ちょっと間が開きました。15日くらいからぱたっと涼しくなって、今や肌寒い時もあるくらい。秋ですね。
今年の夏、お薬師様(薬師如来)の開眼供養をしました。
親族が亡くなって、うちがお守りする訳ではないので、お仏壇がうちに来る訳ではないのですが、遺影は頂きました。
我が家には、以前に亡くなった私の母の遺影もあります。故あって、位牌もあります。父が亡くなってからきたものです。
姉が母の位牌は別に作って、そちらで供養してくれているのですが、まぁ、父の手元にあったもので、最初の位牌はこちらなので、そのまま私が預かってきたというか。
で。
遺影が2つになったことでもあるし、この際、ちゃんと供養したいと思いまして、ご本尊を頂くことにしました。
位牌だけ、でもいいらしいんですが、やはり仏壇とするなら仏様がいないとすっきりしない葉月です。
しかし、いろいろと問題が。まずは宗派です。主人の宗派が天台宗、私は曹洞宗です。ちゃんと信心してる訳ではありませんが、それぞれの家の菩提寺がそうなのです。
どちらをとるか、ということですが、一応うちは主人の姓を名乗ってますので、天台宗で、ということになりました。
実はここも後で分かったのですが、主人の母方が天台宗、父方は浄土真宗で、つまり姓に合わせたら浄土真宗だったことが判明。
…亡くなった方は主人の母方祖母で、主人も父方の宗派を忘れてたみたいです。ちなみにうちの父方も浄土真宗だとは聞いてます。
ま、まぁ、きっかけは今回の逝去なので、いいことにしました。はい。
近くのお寺のご本尊がお薬師様なので、うちのご本尊もそうすることにして、お薬師さまの仏像を購入し、そのお寺に開眼供養をお願いしました。
なにぶん初めてなので、何にも知りません。
全部そちらのお寺に教えて頂きました。仏様をお家にお迎えするお祝いごとなので、ちょっと痛いくらいの金額のお供え(野菜や果物)とお酒を用意して、あとでお下がりを頂くこととか。
費用はお祝いの水引にいれる、というのはネットで調べました。お祝い…そう、お祝いなのですよ。仏様が我が家にいらっしゃる!という。
気づかなかったけど、実はそういうことなのでした。
でもこれ、葬式とセットでやる場合は、そんな気分になれませんね…。いやまぁ、蛇足です。はい。
主人はともかく、私は仏壇のない家で育ちましたので、お祀りに必要なものがはっきりとは分かりません。なので、仏具屋さんで相談して、香炉とか茶器とか火立とかを購入し、正式の仏壇をおく場所はないので、棚の上を空けて場所を用意し、道具を配置しました。
さて、当日です。8月24日、大安吉日にお願いしてありました。
果物の籠とお酒を持って、仏像は箱のまま風呂敷に包み(ごく小さいものなのですが)、お寺へ。
今回の祈祷の要旨というか、お願い事を書き、仏像は箱から出して祭壇?に。お供えもその周囲に。
そしてお坊さんにお経をあげて頂き、30分ほどで終了しました。
大事に自宅へ持ち帰り、用意した場所に安置して、お供えを置いて、線香を焚いて手を合わせ、これで完了です。
その翌日が49日の法要で、丁度間に合った、と主人とほっとしました。
ちなみに、お薬師さまは現世利益の仏様で、来世の供養のためには多く阿弥陀如来様が祀られるそうです。
分かっていてお薬師さまにしたのは、その最寄りのお寺のご本尊がお薬師さまで、ここ十年、私が乳がんになってからずっとお参りしてたので。
…で、後で気づきました。亡くなった親族の命日が8日で、お薬師さまの縁日。そして天台宗の総本山、比叡山延暦寺のご本尊もお薬師さま。
ああ、いらっしゃるべくしていらして下さったんだな、と思いました。
私はいささかやることがムラなので、主人と一緒にお祀りしていますが、何かほっとします。
不思議な気分ですが、気持ちはいいです。