽る理由は自分たちの経営責任を隠すためためです。数年来の財務指標が浮き彫りにする自分たちの経営手腕のなさ(上場企業なら株主の前で土下座させた上で全員クビです)を「おい犬ども、売上が減って赤字になるのはお前らが頑張ってないからだ」と恫喝することで責任の所在をすり替えるためです。

 そして、二義的な原因こそが最も大きな要因です。その役員の煽りに犬のようにしっぽを振って応えてしまう社員たちの存在です。来春の人事で昇格することだけを夢見て、残り少ないお金を使いまくり「自分はこれだけ成果を挙げました感」を出したいだけなのです。高度成長期、バブル期ならそれでも生き残れたでしょう(ていうか先輩たちを見るとほとんどそういう生き方だったように見えます。日本社会全体が護送船団方式でしたから社会全体の余裕の中で消化できたのでしょう)。しかし令和のサバイバル時代にそういう生き方を貫徹できる企業なんて一握りのはず。ましてやデジタル化の波に淘汰され赤字続きのわが社にそんな余裕などありません。

 しっぽを振る彼らは成果を挙げていないどころか現金だけが消えていっているのに気づかないのです。この数年間、営業利益が赤字という現実が示す恐ろしい意味すら理解していない。貴重なお金をドブに投げ捨てたことを「失敗を恐れず挑戦した」と言う言葉で総括する。とても危険だと思います。万一、会社整理という最悪の状態になった時には組合に逃げ込み「会社のためにご奉仕してきた俺を助けてくれ!」と嘆くのでしょう。冷徹無比のなんちゃってコンサル8郎は「いやお前は頑張ってなんかいなかった。無駄なことをしていただけだ。お前が無駄な金を使い無駄な仕事をしてきたこともこの惨状を招いた大きな要因だ」と指摘してやろうと思います(正直、時間の無駄なのでしませんが)。

 では、今どうすればいいのか。なんちゃってコンサル8郎に言わせると、それは、上記の通り浮かぶこと、つまり動かない、ことです。動かないと言っても仕事をしないということではありません。残念ながら頑張れば頑張るほど赤字にしかならないビジネスモデルになってしまっている、という冷酷な現実を直視して、効率的に働くことです。海面に散在している藁にすがるためにあたふたしてはダメなんです。当面は余計なお金を使ってはいけないのです。動かなければ人間はそう簡単には沈みません。無駄なお金を使わなければ会社だってそう簡単に倒産しないのです。倒産の一番の原因はキャッシュがなくなることです。倒産企業の半分以上が黒字倒産です(黒字倒産とは簿記上は黒字だが実際は金庫に現金がなかったということ)。毎日、新聞を読んでればそのくらいのことは分かりそうなものですが。。。読んでいないのかも。

 そうやって何とか浮かんでいる間に(ライバル社が慌てふためき力尽きて沈んでいくのを横目で見ながら)冷静に「最後の一手」を考えるのです(逆に先んじて力を抜き始めたライバル社の方が長く浮かんでいるかもしれません)。では、肝心の「最後の一手」とはどういったものがあるのか、その答えは8郎にも分かりません。新規市場開拓というきれいごとだけでなくM&Aもあるかもしれません。しかし、それは禅問答です。それが分かっていればこの世から倒産という言葉がなくなります。必ず儲かるビジネスなど永久にあり得ませんので。

 しかし「最後の一手」がすぐに見つからなくても、慌てふためいて死を急ぐよりずっとマシです。未来を考える時間を稼ぐことができるのですから。体力を蓄えつつ、社運をかけた「選択と集中」で真に可能性のある新しい市場を見い出し、生き残りをかけて全集中するしかないのです。しかし、このままで行けば、そう気づいた時にはキャッシュは底をついているでしょう。それはもう死刑宣告です。

 「逆境こそ投資だ、挑戦だ」と安易な激を飛ばし、自らの責任回避のために貴重な金を投資(バラマキとも言う)し、社員を煽る役員(彼らはあと1年半しのげば、残り少ないキャッシュから自分たちの巨額の退職金を真っ先に差し引いてトンズラする可能性大)と、それに必死こいて応えようとする近未来さえイメージできない、いや、しようとしない40~50代の社員たち。言葉は悪いですがまさに社畜です(もちろんみんながそうではありません)。わが社の危険度レベルはMAXに来ていると考えています。

 以上、なんちゃってコンサルタント8郎の忖度不要の診断書でした。

 なんちゃってと書いていますが、心の底からこれが現実だと感じています。

 勤続四半世紀になりますが、入社以来ずっと感じ続けている違和感があります。それは「みんな育ちがいいんだろうな」ということです。お金が底を付いたとき人間がどんな表情をするのか、どんな行動に出るのか、知らずに育ってきた沖縄エリートたちなんだろうなと。お金がなくなるはずがないと信じ切っている。8郎は幼いころから両親を通してその姿を何度も見てきました。お金が底を付いたときの恐怖感はマインドにしっかり植え付けられています。

 与太話が長くなりました。広島旅行の記事を書くときにも3万字を超えてしまうなど、これも更年期障害の特徴かもしれませんね。ボクサーに例える段落はマジ不要だったかもしれません(笑)。どちらにしろ、以上が8郎に多大なるストレスを与え、血圧を上げている原因、だと思われます。そう考えないようにしているのですが、日々の業務で知らず知らずのうちにマインドにねっとりと来ているようです。

 以上、悲しき会社、いや更年期おじさんの体調不良について現状報告でした。

 

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 ということから今回の記事の総括につなげます。更年期51歳8郎、固く心に誓いました。それは・・・。

 

 心と体をリセットします!

 

 ということです。

 レオタード姿のおじさんを想像してしまった方、申し訳ございません。けっしてお昼時間にNHK、訂正、某国営放送のテレビ体操に真摯に取り組むということではありません。そもそもリフレッシュではありません。文字通り「心と体をリセットする」という意識を常に持って生活し、ポスト50歳を戦い抜くことができる「8郎2.0」をより推進するのです。

 ではどうやってリセットしていくか、です。

  心と体と書きましたが、特に「体」ですね。健全な精神は健全な肉体に宿る、と言いますがまさにその通りだと思います。健康こそが大事ですから。ストレスにも影響大です。人生で大事なものには、お金より上位に「健康」と「時間」があると考えています。

 ということで、まず「体」についてです。

 最大の課題である「高血圧」の対策としては、非常にベタですが「塩分を控える」ことになるでしょう。カップラーメンやポテトチップス、味の濃いものが好きな51歳、ウチアタイしまくりです(コンビニの日本蕎麦のつゆを完飲する癖やめよう!)。とは言え塩分だけ控えるというのはなかなか厳しいので、食事全体を減らすことになるでしょうね。そして筋トレをして、体力を維持することです。

 「ストレス」については、これが一番難しいですね。すべての悩み事を悩むな、ということになりかねないので。煩悩を取り払うなんてまず無理ですし、そもそも悩み、ストレスを抱えることは人間の成長・進化に必要なのですから。ストレスを抱えるからこそ、必死に悩み抜いて最善の打開策をひねり出すのです。ということで、ストレスフリーなんて目指さずに、無理なく付き合い、有効活用していくということを意識します。

 同時に「読書」に少しでも時間を充てたいと思います。この6年間、テキストと練習問題ばかりで目が疲れ、本を読む余裕がなかったのですが、久しぶりに読んでみるとやはりいいですね。非日常の世界観に手っ取り早く触れることができ、ストレス解消にもなります。言い訳をせずに読書のための隙間時間を作りたいと思います。下写真は買ってからまだ読み終えていない本です。まずはこの3冊からです。

 広島・長崎の旅でかなり悪化した右膝は、先日、行きつけの整形外科で診てもらいました。左膝と全く同じ症状でしたね。加齢により軟骨が減り骨棘(こつきょく)ができ神経を圧迫しているとのこと。もう治らないので、膝周りの筋肉を鍛えて補強するしかないとのことでした(泣)。ぱんぱん具合は薬と時間経過で引いていくはずだと。痛み止めとシップをもらいました。加齢を嘆くと同時に要手術レベルでないことには安心もしました。

 「未明の早起き」については、前述の通りそれを逆手に取り、これまでの夜型人間から朝型人間にシフトする「5時から男宣言」に再挑戦してみようと考えています。立冬を過ぎ寒さが加速していくと早起きはきついでしょうが、老化がそれを助けてくれるはず(笑)。ま、これは無理にやることではないと考えています。

 体重に関しては20年間跳ね返され続けている70㌔台(泣)の世界への突入を恥じることなく目指します(ちょっとは恥じろ)。それにはまず高血圧対策と同様に「食べる量を減らすこと」ですね。食べるってストレス解消法には一番いいのですが(特に甘いもの。泣)。と言い訳をして20年のダメ男なのです。

 「体」以外については次のように取り組みます。

 この6年間(宅建を含めると10年近くになります)、サラリーマン8郎最大のテーマである「スキルアップ」についてですが、スケジュール通りにこなすことを地道にやっていきます。それさえ徹底できれば少なくとも来年8月の1次試験は合格したようなものです(油断大敵ですが!)。来年で一気に2次合格を目指し、日々努力を積み重ねていきます。勉強科目を曜日ごとに設定しました。

 3科目の目標得点は、

 ■企業経営 70

 ■財務会計 75

 ■経営法務 65

 合計210で合格ライン180点を30点オーバーの余裕で突破する所存です! 6回も落第しながら、あきらめることさえ否定する更年期おじさんに、来年も応援のほど宜しくお願いいたします。

※80点を目指すと高らかに宣言した「財務」の目標点がしれ~っと5点下がっているのはご愛敬ということで。

※試験に関して補足すると、8郎の「勝手にライバル」とさせていただいている女性Youtuberさんは、先月の2次試験で残念ながら手ごたえががなかったそうです。合格発表は年明けなのですが自己採点で厳しかったと動画で報告されていました(下にリンク)。彼女くらいのスキルの持ち主(簿記1級、行政書士、税理士簿記論合格者にして簿記予備校講師)でも、初戦は跳ね返されるのだと思うと、2次にも存在する「6割の壁」の高さに気を引き締めた次第です。

※ついでですが、上記動画でオススメの「紙がよく切れるアルミ定規」をアマゾンで購入しました! 問題用紙をうまくカットして計算用紙にしなければならない2次試験の事例4(財務)で活用するためです。

 日々の仕事に関しては「無駄なことにエネルギーを注がない」ことをモットーにします。「無駄なことなんて一つもない。やってみなはれ」という昭和のド根性スタイルこそ、現状のわが社において正真正銘の「無駄」なので。無駄どころか、やった分だけ会社の首を絞めるだけでなく、自分の人生の浪費でしかないからです。

 愛息10郎の野球に関してはちょっと様子見ですね。12月には春季大会県予選が始まり、こちらも勝てば来年3月に全国大会があります。その大会までにはスタメンを取り戻してほしいのですが、勉強以上に野球にエネルギーを割く生活を親として認めるわけには行きません。悩みどころです。とは言え、時間を確保でき次第、ブルペンやバッティングセンターには連れていきたいと思います。なんてったって息子のボールを受ける時間もどんどん少なくなっていくので。軟式用キャッチャーミットなので下に厚手の手袋をはめてから受けていますが、それでもストレートがバシっと決まったときには激痛が走りますよ! 130㌔近くは出ていると思います。でも星八徹にとって息子の成長の証だと感謝してミットを構える所存です⚾ そして身の安全のために、キャッチャー防具を中古で買おうかと考えています。51歳になってキャッチャー防具を買うなんて、日本中さがしてもそういないでしょうね(笑)。両ひざ破壊間違いなしですから(怖)。息子のためならえんやこら、です。

※しかしメルカリで探しても中古の安いやつはすべてSOLD OUT! 売ってる店を知ってるという方、急ぎ教えてください(笑)。

 当ブログに関しては、さらに更新頻度を落としていこうと思います。3万字書いている時間があったら勉強しろ、という自戒を込めたいので。ご了承ください。来年ブログ開設20周年なのでそれを機に閉じようかなとも考えたりしています。。。そもそも愛息が高校生になる頃、無断でのブログ掲載をキレられる前に(笑)、父として、管理人として何らかの判断をしなければ、と考えています。

 ということで、いろいろ書いてきましたが、今回の記事は8郎自身が自分の考えを整理する時に、また忙しさで自分を見失いそうになった時のための備忘録とさせてください。最後にオチがあるのかも、と根気よくここまで読まれた方がいたとすれば正直「無駄」だったかもしれませんね。そうであれば、すみません。

 

 ・  ・  ・  ・  ・

 

 さて冒頭に載せたですが、実はこんなに完璧なアーチだったのです! 端から端までくっきり写っています。8郎の古いスマホの画角では収まりきらなかったので、妻が先日購入した新型スマホで撮影したものを借用。

 更年期に誓ったわが身のリセットを完璧なのアーチが応援してくれました。

 誰ですか? お前にとって虹は凶兆💀だろ、と言い放ったのは。ここまで完璧なら吉凶👼でしかあり得ないでしょ!

 不安に負けては前に進めません。不安こそ自らを動かす最大のエネルギーだと捉え、自分と未来を信じて、更年期おじさん、頑張ります!

 最後に「虹」と言えば、あの曲ですね。8郎より4歳しーじゃ(年上)でありながら更年期障害とは無縁に見える福山雅治さんの今から21年前の名曲です。モチベを高めるためにリンクを張って終わります。今日はこれにて。

♪ ただ雨に打たれ 

   ただ虹を待ってたんだ

   疑いもせずに


秋晴れ海中道路

2024年11月17日 | 食事処&飲み屋

(※)前回の記事で「次の記事」についてお断りを書きましたが、その記事に関しては次回に延期とさせていただきます。今回はナカユクイ(休憩)ということで軽~い記事にしています。 

 今年になって数回目となる海中道路ドライブを週末にしてきました。秋空の下の景色が美しかったので写真を数枚アップします。今日はほぼそれだけの記事となります。

 下写真はおなじみの構図ですが、薄まったオキナワンブルーがもう夏が終わったことを知らせてくれます。夏男としては寂しい限りですが、涼し気な海もまた良しですね~。

 ランチはもはや御用達に近い『海中茶屋』さん。店内は団体予約が入っているということで外の席に案内されました。でも、これがよかったです。時間的に日も当たらず海風を堪能できました。

 注文したのは『スパイス茶屋カレー』(1,100円)。目の前に金武湾、そして金武湾に浮かぶ島々をイメージしたカレーの盛り方。いいですね。

 スパイシーなカレールーがまず最高。ライスてっぺんの三枚肉も泡盛かばー(匂い)がするまさに沖縄の三枚肉でした。トッピングの焦がしたブロッコリーもとても合ってます。以前も書きましたが、きっと腕のいいシェフがいるはず。

 大潮干潮時で根こそぎ潮干狩りされた金武湾のように、米粒一つ残さずに見事完食。おいしゅうございました。観光客向けの店だろうと敬遠せずに、ぜひお立ち寄りください。

 御用達パーラーのBLUE SEALアイスクリームで締めます。島パイン入りのココナッツを選択。おいしゅうございました。

 その後は宮城島へ。

 ここで懐メロを1曲紹介させてください。秋のドライブで8郎の胸をよぎる名曲です。それは天才、小沢健二さんの『僕らが旅に出る理由』(1994年発売)です。アメリカに旅立つ恋人を送りつつ、さみしさと不安を隠せない男の揺れる心情を中心に、人生という旅の素晴らしさと切なさを歌いあげた名曲です。

 

♪ 人気のない秋の渚

   ぼくらだけにひらける空

 

 同曲が含まれる名アルバム『LIFE』をメルカリで購入してしまったおじさんです。。。

 グーグルマップに「シヌグ堂バンタ」という絶景スポットがあったので、立ち寄ってみました。下写真は「高離節歌碑」だそうです。

 住民手作りでしょうか、コンクリート製の方位盤?がありました。

 「シヌグ堂バンタ」は眺望のいい場所でした。向こうに見えるは、方位盤によると東方面なので太平洋となります。

 わずか数分ですが、のどかな時間を過ごせました。

 近くには廃校となった宮城中学校跡地がありました。島の過疎化に伴い2012年に統廃合されたそうです。

 廃校となると幽霊屋敷みたいになりがちですが、ここは集落に守られて、なんだか人の温もりが残っているように感じました。子供たちの元気な声が聞こえてきそうです。

 足を延ばして伊計島に。伊計大橋はいつ来ても工事中ですね。早く赤いペンキを塗り直してほしいですね(よそ者の勝手な希望です)。

 これまた8郎大好きの「伊計島洞門トンネル」。

 はい、いつもの構図。

 伊計島の集落にはこのような木のトンネルがありました。

 帰ります。秋晴れの太陽がまぶしいっ。

 海中道路はいつ来ても最高です。またいつか来ま~す。

 以上、秋晴れの海中道路ドライブでした。最近、長文記事が多すぎたので(笑)、たまには短めに終わります。30年前の名曲のフレーズを再びお借りしながら。今日はこれにて。

 

♪ 僕らの住むこの世界では

 太陽がいつものぼり

 よろこびと悲しみが

 時に訪ねる

 


九州大会ほぼ1人旅@長崎

2024年11月09日 | 県外 8 Scene

 愛息10郎が所属する硬式野球チームの九州大会が長崎で開かれたので、8郎も別便で追いかけ応援してきました。別便だったこともあって試合会場と懇親会以外は、ほぼ一人旅の3泊4日でした。ということで、カテゴリーを「中学野球(硬式)」ではなく「県外8Scene」として報告いたします。下写真は雨天順延により初戦会場となった長崎ビッグNスタジアム(長崎県営球場)です。きれいな球場でした。

 本題入る前に、九州大会に参加するまでの8郎父子の心の変遷をつづっておきます。あくまで個人的な備忘録である上に長くなりますので、興味のない方はスクロール願います。

 

 ・  ・  ・  ・  ・

 この九州大会に当初8郎は同行するつもりはありませんでした。理由はもちろん妻が同行することもあって、お金の節約を優先にしました。広島旅行でウン十万はたいた直後なので家計が心配だったのです。しかしこれまでに書いてきた通り、この大会に向けて10郎に与えられた背番号は二けた。それからしても初戦スタメンでないのは確実です。10郎はスタメンの実力は間違いなく持っているのですが、そこに入れなかったのはいろいろと事情があると推測しました(ちょうど1年前の1年生大会では4番レフトですよ。中学生の実力が1年でそこまで落ちるはずがありません)。スイングスピードはもちろん、肩の強さ、足の速さもチームでトップクラスだと信じています(いわゆる『野球脳』については最終ステージで使えばいいのであって、中学生の間は不要と考えています)。「10郎がスタメンじゃないのはおかしい」と言ってくれる父ちゃんもいます(もちろん小声で)。しかしこれは監督、コーチが決めることなので異論など挟みようがありません。10郎は「俺が生徒会で練習を休むことがよくあるからだ」と分析していたようです。悔しがる息子を父はこう諭しました。「生徒会や勉強のほうが野球より大事だ。生徒会活動のためにレギュラーを外されるなら、堂々と外されろ。最強バッターはグランドにいない、ベンチにいる俺なんだ、という誇りを持って素振りをしておけ🔥」と諭しました。父子ともに悔しい気持ちでいっぱいですが、8郎家の中学教育論として「一に勉強」という考えだけは捨てるつもりはありませんので。

 しかし一方で父8郎が親としてこの1年、チーム運営に全く協力してこなかったのはまぎれもない事実です(妻は毎週協力していますけど)。「俺の息子を甲子園に!」という熱血野球父ちゃんたちが毎週末グラウンドに流してきた汗には、貢献度において8郎なぞ及びません。8郎は本当に何もやっていないので。それがメンバー編成の評価基準になっているなら、もうどうしようもないです。しかし、そこで親があきらめると息子まであきらめてしまうという危機感がありました。

 そこで、お金をかけてでも長崎に飛び、沖縄から応援に来たんだという熱量を監督、コーチ陣に少しでも伝えたい(笑)と考えたのです。もちろん嫌味になるまではしませんし、それがどう効果があるのすら分かりませんが、息子のためにとりあえず動いてみようと決めたのです。

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 はい、いつも前置きが長くてすいません。本題に戻ります(本題もめっちゃ長いけどね!)。 

 そういう経緯で長崎に行くと決めたものの、先述の通り、広島旅行で5年に一度の散財をしたばかり。8郎は旅行業者がかじを取るチーム団体御一行様に帯同はせず、1泊減らしLCCを活用するなどして格安ルートを模索することにしました。当初は2泊で大会初日1試合だけを応援して帰る予定でした(初戦が優勝候補だったので2回戦は厳しいなという誤った憶測もありました)。

 しかし、出発直前に台風21号の影響で長崎の天気も大荒れだと予想が出たのです。8郎が応援できる唯一の日が「100%雨」になっているではありませんか! これはキャンセルだな~と考えたのもつかの間、もちろんとっくにキャンセル料も100%だということに気づきかされました。ということでキャンセルという選択肢は自然消滅し、逆に延泊し3泊4日となったのです。また渋沢栄一💴が飛んでいく~。まぁ結果的に延泊したからこそ2試合も応援でき、保護者飲み会にも参加できたということで良かったのですが。

 長崎には広島旅行同様、金曜日に出発しました。職場はまたしても時間休をいただ早退(感謝)。8郎の人生においても初の長崎となります。夕方の那覇空港は先月の広島旅行と同様に3連休初日だったので、またもオーバーツーリズム!

 大混雑の待合席を彷徨いなんとか席ゲッツ。飛行機の安全を祈願して、酒と豚肉と小麦粉を神に奉納します。「どうせお前の胃の中に消えたんだろ」なんて野暮なことは言わないでください。

 いざJALの福岡空港行きに搭乗。機体はジンベエジェットだったようです。野球の応援に行くだけの51歳には関係ありませんけど。

 今回は飛行機だけでなく現地での移動も時間を取ることが確定だったので、本を2冊購入していました。1冊目は映画化もされた『地面師たち』(新庄耕:著)です。

 土地にからんだ詐欺をテーマに裏社会の人間模様を描いたクライムノベルです。ご覧ください、カバーの右肩にあるキャッチコピーを。「こいつら全員土地(トチ)狂ってる」。・・・最高です。こういうの嫌いじゃないどころか、大大大好きの8郎です。コピーライターさんの腕に拍手です。まだ前半しか読んでませんが、引きずり込まれますね。後半が楽しみです。

 もう1冊は数年前にベストセラーになった芥川賞受賞作『コンビニ人間』(村田沙耶香:著)です。面白かったです。

 コンビニバイト歴18年の36歳独身女性が「普通を求めてくる社会」で感じ続ける違和感を通じて、人間社会の排他性、道徳の曖昧さ、生きづらさなどを描いています。結婚して安定した仕事に就け、などという「普通を求める」昭和の考えはとっくに淘汰されています。もちろん、それが正しくないというわけではありません。「普通に生きてちょうだい」と主人公を案ずる家族の気持ちも痛いほど分かります。ただ、ほとんどの人がそれを実現できない世の中になっていくという現実を直視しなければならないのです。普通じゃないことのどこが悪いんですか? 正社員になり子どもを産むって義務なんですか? そもそも普通って何ですか? ということを先んじて世に問いかけた傑作だと思います。主人公のような生き方を評価してあげられる世の中にしていかなくてはなりませんね。現代日本社会に息苦しさを感じる多くの人に読んでもらいたい作品です。それにしても主人公に寄生しようとした白羽さん、その後どうなったんだろう(笑)。おススメです!

 福岡空港から博多駅に移動。地下鉄を経て博多の街に出ると雨が降っていました。

 宿泊地は駅から歩いて5分の「博多ターミナルホテル」です。今回3泊した中で一番落ち着けたホテルでした。ま、普通のホテルなんですけどね。残りの2泊がちょっと・・・(後述)。

 テレビではタイミングよく『地面師』関連の特番が組まれていました。地面師やら闇バイトやら、世の中誰も信じられなくなってきています。8郎も退職したあとは、世の中の欺瞞とは一切かかわらず自分の仕事だけに没頭する『ナントカ人間』になってやりましょうかね。

 さて夕飯を食べに外に出ましたが、実は夕飯の前に8郎にはぜひ寄りたいところがありました。ホテルから歩いて30秒でたどり着きました。昨年10月に受験した中小企業診断士2次試験の際に泊まったホテルと再現答案作成に使った居酒屋です。

 ホテルです。集中して勉強したなぁ。落ちたけど。

 居酒屋です。独り寂しく再現答案を作ったなぁ。ビール飲みながら。美味しい串を勧めてくれたお姉さん、元気かなぁ。

 その受験旅の記事もリンクしておきます。記事内にリンクを張った動画の再生回数が全く伸びていません(笑)。50歳のおじさんの挑戦に誰も興味がないようです(そりゃそうだ)。ま、いいけど。

 

おっさん1人受検旅@福岡 - 沖縄 8 Scene

2023年(R5)の中小企業診断士2次試験@福岡を終えて帰宅しました。7科目もある1次試験を突破した高学歴エリートたちの8割が落とされる難関試験であり(酷)、か...

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 厳島神社のおみくじにあった「勝負事 勝ちなりを信じて、来年10月もう一度ここ福岡に戻ってくるぞ🔥と闘争心を燃やした次第です。

 さて改めて夕飯です。雨がすごいので、そこから歩いて30秒の店にしました。

 この店のネット評価は「普通」でした。期待せずに入ったのですが期待しないでよかったです。お通しの豚しゃぶは大変よかったのですが、鍋とコンロを片付けてと頼んでいるのに最後まで片付けない店員。そして何より「何が入ってるかお楽しみ!黒おでん盛り合わせ」(1,100円)と期待させておきながら5品中3品が練り物というオチに相当の減点をさせていただきます。どんだけプロテイン提供すんねん!

 餃子はおいしかったので多少の加点も差し上げます。店員さんも3人で忙しそうでしたから減点は経営者の方に、ということにしておきましょう。

 ということでコンビニ経由でホテルに帰り夜食。ご当地インスタントラーメンです。おいしゅうございました!・・・って、こんな生活もうやめよう。最近体の老化を感じるので。。。(この件に関しては次回のブログで書かせていただく予定です。あくまで自分のために)。胃もたれのまま爆睡。

 旅2日目の朝も大雨でした。博多駅近くの街灯が雨粒を黄金に照らしていました。

 長崎への移動手段は妻が抑えていた電車をキャンセルし、高速バスに切り替えました。広島旅行の反省もあった上に、この日は急ぐ必要もないので。ただし前日までにネット予約ができなかったので、窓口でチケットを直接買うために朝一で向かいます。博多バスターミナル駅です。

 午前7時の営業開始に合わせて到着。長崎行の一便がスタンバっていました。ここで乗るんだな、と田舎者おじさんは現場確認して安堵。

 午前10時半発のチケットも無事購入できました。時間があるのでいったんホテルに戻ります。

 豪雨でスニーカーも濡れてしまったので、8郎が四半世紀使ったことのないドライヤー(どうして使わないの?)で乾かします。意外に乾いてくれました。

 午前10時半。博多バスターミナルを出発! 電車よりバス旅の方がわくわくするな~。BSテレ東のロングラン番組「ローカル路線バス乗り継ぎの旅Z」にキャスティングの打診が来たら速攻で受諾し田中要次さんの代役をこなす覚悟はできているのですが・・・(打診なんて来ない来ない)。その際のマドンナ役には同い年の宮沢りえさんをお願いいたします。きっと話が盛り上がるはず。貴乃花とのなれそめとか・・・(だから打診来ないって)。

 8郎は窓側を予約していました。最初は隣の席におっさんが座っていて邪魔だったのですが(笑)、途中で別席にキャンセルが出たところで、気の利いた運転手さんがおっさんの隣にいたおっさんを空いた席に移動させてくれたのです。この運転手さんにホントお世話になりました(後述あり)。

 高速道路に入ります。

 高速に乗って1時間が立つころには信じられないほど晴天に変わっていました。

 しかし長崎のグラウンドの水はけが悪くこの日は全試合中止、と妻からLINEがありました。ということで8郎はこの日の日中することが全くなくなったのです。せっかく長崎くんだりまで来たのだから「大浦天主堂」「出島和蘭商館跡」「オランダ坂」など近場の観光名所を見学しようかと考えましたが、レンタカーを翌日にスライドし足がなくなったので動けないのです(泣)。どうしようかなぁ。

 2時間半かけて長崎市に到着。いざバスを降りようとすると運転手さんが「乗車券が必要ですので降りる際にお渡しください」とアナウンス。8郎はポケットやカバンを調べてもどこに入れたのか紛失していました。しかし、これまでのバス旅では無くなっていても大丈夫だったので、運転手さんにそう告げると「いやぁ困ります! わたしどもはこれがないと収入にならないのです!」と困り顔。「お客様に再度2,900円お支払いいただくことは絶対に嫌なので、一緒に探しましょう。なくなったというお客様は多いですが、大体がイスの下に落ちているか、ポケットに入っているので」とのこと。8郎も改めて探したのですがどこにもありません。運転手さんは座席シートを解体したり、頭上の収納スペースまで探してくれました。すると収納スペースに8郎が折りたたみ傘を置き忘れていたことに気づいてくれたのです。カバンを横に入れたときに落ちていたようです。「ありがとうございます!忘れるところでした」と受け取りました。しかし、乗車券はどこに見当たりません。

 まいったな、チームからLINE来てないかな? とスマホを開くと、なんとスマホカバーに挟まれているではありませんか! 無意識に挟んでいたようです。大チョンボ!  運転手さんに告げると、「よかったです~」と大喜び。8郎も「おかげで傘も置き忘れずにすみました」と感謝を告げました。8郎がターミナルの陰に消える手前には、「どうぞ、よい旅を」と手を振ってくれたのです。なんてすばらしい運転手さんなんでしょう。名札でお名前を確認したのですが忘れてしまいました。メガネをかけた30~40代の中肉中背の男性です。ホントありがとうございました。

 陸橋を渡って昨年11月にオープンしたばかりの大型商業施設『アミュプラザ長崎新館』を中心とする複合施設に向かいます。大型工事が行われていました。何か建てられるのかな。

 陸橋の上で振り返ると、そこには長崎県営バスターミナル。福岡のやつに比べるとかなりこじんまりとしています。こちらは帰りに利用します。

 ビルの隙間から〝坂の街 長崎〟を垣間見ました。

 正確には『アミュプラザ長崎新館』は右側の建物になるようです。

 この『アミュプラザ長崎新館』で時間をつぶそうと考えていたのですが、あまりに人が多く辟易。やっとたどり着いたスタバでさえ、行列ができ、座席も確保できそうにありません。どうやら観光客というより地元の長崎県民の週末御用達ポイントのようです。30分ほどで退館!

 翌日利用するレンタカー屋も広大な施設内に併設されているので、一応下見もしました。してよかったです。敷地が広すぎて朝一で初見で行くと迷っていたかもしれません。

 その後は、翌日のホテルの下見をしながら散策。これぞ長崎と言わんばかりの教会を発見しました。沖縄にない光景です。とんがり具合が美しぃ~。 

 120年以上の歴史を持つ「カトリック中町教会」だそうです。先の大戦の原爆でほぼ焼失したものの、数年後に世界中からの寄付で再建されたそうです。

 さすがにもう何もすることがないのでホテルに向かいます。チェックインを1時間早めてもらいました。このホテルはネットで予約したのですが、すでに「ほぼ満室」で、お一人様用に提供できるのが「カプセルホテルよりチョイ上のクラス」的な部屋のみだったのです。そこを借りたのでちょっと不安でもありました。

 指定された8階で降りると、このような隣接するドアが。うん、外観からして狭い。右が8郎が泊る部屋811号室です。801号の隣が811号ってだけで取ってつけた感が増します(笑)。

 おそるおそるドアを開けると・・・。

 いや、狭いて。監獄やて。入ってすぐベッドってどういうことやねん。

 わずかな望みを託し、窓を開けてみましたが、即閉めでした。

 ロビーの自販機でドリンクを買ったのに冷蔵庫が見当たりません。まさかないのか! と思っていたらこのような扉が。。。

 わずかな望みを託して開けてみると。。。

 即閉めでしたね。

 安心してください。ミニ冷蔵庫はトイレとベッドのわずかな隙間にひっそりと息づいていました。よかったぁ。

 はい、今はすることない~、ということでゴロ寝。当然ですがベッドは清潔で快適です。横になることで足に溜まっていた血を循環させます。老体はこれだけでもかなり楽になります。

 愛息10郎や妻ら含むチーム団体は丘の上の絶景ホテルに宿泊。8郎のホテルからタクシーで20分ほどの距離です。父ちゃんたちの後日談では「飯がイマイチだった」そうです(泣)。修学旅行御用達みたいですね。

 その夜、保護者達の懇親会があればタクシーで参加するつもりでしたが、妻からのLINEによると「どうやらなさげ」とのこと。明日が試合ですから普通そうですよね。どちらにしろ保護者達もホテルで夕飯を取るということで、8郎も早めの夕飯を食べるために外出しました。

 食事処に向かう途中、すーじぐぁわに「白樺旅館」の看板が目に入りました。出発前に、なかなか宿を抑えきれずに一度検討をした旅館です。通りの向こうは先ほど見た長崎バスターミナルです。

 長崎で最初に向かう食事処は、ある中華食堂だと決めていました。グーグルマップでホテルを検索しているときに目に飛び込んできた〝店名〟で即決しました。この店です。じゃん。

 なんて縁起のいいお名前でしょう。

 マットまで! お客様方~、誰も踏まないで入店して~。

 昭和のおじさんの食欲をかきたてるサンプルが並んでいました。ネット評価も高かったです。8郎は開店15分前に来て一番乗りだったのですが、後ろにすぐ数人の列ができました。

 カウンターに案内されると、ちゃんぽんと並ぶほど評価の高い黒おでん鍋が目の前に。おいしそうだけどこれからちゃんぽん食うからやめときます。昨日も食ったし。

 頼んだのはやはり『大八』さんの看板メニュー『ちゃんぽん』(850円)です。豚骨と海鮮ダシがコラボしたスープは絶品。何杯飲んでも飽きない味ですね。出汁がしみ込んだキャベツ、もやし、牡蠣がたくさん入っており、ガチマイ(食いしん坊)おじさんのお腹もいっぱいになりました。

 もっちり太麺は意外にも無味。海鮮スープのコクで勝負という感じでしょうか。

 『大八』さん、大変おいしゅうございました。また来店する可能性はほぼないですが、遠い沖縄からいつまでも千客万来をお祈りしています! 入口のマット持って帰りたいくらいです。

 ホテルに向かう途中の陸橋から撮影。ほろ酔いもあってか幻想的でしたね。

 妻からのLINEで「明日の試合に備えて飲み会なし」と連絡がありました。はい、今宵すること完全になくなった~。同時にLINEから妻とチームが団体で停まるホテルからの絶景が送られてきました。「世界3大夜景」こと稲佐山展望台からの夜景で有名な長崎でもトップクラスの夜景だそうです。美しい~。8郎の監獄から見た10㌢先のコンクリート壁とは大違いです。ちなみに写真奥にある赤い鉄塔の辺りが稲佐山展望台だそうです。たしかに向こうから見下ろすとさらに絶景でしょうね。

 ホテルに戻ったのですが、テレビも面白い番組がありません。長崎まで来て部屋にこもるのももったいないと再び街へ繰り出します。歩いて2分のところにあった「キッチン政」さんです。スマホで「長崎名物トルコライス」を検索していたら高評価で案内されました。

 昭和レトロが息づく店内。落ち着きます。このあとすぐ満席になりました。長崎4大グルメ「ちゃんぽん」「皿うどん」「トルコライス」「佐世保バーガー」のうち、今日で2つ攻略するつもりです!

 さみしい一人旅の身にとって心強き友(方言でどぅしぐゎ)、それは生ビール🍺です。君さえそばにいてくれたら何とかなる!

 「トルコライス」が届きました。ちょっと残念だったのが、揚げ物4つとも鶏肉🐓だったことです。通常の「トルコライス」のメーンはポークカツ🐷と聞いていたので。。。昨日の練り物といい、今宵の鶏肉といい、この長崎遠征で2試合の激戦を繰り広げた子供たちより、別便でやってきた51歳がプロテインを大量摂取していることでしょう。意地で完食。

 カレーピラフ、ナポリタンともにおいしかったのですが、食後の感想はズバリ!「51歳が食うもんじゃねぇ」。後悔先に立たず。でもU-40のメンズには超おすすめの店でした。

 しかしトルコライスもいいですが、沖縄の食堂のCランチのほうが素材も多くパンチがあるようなが気がしました。どちらにしろメタボ親父は卒業したほうが無難です。

 ホテル着。満腹でしばらく眠れそうにもありませんが、ベッドから出たくもありません。そんな時、妻からLINEが。「父ちゃんたちがコーチの部屋で22時半から飲むみたい」。。。

 もう行かん!(笑) 

 疲れもあって爆睡しました。この2日間、何だったんだろうと考えながら。

 

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 朝6時に起床。さぁ、旅3日目、いざ決戦の日です!

 当然ながらパねぇ膨満感だったので朝食も取らずに徒歩でレンタカー屋に向かいます。途中でこのような建物を発見。川の上に立っているのです。いや、橋の上に立っているのか? どちらにしろすごくないですか? なぜそこに建てる? 税金対策? まさか地面師対策?(笑)。

 空は快晴。決戦に最適な空です。

 今回利用したのは「バジェットレンタカー」さん。店員さんの対応もとてもよかったです。雨天によるキャンセル料は無料ということでした。ほっ。車はトヨタのヤリスでした。

 会場となった長崎ビッグNスタジアムに到着。監督、コーチ、保護者達にあいさつを済ませます。先着の父ちゃんたちから「大会の時だけ来てからにや~」という冷たい視線を感じたとか、感じてないとか。。。息子のためならその視線も跳ね返す!(笑)。温かく迎えてもらいましたよ。

 この「長崎ビッグNスタジアム」の概要について公式サイトから転載すると、

 両翼99.1m、中堅122m、最大収容人員25,000人、グラウンドは東京ドームと同じ人工芝フィールドタークと九州でもトップクラスの施設規模・内容を誇る球場。

 だそうです! 

 こげな立派な球場でおらがチームが試合さできるなんて夢みたいだがや(たーやが!)。はい、2年ぶりのボケをかまさせていただきました。

 初戦の相手は優勝候補の一角、福岡1位のSボーイズさんです。

 発表された初戦のスタメン表に10郎の名前はありませんでした。もちろん想定内でしたが親としては悔しいばかり。しかし、監督、コーチの采配に意義を唱えることはできません。悔しさを伏せ、チームを応援します🔥 チバリヨー、ウチナ―ンチュボーイズ! 沖縄の野球魂を見せてやれぃ!

 序盤は投手戦でしたが、相手エースが崩れかけた時点から途端におらがチームの打線が爆発。なんと想像だにしなかった6回コールド勝ちとなったのです! まさかの初戦突破、ジャイアントキリングです。

 下剋上勝利に大興奮したものの、わが息子が出場していないだけに、正直微妙なところもありました。なにせ10郎が存在感をPRする前に、10郎以外のメンバーが歴史的大勝を収めたのですから!(笑)。ということは、わが息子は2回戦もベンチの可能性高し。。。

 それにしても雲一つない青空でした!

 続く2回戦Hボーイズ(福岡3位)戦では何とかスタメンに名を連ねたものの打順は7番。打って打って、真の実力を証明するしかない!と意気込んだのですが、結果2打席でセンターフライと四球。PRできませんでした。タイミングは合っていたので3打席目に期待していたのですが、途中交代。悔しいですが、お金かけて長崎まで来た以上、全員を出さなければならないので、こればかりは仕方ありません。8郎が監督であってもそうします。10郎は仲間とハイタッチを交わしベンチに下がりました。一番悔しかったのは10郎でしょうね。

 チームも完封負け。相手投手が一枚上でしたね。快音が聞かれませんでした。あえなく2回戦敗退となりました。

 父ちゃん手作りの赤い日傘を差したビデオカメラは君の全力プレーを喜んでいたよ。君が生まれたころから撮り続けているからね。

 8郎一家は喜びと悔しさが半々の心境で会場を後にしました。

 

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 なんちゃって一人旅の8郎はチームと離れ、最終日のホテルへ向かいます。こちらです。あまりの昭和感に8郎が幼いころ住んでいた飲み屋街のビジネスホテルを思い出しました。いつも女性の嬌声が響き、しょんべんの臭いがする汚ったねーホテルだったなぁ。。。ビジネスとは名ばかりでしたよ。あ、このホテルは清潔でしたよ。

 しかし指定された部屋の前に行くと、今度は3つのドアが密接。しかも8郎は中央。もしかしてこのホテルの部屋も狭いのか!? 

 いざ開錠。

 いや、広いて。そしてなぜかツイン!(笑)。まぁ、よかったです。

 清潔感のあるいい部屋だったのですが、あまりに古くて、カーテンも閉め切っても隙間が残るし、隣の人がドアを開閉するたびに大きな音と振動が響きました。そこは落ち着けなかったですね。

 そんな時チームのLINEで保護者たちの飲み会の知らせが届きました! やっとぼっちから解放される(笑)。チームはホテルで夕飯を取ってから、ということなので8郎は三日連続ぼっち夕飯に行くことに。   

 散策しているといい店を見つけました。テレビで日本シリーズを放映していたからです。これならぼっち飲みでも全然時間潰せます。横浜DeNAベイスターズが下剋上を果たし26年ぶりの日本一を果たしましたね。おめでとうございます。巨人のセ界制覇は何だったのか。。。

 ぼっち飲みのいちどぅし(方言で親友)、再臨。うめぇ~。

 ほくほくコロッケを注文。ビールと揚げ物って最高の組み合わせ。うん、太るわ。

 ビール党の8郎ですが、長崎まで来たからにはと地元焼酎「五島灘」(550円)にもトライ。たまにはいいですね。その後ビールに戻りましたけど。

 とてもいい店でした。ビール、焼酎合わせて5杯飲んでしまいました(怖)。

 満を持して保護者たちの打ち上げ飲み会へと参加。なんと8郎泊のホテルから歩いて2分の居酒屋でした。ラッキー。監督は欠席でしたが、コーチ、父ちゃん、母ちゃん十数人が参加(飲めないはずの8郎妻も参加!)。日付けが変わるまで楽しみました🍺 県外で飲む酒はうまいなぁ。酒の肴が子どもの野球ってのも最高です。子供たちに感謝ですね。

 お開きと同時に、8郎は再びぼっち旅の身に戻ります(寂)。泥酔のまま歩いて2分のホテルに向かいます(妻と別れのあいさつをした記憶もありません)。あまりの泥酔に途中で道に迷ってしまったようです。20分近くかかったようです。スマホにも撮った記憶もないこのような写真が残っていました。膝ぱんぱんもあってか、下り坂で前のめりに転びかけた記憶がうっすらとあります。

 闇バイトの連中に出くわしていたら身ぐるみはがされていたことでしょうね。でも闇バイトどころか、人っ子一人に会った記憶もないですね。静かな街でした。

 飲み過ぎにはホント気を付けよう。

 

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 二日酔い全開ですが、なんとか身支度をし、長崎バスターミナルに移動。「乗り過ごしたら終わりだ」と最前列で待機しました。すると、行きのバスと同じ運転手さんではありませんか! 向こうも気づていくれて、笑いながら「今度は乗車券を先にあずかっておきましょうか」と言ってくれたのです(笑)。迷うことなく預けました。またのんびり2時間半かけて福岡に戻りました。広島旅行といい今回の長崎の旅といい、本土のバスの運転手さんにはプロ意識を感じましたね(ウチナンチュが見習うことは多くありますね)。

 福岡空港の『博多食堂 いっかく』さんでブランチです。

 そんなに腹は減ってなかったのですが、博多名物も食べておこうと『明太コロッケ定食』(1,958円)を注文。おいしゅうございました。やはり和食に行きつきますね。昨日ほくほくコロッケを食べたことをもう忘れている51歳です。

 帰りの便で人生初のLCCに挑戦。安さ目的で購入したのですが、出発直前に翌日にスライドしたので当初の9,000円余もそのまま追加料金に(泣)。3連休ですから仕方ないですよね。

 LCCの座席は180㌢クラスには狭すぎると聞いていたので、比較的広い「非常口側の窓側」を予約していました。確かに足元は行きのJALジンベエ便より広々としていました。ただし隣の人とは密着状態で肘掛も出せない上に終始ひじがぶつかります(これはストレスたまる)。さらに、いざと言うときの条件がいろいろ課されている非常口側窓側だけに、足元のお土産も頭上のロッカーに移動することになりました。

 2時間弱で沖縄に帰りました。自宅に戻って爆速で家事を済ませたあとは、最終便で帰ってくる妻子を迎えに、愛車ハリアーで再び那覇空港へ。

 楽しかった4日間だけど、疲れた4日間でありました。もちろん翌日から出勤です。 

 

 ・  ・  ・  ・  ・

 

 愛息の厳しいスタメン争いは続きますが、星八徹🔥の教えは変わりません。狙ってゴロを打ってまでレギュラーを狙うなと。目の前の結果だけを求めていたらいいバッターにはなれない。一番大事なことは自分のスイングをすることだと。

 フル出場させてもらえなかった内容に悔しさも残った大会となりましたが、それが一方で、8郎家の子育てにおける野球の位置づけを再認識させてくれたとも言えます。

 8郎家にとって「野球は教育の一環でしかない」ということです。

 10郎も中2の冬を迎えます。そろそろ受験勉強に重点を置く必要があります。最優先の勉強においても二番手の野球においても、青春クライマックスの舞台となる高校はどこを選択するのか、それが今最も大事なことなのです。そのためには素振りより勉強です。もちろんその先に大学を見据えてほしいと思います。

 つまり8郎家にとって中学硬式チームは教育のための手段であっても目的ではないのです。11月末に始まる大会でまた全国大会(来春)に出たとしても、おそらく8郎は今回のように応援に行かないでしょう(多分)。理由はもちろん節約もありますが、自らの資格試験勉強を優先するという意図です。その学ぶことを最優先にする姿勢が受験期の息子にも伝わってくれたらと思います。

 

 最後の写真は妻がホテルから撮影した夕日です。8郎はその場にいませんでしたが、妻や仲間たちとこの夕焼けを眺めているはずの10郎の横顔が思い浮かびました。そして思いました。

 

 10郎の野球を応援しに長崎まで来られた。それだけでも十分な親孝行じゃないか! 

 

 以上、子供の野球応援のために出向いたはずが、飲んで食っただけのおっさん一人旅となってしまった初めての長崎をお届けしました。

 恒例の締めぜりふ、行かせていただきます。

 勝っても負けても、そして例えスタメンでなくても、野球って最高です!

 

【追記】次回の記事は8郎の生活スタイルと思考をリセットさせていただく記事となります。全く面白くない内容であることを事前告知させていただきます。


祝20年をかける旅@広島 (下)

2024年11月02日 | 県外 8 Scene

 8郎夫妻の結婚20周年を祝した家族3人の広島旅行記も今回の(下)で最終回です。余談ですが、今回の記事更新中に「記事は3万文字以下に収めてください」という表記が出ました。20年近い当ブログの歴史で初めてです! 3万字の記事がよほどの大作なのかただの駄文なのかは読んでからの感想に委ねさせていただきます。下写真は旅行3日目の午後に訪れた尾道千光寺鐘楼(しょうろう)。尾道水道と街並みをバックにしたその佇まいは8郎史上最も美しい鐘楼でもありました。

 さて、旅行3日目の宮島の朝に話を戻します。旅館の窓を開けると朝焼けに輝く瀬戸内海。美しゅうございました。

 昨日大混雑だったために避けていた厳島神社に向かいます。朝6時から開園しているというのでそれに合わせて眠い目をこすりながら出発。朝食も取りませんでした。前日と違いぐっすり眠れた8郎は体がかなり回復していました(両ひざはまだパンパンやで・・・)。対して14歳10郎はまたしても起きるのに時間がかかる始末。。。意外に旅疲れなのかなぁ。

 厳島神社に到着です。入園料大人300円だったと記憶しています。写真では閑散のように見えますが、奥の方を見るとすでに行列ができていました。ま、昨日の日中よりは全然ましでしたが。改めて神社入口を見ると両サイドには「世界文化遺産」「国宝厳島神社」と達筆で明記された看板が設置されていました。その看板を掲げるまでもない神秘的な厳かさが漂っていました。いざ、神宿る世界へ。

 人気のないタイミングを見計らって東回廊で記念写真。

 円形の水たまりのようなものが「鏡の池」。シロサギが一羽たたずんでいました。海面高ほぼゼロ㍍なのに湧いてくるのは山からの淡水だそうです。

 似たような構造が多いのではっきりとは言えませんが、後方に五重塔が拝めるので「客(まろうど)神社」のようです。手前が祓殿のようです。

 厳島神社の「本社」から拝む大鳥居⛩。雲一つない青空に映えています。凪なので海面に写る〝逆さ大鳥居⛩〟も美しい(波立ってますが)。

 大鳥居⛩をバックにした記念撮影の特等席である突堤(「火焼前=ひたさき」と呼ぶそうです)は早い者勝ちです。互いに交代で撮影します。

 ついに8郎一家の番。パチリ。いい思い出になりました。

 西回廊からは能舞台が拝めます。この日は潮が引いていますが、日本で唯一の〝海上舞台〟だそうです。波おだやかな瀬戸内海だからこそできる離れ業ですね。大鳥居⛩吊灯篭を構図に入れてパチリ。

 御本社にはおみくじもあったので。3人ともトライ。妻子は二人とも。父8郎だけ「平(ひら)でした。51歳の8郎のおみくじ史上、初めての占いなのですが・・・。「平」って何ですか!?(笑)。

 「平」のランクは低いと想定はしていたのですが、ネットで調べてみると、意外にもかつては一番人気だったとか。「穏な生活来たり」という意味だそうです。

 おみくじの最後にあった「勝負事」に関しては「勝ちなり」と書かれていました!🔥 厳島の神のお導きの通り、来年の診断士1次試験こそは7年分の悔しさをぶつけて勝利をもぎとってやりましょうや! 試験だけじゃありません。どんな逆境にあっても「俺は最後に勝つんだ」という意気込みでポスト50の世界に挑みます。

 下写真は西回廊にある「反橋(そりばし)。天皇の使いの者など上級国民しか渡れなかったそうです。現在も立ち入り禁止です。庶民派サラリーマンには無縁の橋ということでスルーします。そもそもこのパンパンな膝で登ったら下るときに転がり落ちることでしょう。

 スルーと言いながら逆光に映えていた光景が美しかったのでパチリ。

 西回廊のエンドも外側からパチリ。写真右側に進めばもう出口です。

 出口から迂回すると浜から大鳥居⛩に近づけます。干潮(長潮)時間帯だったので200㍍程度まで近づくことができました。

 再度、海面に写る〝逆さ大鳥居⛩〟にトライしてみました。しかし、どんなに凪とは言え全くの無風ではありません。ちょっとの風でも波が立ってしまいます。さすがに鏡のようにはなりませんね。海面に写った大鳥居⛩もぼやけてしまい失敗作です。こればかりは自然が相手なので、、、と言い訳しようと思っていました。

 ここで10郎が妻にスマホをせがみます。そして浜に降りてしゃがんで何かを撮影し始めたではありませんか。

 10郎が撮っていたのは父同様「逆さ大鳥居⛩」だったのですが、スマホ画面を見せてもらったところ、海面が全く波打っていません! 海面が正真正銘のとなっているではありませんか! ええ!どうやって撮ったんだ!

 得意げな10郎に聞くと、父のように大鳥居⛩のふもとの海面ではなく、何と自らの足元の潮だまりを活用したのだとか! 確かに浅い潮だまりなら波の影響をほぼ受けません。驚きでした。10郎によると、旅行前にスマホで情報収集し、そこで撮り方を学んでいたようです。10郎によると「砂地などが入らない角度を探すのが最大のコツ」なのだそうです。SNSの情報発信力とそれを取り入れた息子の感性に『感動した!』(by小泉純8郎)でありました(古)。 

 今さらですが大鳥居⛩について簡単に説明させていただきます。高さは約16㍍。日本三大鳥居の一つです。厳島神社と同じく約850年前に平清盛が建立。現在のは1875年に建て替えられた8代目だそうです。驚くのはその立ち方です。地面に刺しているのかと思いきや、なんと60㌧の重みで自立した状態なんだそうです!(もちろん海底の地盤自体は千本杭で補強しています)。海に仁王立ちしているようなものです。神の島・宮島のまさにシンボルでした。

 厳島神社を出ると右手にすぐ現れるのが「大願寺」(写真はその門。本殿はもっと向こうです)。

 旅館に戻る途中でいい雰囲気のカフェがあったので立ち寄ることに。「伊都岐(いつき)珈琲」さんです。Youtubeの旅チャンネルでも絶賛されていたので入店。

 朝7時なのでデザインチックな店内も貸し切り状態!

 膝パンパンのおじさんと、それを茶化す息子。

 下写真のような無礼講のおじさんに不良外国人のマナーを語る資格はなさそうです(他に客いなかったから許して)。正直、1分ほど横になるだけで停滞していた足の血は流れてくれます。

 8郎は人生史上、最も甘くておいしいアイスモカをいただきました。

 下写真は10郎が頼んだカフェラテと、広島県産企業「八天堂」さんのくりーむパン。このくりーむパンもとてもおいしゅうございました。「八天堂」さん、沖縄にも出店してくれないかなぁ。

【後記】八天堂さんの「くりーむパン」、ファミリーマート限定ですが沖縄でも販売されていました!(下写真)。うれし~。

 宮島で立ち寄ったカフェはこの「伊都岐珈琲」さんだけでしたが、超オススメです。散策しながら宿に戻ります。宮島は巨木の島でもあるそうです。

 旅館に戻りましたが、時間がないので朝食を食べずにチェックアウトしました。ついに神の島を出ます。復路のフェリー航路も晴天でした。人の少ないときに来たかったなぁ。

 さよなら宮島。最高の島でした。

 本島に到着しました。さぁ、旅の最後の目的地「尾道」に向かいます!

 尾道までの移動手段に電車を選択したのですが、これが大失敗でした(泣)。東京駅のラッシュアワーのように超混んでいたのです。途中の街で祭りがあったのが原因のようです(3連休ですから)。その駅を過ぎてからはいったん席に座れたのですが、乗り換えの電車がまたも大混雑! 結局ほぼ立ちっぱなしの移動となったのです。トランクを広島駅に預ける必要があったので、そもそもバスは厳しかったのですが・・・(尾道に泊まる覚悟ならバスも使えたはず。悔)。とにもかくにもストレスの2時間を経て、ようやく尾道駅に到着!こちらも人が多かったです。ただし外国人率は宮島に比べると大幅に下がりましたね。

 尾道駅は2019年に複合施設にリニューアルされたようです。いろいろショップなどもあったのですが、時間がないので早速駅を出ます。

 まずは昼飯だ、尾道ラーメンだ、ということで街を散策。尾道駅から歩いて5分の「ベッチャー」さんに決めました。行列ができていた上にネットで高評価だったためです。ベッチャーというのは尾道の奇祭「尾道ベッチャー祭」からとったようです。同祭は毎年11月1~3日に行われるようです。

 10分ほど並んで入店。「尾道やくみ」という七味がありました。

 家族3人とも、絵にかいたような尾道ラーメン「ベッチャーらぁ麺」(770円)を注文。「尾道やくみ」をパッとかけていただきました。

 お味はと言うと、期待していた通りの風味でした。ただの醤油ラーメンではなく、瀬戸内の魚のダシと鶏ガラ風味が香るスープ。ちょっとしたパンチを付ける背脂。そして甘みのあるちぢれ麺。チャーシューに磯海苔と、海辺を歩いたあとに食べるには最高のラーメンでした。写真がないですが、チャーハンも黒コショウ強めでおいしゅうございました(10郎も絶賛)。下写真の餃子もジューシーで大満足。ネット評価が高いのも納得しました。

  関連サイトをご参考までに。

 

尾道ベッチャー祭

尾道ベッチャー祭とは、広島県尾道市で毎年11月1~3日に開催される無形民俗文化財に指定された奇祭です。3日目に行われるベタ・ソバ・ショーキーの三鬼神とシシを先導にした...

尾道ベッチャー祭

 
 

尾道らーめん「ベッチャー」

モンドセレクション3年連続金賞受賞の元祖尾道ラーメン。雑魚節たまり醤油ベースの鶏ガラスープと熟成ちぢれ麺に、磯のり、秘伝ダレの焼豚をトッピング。小魚入り唐辛子「尾...

尾道らーめん「ベッチャー」

 

 店を出て「尾道ロープウェー」に向かいます。昨日の宮島の千光寺ロープウェーでの後遺症(笑)から正直ロープウェーという名が付く乗り物にはもう乗りたくなかったのですが、これに乗らずして尾道ワールドを体感することができないので仕方ありません。混んでませんように!と祈りながら歩いて向かいます。

 20分ほどで到着。願い叶わずめっちゃ混んでました(泣)。この列の向こうを折れ曲がってからさらに数十㍍の行列がありました。尾道は人が混む場所ではないはず!まさにオ-バーツーリズムです(お前もな)。

 とりあえず妻に並んでもらって、8郎父子は近くの神社を見学することに。境内は祭りの準備らしく大勢の地元民が作業をしていました。ベッチャー祭りかな? 8郎父子も賽銭を投げ入れ、「1秒でも早く行列が進みますように」と祈りました。

 振り返ると、登ってきた階段と尾道ロープウェー乗り場が見えました。ロープウェーと神社って異色の組み合わせだなぁ、というくらいの感想でこの神社を出ました。まさか、あの神社だったとは知らずに。。。

 軽く1時間待ってから、いざロープウェーに搭乗。カートは20人ほどの単位で混んでましたが、タイミングよく特等スペースをゲッツ。いざ、尾道の空中散歩へ!

 ザ・尾道という風景がそこにありました! 写真左下に見えるは千光寺内にある「玉の岩」と呼ばれる奇岩で、頂上に設置された玉は夜は3色に光るそうです。見たかった。

 この日も天気がよく眺めは最高でした。 

 ロープウェーを降りると、超アーティスティックな展望台がありました。「千光寺頂上展望台」です。8郎の人生で最もかっこいい展望台だったのですが、こちらも動画に注力してしまい写真をほぼ撮っていません。いつか動画で紹介いたします。どれだけアーティスティックだったかを今すぐ知りたい、今すぐでなきゃやだやだ、というせっかちな方のために参考サイトを貼っておきます。

千光寺頂上展望台「PEAK(ピーク)」(広島県尾道市)|しまなみ海道おすすめスポット

 アーティスティック展望台から絶景を眺める10郎(妻が必殺パノラマ撮影)。

 ゆったりと流れる「尾道水道」です。沖縄にこんな風景はありませんねー。

 昭和の街並み風景が残る尾道をバックに恒例の自撮りスリーショット。10郎が撮ってくれました。

 展望台を降りて、尾道の坂を下ります。尾道名物「坂道さんぽ」です。「千光寺」「文学のこみち」「天寧寺」「艮神社」「猫の細道」など、徒歩範囲に尾道を代表する観光名所が目白押しなのです! 膝パンパンのおじさんですが、チムドンドンで下ります!

 途中で鼓岩(つづみいわ)」という奇岩に遭遇。何でも、岩の一部分を叩くとポンポンという音が鳴るそうです。

 尾道の絶景を背に10郎が挑戦。

 「確かに鳴った」とのこと!

 さらに下ります。この辺りの動画は手ブレ全開であることは間違いありません。

 ついに来ました! 尾道観光の主役とも言える千光寺(せんこうじ)です。西暦806年創建と言われる歴史あるお寺です。ここもオーバーツーリズムですなぁ(涙)。人の重みで本堂が崩れたらどうするんですか。

 一昨日の「宮島交流館」にひけをとらない絶景です。8郎がイメージしてきた〝日本〟がここにもありました!

 冒頭の写真を再掲します。鐘楼です。尾道では除夜の鐘もここで鳴らすそうです。百八の鐘の音が尾道全体に届きそうですね。もっとじっくり撮りたかったなぁ。でもあまりに人が多すぎました。

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 鐘楼の隣にある東屋で絶景を眺めながら10秒ほど休憩。風が心地いいです。お茶でも飲んでもっとゆっくりしたかったなぁ。

 これから坂道をさらに下りますので、高い位置から見下ろす尾道の風景は以上となります。

 ここまでの美しい風景を見ているうちに8郎は数年前に宅シネマで鑑賞した映画を思い出しました。それは『時をかける少女』などの「尾道3部作」に続いて大林宣彦監督がさらに作り上げた「新・尾道3部作」の最終作『あの、夏の日 -とんでろ じいちゃん-』(1999年公開)です。これまた大林ワールド濃厚の作品ですが、尾道の街並みを舞台にとてもノスタルジックないい映画です。機会あればぜひご覧ください。尾道の絶景はじめ、10郎がポンポン鳴らした鼓岩(つづみいわ)も出てきます。

 さて、名残惜しくも千光寺に別れを告げ、もう一つのメーン『猫🐱の細道』へ向かいます。

 しかし、ここでこの旅2回目のチョンボをしてしまったのです! 千光寺を降りる際に、何と『猫🐱の細道』コースから外れてしまったのです! 人の流れに沿って歩いたつもりでしたが、人の流れが分散するうちに、どんどん道が分からなくなりました。妻がグーグルマップで現在位置を確認し「ここしかない」と主張するコースに入ります。誰もその道を選んでいないことが気になりましたが(そこで気づけ)、天性の方向音痴である8郎は妻とスマホに運命を託します。しかし、その道は進めば進むほど、妖怪が住んでいてもおかしくない竹林の奥に入っていくではありませんか! おい、ここで大丈夫か? こんな観光コース普通ないだろ。ビビリ8郎の心配をよそに10郎と妻はどんどん進みます。おい、父ちゃんの膝パンパンなんやで。

 薄暗い竹林の中を下ること数分、集落にたどり着きました(もちろん誰にも会いませんでした)。集落のなかの細道をしばらく歩くと、下写真のような看板を見つけたのです。それは『猫🐱の細道』の終わりを示す看板でした。写真には写っていませんが「猫の細道はここまで」と書かれていたのです。

 そうです、謎の竹林を通ってきた8郎一家は、『猫🐱の細道』の終点から逆に入ってきたのです。何というチョンボでしょう。尾道を訪れたウチナンチュは多いでしょうが、あの竹林を通ってきたのは8郎一家だけに違いありません!  

 ということで、8郎一家が『猫🐱の細道』らしき光景に出会ったのは上下写真の看板くらいです(泣)。猫は一匹しか遭遇しませんでした。原爆記念資料館に続く経路選択ミスです! 行きたかった有名カフェ『帆雨亭(はんうてい)さんにもたどり着けないまま、散策を終えることになります。千光寺の仏様ぁ、無垢なウチナンチュ家族に何という業をお与えになるのですか!

 8郎一家が下ってきた道とは違う傾斜のある細い坂道から観光客がぞろぞろと降りてきます。そこが『猫🐱の細道』だったのです。「あそこをまっすぐ行けばよかったんだな」と反省する曲がり角を思い出しましたが、時すでに遅し。膝パンパンなので『猫🐱の細道』を体感するために今から坂を上る気力はありません(笑)。さらに時間もありません。残念な気持ちを抱えて下り続けます。やはり事前調査は大切だなと反省しながら。

 出口となる路面電車の線路沿いの道が見えてきたのですが、左側の白い壁伝いに気になる玄関口があったの入ってみることにしました。8郎も何かに引かれるように、本当にたまたまでした。そこは神社の境内らしく人がたくさんいました。すると、いつかどこかで見た光景が待ち構えていたのです!

 この巨木、そして神社。まさに旅行前に宅シネマで鑑賞した『時をかける少女』のワンシーンで使われた神社ではありませんか! 原田知世さん演じる女子高生が幼いころの自分と若き両親の面影を回想しながらタイムトラベルする場所でした!

 そして同時に気づきました。ロープウェーに乗る前に賽銭を投げ入れたあの神社だったのだと! 行列から逃げるように入ってきたときは全く気付きませんでしたが、たまたま入ってきた口から違う角度で見ると、まさに映画に出てきた神社だと遅まきながら気づいたのです。「艮(うしとら)神社」と言います。

 道に迷い、行きたかった『猫🐱の細道』に行けなかったものの、偶然にも再び(うしとら)神社に入り込み、そしてロケ地だと気づくことができました。まさに8郎一家もタイムトラベルしたような感覚にとらわれたものです。

 8郎はこの一連の迷路行をこう振り返ることにしています。

 『猫🐱の細道』に行けなかったのは「尾道の猫🐱に化かされた」のだと(笑)。そして、そんな哀れなウチナンチュ一家をロケ地の延長線である竹林に案内し、本命である(うしとら)神社まで導いたのは、心優しき原田知世さんの精霊だったのだと!(昭和のおじさんの勝手な夢想をお許しください)。マイナスとプラスが組み合わさり、プラスアルファになったと考えることにしました。

 ノスタルジック尾道もここで終了となります。あぁ! 尾道に泊まりたかった! なぜこれから広島に戻らければならぬー。。。ご参考までに、尾道の映画ロケ地散策のYoutubeチャンネルがあったのでリンクを貼っておきます。謎の竹林が『転校生』『時をかける少女』のロケ地の延長線上だったことがうかがえます。

 尾道駅に向かいながら商店街を散策していると、可愛らしいカフェを見つけたので入店。店名は忘れました(謝)。膝だけでなく足裏も痛かったのでちょっと休みたかったのです。妻子は尾道レモンサワーで塩分補給。8郎は「尾道ハニーレモンビール」でアルコール除菌。尾道の風景、そして原田知世さんに乾杯。

 広島駅までの復路は高速バスにしました(電車はもう勘弁!)。駅から2分のバス停です。

 ズボンで隠れて見えませんが、結局、今日も両ひざパンパンやで!

 広島駅に到着したのは夜。またしてもekieに移動して、この旅最後の晩餐です。どの店にしようか悩んだ挙句、通りの一番手前にあった「みのる食堂」さんに入店。せっかく広島まで来て普通の食堂かよ、と思いつつ、両ひざパンパンのため入店。。。しかし、結果から言うといい食堂でした!

 旅を無事終えられることを祝って乾杯。本当にこれが家族3人最後の旅になるのかなぁと寂しく思いながら。

 3人とも当店自家製ハンバーグがメインの「ごちそう定食」(2,079円)

 自家製ハンバーグは大根おろしが載ってますが、和風というよりアメリカンな食感、風味でした。とてもおいしゅうございました。8郎のトッピングは、宮島の「牡蠣尽くし」で実は食べてなかったカキフライ。正直、この旅で一番おいしかった牡蠣がこちらになります(笑)。宮島のみなさん、すいません。揚げ物好きの51歳なので。10郎にはさらに「広島和牛ステーキ60㌘」を1,000円で追加トッピングさせました。一人っ子の特権ですね。広島駅にお立ち寄りの際は「みのる食堂」、ぜひご検討ください。

 タクシー乗り場に向かう途中で広島カープカラーの路面電車を見つけました。8郎は撮りのがしたので妻撮影。

 さぁ、初日に泊まった「広島オリ●ンタルホテル」に再びチェックインです。あの狭い部屋はどう変わっているのでしょうか? それだけが気になる51歳おじさんです(笑)。「改善してなかったらフロントの真ん中で寝てやる!」くらいの決意で入室。部屋はこんな感じでした。 

 ちょっと広い部屋になっており、なんとかトランクを整理するスペースを確保できました。野戦病院ベッドは変わらなかったのですが、この日は妻が使ってくれました。高嶋政伸(古)ばりのホテルマン魂を見せてくれた名も知らぬフロントの青年よ、だんだん!(広島弁で「ありがとう」だそうです)。シャワーを浴びて即爆睡。

 あっという間に朝。チェックアウトです。2泊お世話になったホテルをバックに自撮りで記念撮影。10郎はまたしても表情が冴えません。。。またも快眠できなかったようです。

 岩国空港まで高速バスです。バスはまたも空いており快適でした。運転手さんもとてもていねいで好感が持てました。

 8郎は旅の前に購入していた『ルビンの壺が割れた』(宿野かほる著)を完読。大どんでん返しの傑作です。短いので移動中の読み切りと考えるといいサイズでおススメです。

 いつのまにか山口県に入っていたようです。運転手さんが観光名所の「錦帯橋(きんたいきょう)だとアナウンスしてくれました。「岩国錦帯橋空港」の由来ですね。車窓からパチリ。いつか来てみたいものです。

 「錦帯橋」とは何ぞや、今すぐ教えてくれなきゃやだやだ、というせっかちな方のために参考サイトを貼っておきます。1674年に建てられた世界でも希な木造5連の架け橋だそうです。

【錦帯橋】岩国市公式ホームページTOP

 やっと「岩国錦帯橋空港」に到着。空港ロビーにコクピット仕様の記念撮影ボックスがあったので14歳の一人息子を座らせて無理やり撮影。相変わらず無表情ですが、よく付き合ってくれました。自分が14歳のときは無表情どころか、無愛想だっただろうと思いながら(笑)。

 「はい。一人っ子のお役目終了~。ちょろいもんだぜ」。10郎の心を代弁(笑)。

 出発まで時間があったので、空港内のカフェで休憩することに。

 この旅で「83㌔だけは超えない」と誓ったおじさんが、旅の終わりに注文したのがこれです。カツカレーでなく〝喝〟カレーいうことで。。。言うてる場合か。

 親の記念旅行を全うし、改めてスマホに全集中する14歳です。これから沖縄に帰ったあと、休む間もなく、友達と祭りに行くのだそうです(おそるべし体力)。父は男旅で恒例の質問を、今回も投げてみることにしました。

 

 「おい、10郎。今回の広島旅はどうだった?」

 

 10郎は無表情で振り向くとこう言いました。

 

「お父さんのいびきのせいで全然眠れなかった!3日間もね!」

 

・・・。

 え? え~?

 

 息子が同行する最後の旅、という覚悟で費やしたウン十万円の旅費。

 一人だけガラガラと音を立てた古いトランクでかいた恥。

 野戦病院のような簡易ベッドで痛めた腰。

 腹十二分になりながらも胃に詰め込んだ生牡蠣2個。

 登り切った宮島の急坂、下りきった尾道の急坂でパンパンになった膝。

 原爆資料館、猫の細道をスルーしてしまった方向音痴。

 それらはすべて、息子と行く最後の旅だという覚悟があったから耐えられたのです。そしてその切なる思いは息子にも伝わっているはずだと信じていました。それが「いびき」の一言で総括されるなんて。。。去年の鼻の手術はいびきには効果がなかったのか。。。そりゃ3日間ともに息子の寝起きは悪いわな。。。 

 

 厳島の神様ぁ! こんなオチですかぁ!

 

 ・・・冗談はともかく。10郎はその後「まぁ、楽しかったけどね」とフォローしてくれましたよ(笑)。思春期・反抗期の14歳男児が少しでも楽しんでくれたのなら、親としてこんなにうれしいことはありません。

 非戦を誓った原爆ドーム

 神宿る島、宮島

 そして、昭和ノスタルジックの尾道。

 すべてが8郎一家の心を動かしました。島生まれ島育ちの一家にとって一生の思い出に残る旅となりました。10郎がいつか結婚して妻子と旅行をするときに、その時には年老いているであろう父ちゃん、母ちゃんの気持ちを分かってくれる時が来たらいいなぁ。

 以上、8郎夫妻の結婚20周年を記念した広島をかける旅、これにて大団円となります。膝パンパンの珍道中を記した長文駄文を最後までお読みいただき、

 だんだん!

 (繰り返しますが「だんだん」とは広島弁で「ありがとうございました」の意です。誤用ならご勘弁)。

 

   ⛩  ⛩  ⛩  ⛩  

 

 厳島の神様へ。3万字を超える前に、2つお願いがございます。

 1つは、おみくじの勝負事で「勝ちなり」と占っていただいた通りの神通力を来年8月にお与え下さいませ。そのための努力を全うすることを誓います。

 そして2つ目の、最も叶えてほしいお願いがこちらです。

 

 家族3人の旅をこれで最後にしないで下さいませ!